ご存じの方も多いでしょうが、
iTunes Storeにて、
映画のオンラインレンタルサービスが始まりましたね。
大方値段高いよっていう評価のようです。
同意します。
でもでも、
外国在住の身としては
このサービス非常に嬉しい!
こっちではまず観れない邦画も見れるし、
分からない言語の映画が日本語字幕で見れるし、
英語の映画でも難しいのも見れる!
こっちの品ぞろえの悪いレンタル屋とか電気屋で
わざわざ物色するよりも、
ネットでちゃっちゃと選べるのも嬉しい。
という訳で、早速この週末利用しています。
今回は、英語ベースで映画を見るようになってから敬遠してた
コメディ系ので。
だって、大人向けのコメディって、
言葉の使い方が高度やし、
その言葉についていけなきゃ面白くないもんね。
昨日金曜の夜は“Airplane!”(邦題「フライングハイ」)。
実はちょっとした思いでのある映画だったんですが、
最近はその映画の存在自体もすっかり忘れてました。
iTunes Storeで再会して、
随分昔に大笑いして観たの思い出した。
懐かしくなってついつい観たわけです。
で、感想ですが、
残念ながらほとんど笑えなかった。。。。。
第一の問題は、
そもそものギャグの次元が低い。。。
確かにこれを見て笑ったのは中学生の頃だったよ。。。
決して、教養人ぶるとかそんなつもりは一切ないんですが、
それにしても心底バカバカしいと思ってしまった。。。
当時と同じに笑えると思って観た分、
むしろ残念な気持ちに。
あ、でも医師の
“Don't call me 'Surely'”のテンドンとか
不覚にも笑ってしまった部分はもちろんありましたよ。
しかし、こういった系の雑な中にもピリッとした笑いが、
日本語字幕には反映されてなくて、
それにイライラさせられたせいもあって
余計に楽しめなかった部分もあったのは事実。
第二の問題は、
ギャグの作る背景の倫理が、もはや古い。
1980年の映画なのです。
今の時代に同じギャグをやったら、
差別問題上ギリギリアウトになってる表現がたくさんでね。
デリケートな話題を
ギリギリセーフのラインで茶かす程度なら
まだ笑う余地もありますが、
ていうかそれがコメディの作り方の一つですが、
さすがに30年もたつと
当時のギリギリセーフは今はもはやアウトとなってしまったと。
コメディ映画には寿命があるのですね。
今回初めて感じたのでした。
で、こんな笑いの寿命について考えさせられたから、
今度は新しいコメディに挑戦しようではないかと
土曜日本日観てみたのが、
“The Hangover”(「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」)。
2009年の作品です。
実はこれ、
去年チューリッヒでももちろん公開されてて、
テレビCMみて面白そうとも思いつつ、
友人の感想を聞いてさらに面白そうと思いつつ、
でも英語、音声ドイツ語/フランス語字幕で
楽しみ切れる気もせず、
結局観なかったという経緯が。
そういや、日本では公開されなかったみたいですね。
何故なんだろう。。
こちらは、
時代性についてはまさにしっくり、
何の違和感もなく、
楽しく観れてしまった。
「フライング…」を観た影響もあってか、
乱暴な表現や言葉づかいは目立つものの
現代の倫理観上のNGな表現は無く、
やっぱり一見粗野な映画でも
こういう部分を気にして作っているものもあるのかと、
妙に感心もしたり。
内容は
「あり得ないよ!」って笑わせられつつ、
でも「あ、もしかしたらあり得るかも・・・。」と思わされる
二日酔いにまつわるもろもろです。
「思い出せない」と「ハイになってた」がポイント。
非常によくできた話で、
素直にとても面白かった。
とんでもないことが起こりまくりながら
それでも話が「いやいやあり得ないし」で
片付けてられてしまう部分はごくわずかで。
でもでも、
こちらも本来のセリフと字幕の食い違いが
やっぱり結構あって、
もやもやさせられたのは事実。
ギャグの直訳なんて不可能なんで、
しょうがないのは百も承知何やけどね。
元のセリフを100%理解できる訳でもなく、
かといって字幕を読んだら
耳から入る情報と目から入る情報の食い違いのせいで、
映画そのものに集中できないし、
なかなか困った状態になってしまった。。。。
やっぱりこれからもしばらくはコメディは避けようかね。。。
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