「〇〇〇に行きたいと思うんですよね!」


と、アの方に話したのは6月19日。
鳥貴族にて。
目的地の情報を仕入れつつ、ひたすら海老を食べていましたよ。
食べ過ぎましたね……。



7月28日(金)。
雨がまったく降らない東京。
前日寝たのは24時くらい。
起きたのは5時。

5月のときもそうでしたが
絶対に寝坊できなかったんですよね。
先週の道劇では二度寝しています。
しかし、今回は二度寝すると試合終了になってしまうので……。

何があるかわからないので
予定より早めに自宅を出発。
1本早めの電車に乗りました。

東京メトロでJR東京駅へ。
目的地へ東海道新幹線で移動。
名古屋駅で下車。

ここには立ち食いきしめんで有名な店が駅ホームにあるんですよ。
その名も住よし!

ぎゅうたまきしめん。
数あるきしめんの中でこれにしたのはこれを選ばなければいけない気がしたからです。
なんとなく。

特盛で注文。
きしめん屋で一番美味しいのはここですよね。
都内に系列店の爽亭があります。


きしめんを食べ終えた私は在来の東海道線で西進。

「天晴れである!」

と信長公も言うくらい快晴。

岐阜駅来たのでまさご座に行っても良かったのですが
今回はスルー。
年内は行く機会あるかな?
くつろいで観れるのが魅力的!


さらに西進します。


天下分け目の関ヶ原!

大規模な戦のはずが
あっけなく一日で終わっています。
応仁の乱のような長期・泥沼戦よりは全然いいと思います。



米原駅。
JR東海とJR西日本の境界。

西進して関西へ行けますし
北進して北陸へも行けます。

向かった先は――

















あわら湯のまち駅。
福井県あわら市があわら温泉となります。
2か月前に道後温泉に行っているので、温泉場が連続。
道後より静かな感じがしますね。

米原から北進したのです。
最近減便された影響で米原~敦賀間は本数少ないんです。
近江塩津駅で25分近く待つことも!
急ぎの場合は京都から湖西線で行った方が本数多いので早く着きます。

もっとも2024年3月には北陸新幹線が延伸するため
単純に福井県に行くだけなら新幹線で行った方が効率が良くなるかと。
次回行く機会があれば、新幹線ルートになるかな~。

近江塩津から敦賀へ行き
そこから福井駅まで乗ります。
福井駅で昼食を食べたりしていますが、それは別項にて。


福井駅からは2つルートがあって

①えちぜん鉄道三国芦原線であわら湯のまち駅
②北陸本線であわら温泉駅→バス

があります。

次の日の行程で①を使うため
②にしてみましたよ。
今後は①が主流になるでしょうし。


JRあわら温泉駅とあわら湯のまち駅までは
徒歩だと50分は掛かるのでは?
バスだと15~20分くらいだったかと。

宿はアの方にオススメされたホテルにしています。
あわら湯のまち駅から徒歩数分。
夜に行く場所からも徒歩数分。

過去に大衆演劇が観れるホテルがありましたが、
そこではありません。
今は大衆演劇やっていないとか。

ホテルの温泉で汗を流します。
暑い時期の温泉っていいですねー。
その後は道後のとき以来となる温泉場仕様の恰好に。
郷に入りては郷に従いたくなります。


駅前ではなく競艇場側の方にあるコンビニに行ったら
いつも飲んでいるビールを扱っていてビックリ!

それを買ってホテルに置いてきてから夕飯へ。
コンビニの目の前にあった福乃家へ。

エビスを。
温泉場だとなぜか飲んでしまう逸品。
道後でも飲みました。
サッポロ好きですし、脳裏に浮かぶものがあったので。

天おろしそばを!
越前そばです!

辛みのある出汁が特徴的で麺に合います。
天ぷらもちょうどいい感じで。
つるっと食べ終わりました。
夏は冷たいそばに限ります!



17時50分。
向かった先はあわらミュージック!

初めて来ました。
観劇9年目にして初!

