急に寒くなったのに、
布団を掛けて寝たら無意識のうちに
布団を蹴飛ばす癖がついてしまってた様で、
朝起きたら寒い上に倦怠感が。。。
しかも眩暈までしてたんで、
本日は自宅にて仕事をしておりました。
幸い、デスクワーク程度のことのみだったので。
で、わざと少し寝坊した後、
仕事を始め、
途中日本からの連絡が入り、
いろいろ対応して、
それを受けてスイス側の状況を整理して、
とか何とかしてたら、あっという間に17時半辺り。
具合が悪くて家にとどまったはずなのに、
朝から食べたものといったら朝食のヨーグルトと、
昼過ぎに齧ったリンゴ1個のみ。。。。
こんなことをしてたら意味が無いと心を鬼にして(?)
外の空気に触れるついで買い物へ。
しっかり栄養をつけようと、
いつもいつもスーパーにて超絶的ないいにおいをさせている
チキンのグリルに初めて手を伸ばし(半身で3.2フランは実際安かった)、
その他ローズマリー風味を効かせたローストポテトと、
マスタードベースの思いつきドレッシングでサラダを作って、
食卓につき独り言。
「欧米か!」
外国に暮らすと、流行りのギャグの情報も停滞するんですよ。
怖いですね。
とにかく夕食は美味しく頂きました。
閑話休題。
昨日書きそびれた映画の感想を。
今回観たのは“Brassed off”。邦題は“ブラス!”です。
イギリスはヨークシャーにて、
閉山の決まった炭鉱と、
炭鉱夫とその家族達と、
炭鉱夫達のブラスバンドの話です。
実話に基づいているのだそう。
サックスに夢中になってた中学高校の頃に
丁度日本の吹奏楽界で話題になった映画で、
当時は“ブラス!”の名の下、
イギリスのブラスサウンドを楽しみに観た映画でした。
が、今回“Brassed off”の名の下、
改めて観て衝撃。
世間を全く知らない中学生には
想像の働きもしない
寂しい・切ない世界がリアルに描かれていて。
時代の変遷に取り残されたコミュニティが崩壊していく中、
音楽が人々にちょっとした力添えをするといった物語。
炭鉱夫たちにとって、
コンクールで優勝したとしても、
結局失業することに変わりはなく、
音楽は余暇でしかないのです。
そもそも余暇を楽しんでる場合ですらないのです。
それでも炭鉱夫本人達がだれよりもリアルに感じる、
自分たちのコミュニティ、あるいはアイデンティティの崩壊を、
ほんの少しだけでも遅らせるための接着剤として
音楽の力を借りる、
といったそういう話。
ちなみに原題の“Brassed off”は「うんざりした」とかそういう意味です。
失業、貧困、家族の崩壊、その末自殺未遂と、
生きていくことにもうんざりする以外方法のない生活の中で、
なんで炭鉱のおっさん達が音楽にこだわるのか。
いや、こだわるというより、
音楽から離れられないのか。
劇中の“Danny Boy”と最後の“Pomp and Circumstance”の
あんまりに切ない、でも根っこから力強いブラスのサンドが、
そのすべてを物語っています。
あー、思い出しただけで泣けてくる笑
自分の仕事に対して、
最近一歩引いてなんか考えちゃうとか、
そういう方に是非お勧めの映画です。
別に元気になれるとかそんなんじゃなくて、
忘れがちな必死さとか、そういうのを
もやもや感じさせられます。
しかし、訛りが非常に強くて、
英語についてくのが実に大変だったりもします。。。
ご注意を。
僕も過去に観た記憶が無かったら、
あんまりついていけた気がしない。。。。
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