引っ越しへ向け
徐々に身辺を整理している最近です。
ちょっといろいろあって、
本当は2月1日から契約が始まるはずが、
ずるずると遅れています。
でも既に鍵は手にしていて、
荷物を運び始めてはいる状況。
来週末辺りに完全に移ってしまえればと。
今週末は奇跡的な好天になり、
もはや春が来たんじゃないかと錯覚するくらい。
青空が覗いたとかいうレベルではなく、すっきり快晴。
しかも気温が10℃近くまで上がって、
日向をちょっと歩いたら汗ばむ位。
って、どれだけ体が冬仕様になってたかってことですね。
写真クリックしたら拡大しますよ。
実は奥の方に本場のスイスアルプスまで映っているのです。
そんなぽかぽかの本日日曜日は某氏と昼に落ち合い、
イギリス式のブランチを食べその後お茶。
気がついたら5時間強喋りっぱなし笑
日が暮れて帰宅し、
昨日の残り物の肉じゃがで簡単に夕食を済ませ、
久々にゆっくり腰を落ち着けての映画観賞。
今回観たのは“Stand by Me”(邦題『スタンドバイミー』)。
中学生くらいの頃に何度も観た映画だったんですが、
ある程度大人になってからは初めて観賞。
なんか安い言葉にしてしまうのももったいないくらいの
観賞後の深い深い感慨に打ちのめされました。
もう絶対に過ごすことの出来ない質の時間を
とてもリアルに再体験させるのは
原作のプロット、
よくできた脚本、
カメラワーク、
少年達の演技、
それらすべての相乗効果で、
映画の映画性がいかんなく発揮されています。
自立心は芽生えど強くない
自我は育てど自分を客体化できない
っていう人生の非常に微妙なタイミングの話。
もちろん人生のどんなタイミングも
二度と帰ってこない貴重な時間なのには変わりないけど、
世界がちょっと複雑に見え始める12歳という年齢の4人の少年の
掛け値なしの友達関係の瑞々しさに
すっかり忘れてしまってた人生のほんの一瞬が思い出さされ、
映画本編の最中も涙腺刺激されまくり。
でもエンドクレジットの最中に
止まらなかった涙は、
過ぎた時間を愛しみ哀しむ
単純なノスタルジーではもはやなかった。
人生のどんな一瞬も、
例えば自分の人生の一番古い記憶も
先週感じた怒りも
10年先の喜びも、
絶対に止まらない時間の流れに乗った
人生のすべての文脈の中で
その瞬間にしか持ちえない気持ちであるってことは疑いのない事実。
願わくばいつまでも12歳の瑞々しさで
世界を新鮮に映していられればとも思ったりはするけど、
情報・知識の一般化を知性の極みとする人間社会の中では、
新しい経験に対する感動が薄まっていくのは悲しい性です。
そんな人生の愛しさ哀しさを
ポジティブにもネガティブにも客観視できる視点を
Gordie, Chris, Teddy, Vernの4人の少年が与えてくれたのでした。
物語の最後、
大人になったGordieのモノローグに
全てが凝縮されています。
掛け値なしの心の繋がりは
どれだけ時間がたってもずっと心のどこかに残っていて、
その純粋さが
打算に満ちた大人の世界でも
たまにはノスタルジーにふけって
心のキャリブレーションをするリファレンスになると、
そういうことです。
あー、なんかうまく言葉にならないけど、
とにかくこれはlifetime favoriteな映画なのです。
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