さて週末土曜日。

いつものようにしっかり寝坊して、午前はだらだら。


昼食にミュースリをもそもそと食べ、

一日どう過ごそうかと思案しているうちに、

掃除をしなければ来週一週間ダメな気分になる気がしてきて、

もくもくと清掃作業。


いや、意外とマメに掃除はするんです。

月に2度ほどは。

いや、全然マメではないですね。。

でも一人暮らしに平日日中は外出してるんで、

大して部屋も荒れないのも事実。

日ごろから荒らさないよう心がけてもいるし。

(埃は順調にたまりますがね。。。)



掃除を終え、気分爽快のまま、

買い物に出かけました。

うちから森の道を抜ける30分程度歩く道のりで、

Dietlikonという町にでます。


ここは郊外のショッピングエリアで、

下手に市内に出るより効率よく買い物できる便利な場所。

かなりいろんな店があるけど、

個人的には電気屋、スポーツ用品、スーパー、IKEA、靴屋へ

よく立ち寄ってます。


今日は電気屋、Globus(スイスの大手百貨店)のアウトレットショップ、IKEA、コープと

週末らしい買い物ツアーを催行してしまった。




で、今日の掘り出し物。

電気屋のDVDコーナーで見つけた懐かしい映画、『紅の豚』。


帰って、料理夕食の後早速鑑賞しましたよ!

今回は日本語で笑


かつて飽きるほど何度も観たはずなのに、

今はどのシーンも当時とは全く違う意味を持っていて、驚きの連続。




とにかく男の生き方ってこういうものよねと、

格好をつける部分も、

格好のつかない部分も、

美化することなく全部が随所に詰まっていました。


哲学は結局自分のためでしかなくて、

それがあるから自分を取り巻く世界が

自分のためだけの意味を持つんじゃないかと。


ポルコ・ロッソは他人にも格好良く映るけれども、

彼の格好よさは人生のディテイルではなく

揺るがない哲学にあると。


観念上の理想の生き方と、

実際の生活の乖離のせいで、

多かれ少なかれ苦しんでる人は多分たくさんいますが、

己の哲学の砦をいかに堅牢に構えるかが、

「男らしさ」を左右するポイントで、

仮定を与えないと問題も解も存在し得ず、

できればその仮定に自信を持っていたいよね、

ってそういうことです。


ちなみにその「男らしさ」の魅力を左右するのは、

仮定を設定するための手法。

「男らしさ」の程度=魅力の加減ではないのです。


映画中で取り上げるなら

ポルコ・ロッソとドナルド・カーチスの対比がこの部分。



最後に観て以来多分10年近く経っていましたが、

この間に僕も自分に根を下ろして、

少しずつでも“男らしく”成長しているのかも知れないと、

映画を見ながら心鏡を覗いてる気分でした。


ちなみに今回特に心つかまれたのは

飛行艇の設計のくだりと、

空軍仲間の旧友との交流のくだり。

特に旧友の関わるシーンは

かつてはかなり退屈なシーンと思ってたんですけど、

今回は劇中一番の泣き所なのでした。



ここのところ日常に疲れ気味だったんで、

丁度いい自己反省と娯楽で

リフレッシュできました。


いや、しかし良い映画だ。