実況すると宣言したデルフトでのサマースクールも、
結局2度しかリアルタイムで更新できなかったですね笑
いや、毎晩毎晩参加者のみんなで
サッカー見てビール飲んでに忙しかったから。。。
結局サマースクール自体は
3日間の講義の後の2日間の学会で無事終了しました。
講義の具合はこれまで伝えた通り。
学会は正直やや期待外れでした。
哲学者たちは自分たちの論理ゲームを楽しんでるだけやし、
practitioner達は自分たちのケーススタディの分析を
既知の理屈でしか分析できないし。
あたりまえっちゃああたりまえですが。
エンジニアリングの前提となる倫理というのはまだまだ新しいもので、
今後研究者自身のスタンスがもっと本質的に変わらなければならない
というのが僕の得た結論です。
例えば
「気候変動の恐れがある
→不確実な事実への対策が必要
→この『対策』を立てること(=サステナビリティの定義と実現)自体が研究目的」
というのが今まで、あるいは現状の研究姿勢ですが、
結局『不確実な事実』の扱いに疑問を挟む余地はたくさんあるわけです。
きっと哲学者達が道筋を整理すべきは
「気候変動の恐れがある
→サステナブルな社会を実現するのは当然
→サステナビリティの考慮されない工学的手法なんて意味が無い」
といった方向性へ導くことなのだと思うのです。
そのために『不確実な事実』の解釈のコンセンサスを得ることが必要だと。
結局何が言いたいかというと
サステナビリティを目的とした議論は
いずれはサステナビリティが前提となってる議論にならなければならず、
そのためにはサステナビリティに関する倫理の整理はやっぱり必要、
ということです。
つまり哲学者達は無駄な論理ごっこをしている訳ではない。
でも技術者と共通のボキャブラリーで話せるだけの
科学的見識を得る努力をしないといつまでたってもだれも説得できないよ、
と彼ら哲学者たちには言ってやりたい気分で今回のサマースクールを終えたのでした。
なんかかなり発散気味の文章ですね。
お目汚しご勘弁。。。
その向かいにある市庁舎↓
レセプションとして、この中でデルフト市長との懇親会がありました。