宣言通り、この週末はZermattへ行ってきましたよ!
そのうち行けたらなぁ、、って思ってる程度だったのですが、
Syo君に誘われ、
宿の手配とかしてもらってしまって、
すっかり甘えながらの旅行となりました。
さて、Zermattと言えば皆さんご存じの名峰マッターホルン(4478m)等、
20以上の4000m超級の山に囲まれた、谷合の小さな村です↓
1865年のマッターホルン初登頂がきっかけで、
田舎中の田舎がいまでは超有名山岳リゾートとなったようです。
スキー場やらスキーリフトはもちろん、
驚くほど高い場所までロープウェイが複数ルート通っています。
村のリゾート開発自体はほんのこの80年位で全部されたようで、
それまでのZermattの村はほとんど中世と同じくらいの生活様式だったそう。
そんな村には金曜の夜中、雨の降る中到着し、
暗い夜道をユースホステルに向かいそのまま就寝。
翌朝、一日雨の天気予報が外れていることを期待して外に出ると、やはり雨。。。
しかも高度が高いだけに寒い!気温は7℃とか8℃とか。
いや、村自体の高度は1600mくらい?なので、寒いとは言っても知れているはずで、
どうにも寒すぎると思ったら、この日はスイス中寒かったそうです。
それでもせっかくだからダメ元で展望台へ上がる登山列車に向かったら、
悪天候のため運休。。。。
途中までは動いてるっていうからそこまで行って、
そこから山道ハイキングして村まで降りて来ようと決め、
たどりついたロートホルンへ向かう鉄道の、途中駅スネガ(標高約2300m)で電車を降りると、
でも気持ちは晴れ晴れとしながらハイキングを楽しんだのでした。
キツネやら、シカ?やら、ウサギ?でかいネズミ?など動物の影の濃い中
マッターホルンのすそ野がちらりと見えます↓
これじゃまだ分んない。
結局途中ゆっくりと優雅なランチを楽しみながら、
5時間ほどかけて村まで降りてきたのですが、
どうやら天気が回復傾向な雰囲気で、
村についてしばらくすると直射日光が!
これはもしや!と村のビューポイントへ行ってみると
が、まだ視界不十分。
夕方の時間はマッターホルンで散った登山家の眠る墓に参ったり、
近くの古い木造建築群を見たり(これはまた次回アップします)、
中央通りのカフェでまったりビール飲んだりと、旅情を楽しみ、
ユースホステルの夕食(なぜかグリーンカレー)後、
再びビューポイントへ。
朝の雨やら雪やらが全く嘘のように、すっかり快晴。
夕焼けにほんのり染まるマッターホルンです。
神々しいほどの美しさでした。
長年人々の興味を引き続けていた理由が分かります。
手の届かない至高の存在を、
手中につかみたい人の欲を、
見事に映している山なのだと。
実際近代アルピニズムの最盛期はモンブラン初登頂に始まり、
登頂不可能と思われていたマッターホルンの制覇によって終わったそうで、
山に散った登山家の、墓や村の博物館に展示されている遺品、
特に、初登頂に成功したチームが、下山途中に事故を起こし、
7人のパーティのうち、亡くなった4人と生き残った3人の間で切れたロープを見た時には、
言いようのない高揚感と、
心の底からの哀しさが同時にわいてきて、
思わず涙せずにはいられませんでした。
こちらは日曜日に登ったヨーロッパ最高地点3883m(富士山より高いよ!)の展望台から。
十字架の右奥に見えるのがマッターホルンの北壁です。
幾多の登山家の命を奪った過酷を極める絶壁へ、
氷の張りつく十字架を通して心の中で手を合わせて帰ってきました。
心の中に焼きつく風景を堪能した二日間でした。
次回は建物とか他のことについて書きますね。
とにかく今は筋肉痛間接痛です。。。