なんだか気持ちが疲れ気味なのですが、

テレビでやってた映画を観て

ちょっと救われた気分の夜です。


観たのは“Shallow Hal”(邦題『愛しのローズマリー』)。

自分自身にうんざりする方法っていっぱいあるけど、

いろんな自己否定の在り方と

それをいかに自分で受け入れるか、

他人と共有できるかってそんな内容の映画。

いや、映画そのものは軽いタッチで楽しく観れますがね。


ジャック・ブラックは変わらず可愛く、

グィネス・パルトロウの演技が凄い。



さて、放置気味やったイスタンブール旅行記を再開しますよ。

もはやなんのこと?って感じでしょうから、

こちらをまずはご参照くださいませ→ その1  と その2



12月27日(月)


さて、見どころがありすぎて

いくら書いても書ききれないトプカピ宮殿です。


今回はちょっとマニアックな視点での記録。



まずは採光編。


宮殿内どこも安全上の問題が無い限り

人工照明がついていません。

もちろん建物が現役で使われてた頃は電気もない。

で、不思議なのが燭台も見当たらないところ。

結構薄暗いんです。どこも。

そんな照明計画だからこそ

自然光を取り入れる方法は結構気を使って設計したようで。


なんか心意気を感じる採光の様子をご紹介↓


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
ハーレム内の廊下。

天井に見えるのは電気の照明ではなく、

結構厚みのある天井に開けられた

六角柱型の開口部のコンビネーション。

懐の深さがあるおかげで

漆喰の白で乱反射して明るく柔らかい印象の光に。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
ちょっとインテンシブなところはこんな感じです。

天井の厚みも同時に感じていただければ。

ちなみにズームなしの撮影ですよ。

天井の距離感も感じていただければ。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
ちょっと高さのある空間を見上げるとこんな感じ。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
メンテナンスが行き届かずに

ふさがってしまった穴もあるようで。

ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
タイルをこれでもかと貼った壁と

採光の組み合わせ。

心地いい静寂に包まれます。



続いては舗装編。


敷地内何かしらの意味を持つのであろう道は

玉石でパターンを描いた舗装が施されてました↓


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !

これはハレム内のもの。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
ハレム内の中庭に伸びる舗装。

一体何と何を繫いでいるのか。。。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
最後、これは宮殿敷地内の屋外の物。

シンプルながらも張りのある造形。

平ら気味な石を縦使いして、

舗装自体に立体的な厚みが与えられています。


どれもシンプルながら美しい。



と、ちょいとマニアックな視点ですが、

これだけにとどまらず

いちいち細かい発見があって飽きないのです。

気持ちの隙間が満たされていく感覚が

なんとも心地良い時間なのでした。