久々にだらだらゆっくりと週末を過ごしました。
昨日はマサルさん宅で初めて日本人だけの集まりをしたのです。
EMPAにかかわる日本人4人で集まったんですが、
もちろんこっちに来てから知り合った人たちばかりで、
中にはお父さんが奄美は徳之島出身で本人はニュージーランドで生まれ育ったという
かなり変わった経歴をもつトクシュウさんも。
いや、出会いというものは因縁めいたものです。
今回は僕がいろいろ料理をして、
楽しんでもらえたようなので、自己満足。
さて、遅々として進まないヴェローナの旅行記です。
今回はオペラ以外の諸々。
オペラのプログラムは夜9時から始まるので、
日中は観光以外することがないのです。
で、ジェラートをべろべろ食べながらうろうろしたところをご紹介。
まず、こちら。
サン・ゼノ教会↓
正面が改修中で写真映えしなさすぎるので、心廊部分を。
この教会はイタリアのロマネスク様式の重要な建物らしく、
中の空間は、様々な建築要素が空間をいろいろ区切っているうえで、
その空間同士が、ぱたぱたと軽快に繋がって、他では得たことのない空間体験でした。
こじんまりとした回廊付きの中庭もあり、時間が止まったとはまさにこのことという様相。
続いてはカステル・ヴェッキオ↓
日本語に直したら「古城」という、何ともそっけない名前ですが、
中世の城をカルロ・スカルパが改修して現在はキリスト教美術の美術館になってます。
改修の様子はもともとの城の空間と素材を十分にいかしながらも、
新しい素材と空間の動線を馴染ませて、全く新しい空間になっていました。
でも、フレスコ画とかもちろん油彩画を大量に展示・保管しているのに
空調一切なし、ひどく蒸し暑い環境で、それでいいのかと突っ込まずにはいられない状況。。。
しかも客用のトイレなんて設計されておらず、
申し訳程度のめちゃくちゃ苦し紛れのトイレをちょっとあり得ない場所にぽっと付け足してる有様。
もちろん全く別の用途で、中世期に建てられたものなんで、無理が生じることはあるにしても、
素材感の活き活きした素晴らしい空間なだけに、
それ以外の計画もなんとか手を尽くしてほしかったと、勝手なことを思い後にしました。
ちなみにこちら城の2階の外廊下↓
いかにも「城」で、単純にそういうのが楽しかった。
さて、ヴェローナは「ロミオとジュリエット」の舞台なのです。
実在のライバルファミリーをモチーフにした作り話なのですが、
なんと、作り話ベースにジュリエットの家というのがでっち上げられ(笑)
ロミオがジュリエットを訪ねたバルコニーも観ることができます↓
お金ちょろっと払ったらバルコニーに上がれるので、
興味のある方はどうぞ。
状況としては一人のジュリエットを、狭い中庭にひしめく何十人ものロミオが見上げるという、
ちょっと大変な状況が味わえます。
ヴェローナの町の地下2,3メートルくらいには今も古代ローマの遺跡が眠っていて↓
こんな具合で所々でこんな感じで覗くことができます。
こちら古代ローマ時代から残る石畳↓
馬車だのなんだのの車輪で擦り減り、思わずかがんで撫でてしまう。
と、オペラ以外でも楽しむことの多い町なのでした。
食べ物は、この地方のワインとか、トルテリーニ発祥のレストランとか、
チェックポイントはあったのですが、今回は簡単目の食事で済ましてしまった。
それでも十分おいしかったけど。
まぁ、いつかまた来た時の楽しみを取っておいたということで。
さて、明日からまた新たな気持ちで、仕事に取り組みます。
実は今週からしばらく結構ばたばたになる予感。
まあ何とかなるさ。