なかなか行く機会がなかったのですが、巡ってきましたよ。
ここを逃すと次行くのは相当先になる可能性がありましたから。

この記事の最後に予告した通り
28日が冒頭の〇〇〇に行く日でした。
〇〇〇とは『あわら』ですね。
アの方が行く日にちと合わせたんですが……。


入場料は4500円。
外出自由。
マスク着用任意。
飲料持ち込み可能。

通常は
開場19時30分
開演20時00分
2回公演。

今回は
開場17時30分
開演18時00分
3回公演。


お得な感じですね。
土日はさらに特殊な感じだったと思いますが、割愛。


この日は最初が10人くらいで
一見さんではなく遠征客多数。

その後は一見さんも入りつつ
金曜夜らしいちょうどいい賑わいでした。
時期的に温泉ツアー客はいなかったかと。
冬場なら別か。


ポラロイド撮影で一枚1000円でした。
このポラロイド機器がすごくて撮り直しができる優れもの。
地下アイドルの現場やメイドカフェに行ったことありますが、
チョキでも見たことない性能で驚きましたよ。



各回の始まる数分前に
あわらならではの開場曲が流れます。
あわらって感じですね!


劇場はというと

「大衆演芸場みたい」

味のある空間でした~。

広いステージ、花道、2本あるポール。
演劇系や昭和レトロ系、空中系など合いそうです。

座席も多め。
1階席だと見上げるような形で観ることになるかな~。

他の劇場にないのは
2階のバルコニーと1階と2階をつなぐ螺旋階段。
そして2階席があります。

2階席はまさごみたいに靴を脱いで腰掛けるスタイルです。

ただ、2階のバルコニーの使いどころってあるのかな?
と思っていたら――



今回の香盤は以下の通りです。
※敬称略
1 箱館 エリィ
2 ake
3 eye
4 黒井 ひとみ
 

あわらは主に3人香盤ですが
今回は4人となっています。

ふれこみになっていないけど、PP大会……。



■感想

各踊り子さん2演目ずつとなっています。
日によって演目は違ったと思われます。

[1]箱館 エリィさん

①『ジューC☆Girl☆100%

7月中大和に引き続きの演目となります。

日中暑かったあわらですが
空間の広さや夏っぽい果実を彷彿とさせて涼しさを感じますね。

ジューシーなフルーツもしくはかき氷が食べたくなりましたよ。


②『Love song

始まる前、
遠征客が軒並み真面目な方が多い印象だったので
直感的にこの演目を出す気がしたんですよね。
結果、やはりこちらでした。

レトロで広々とした舞台だと
王道なこの演目が合いますねー。

6月中ミカド~7月結あわらまで
5連投の中心的な演目がこれだったんだろうな、と改めて思いました。
6月中ミカドから穴埋めの6月結ミカド、7月中大和、そして今回。
私がもっとも観たのはバースデー演目『』ではなく、こちらだったりします。

4周年作そして宣材写真に選出されていますし
思い入れがかなりあるように思えました。



[2]akeさん



「ギャップがありますね!」

第一の感想はこれです。

後述のを観たあとだと、別人にしか見えませんね……。
こちらはセクシーな女性というか。

ストリッパーに転じて
シンデレラストーリーを歩むような輝かしさあります。


②『夏といえば

ファンベール二刀流で仰がれると、
エアコンの風が吹くような涼しさがありますよね。

さわやか、すっきり
都会を離れた場所の夏模様って感じです。




[3]eyeさん



題材は『犬姫』っぽい。
大衆演芸場を彷彿とさせるあわらに和物は映えますね~。

特筆すべきは扇子の使い方!
手を使ってあおぐのはもちろん
意外な使い方をされていたのが興味深かったです。




漫画原作でアニメにもなった偽りの家族物語っぽく思えます。

スパイ任務を担うエージェントだったり
セクシーなアサシンだったり


そのあたりを想起させますね。



[4]黒井 ひとみさん

①『反戦歌0

7月頭のミカドで観た②。
その前日談にあたるのがこちらとなります。
観たかったので、幸運です。

ロングランでされているので
内容に触れていきます。

ひまわりを手にして遊んでいる少女。
いたずらっぽくてかわいらしい。

突如、ラジオが流れます。
暗雲立ち込めそうな響き。

その少女は愛する人と逢瀬をするも
その後はどうなったのでしょうか。

帰るのか、
戻るのか、
勝てるのか。


先行きがわからないまま、戦地へと赴く彼。
それを待つ少女のなんともいえない感じが印象に残ります。


②『反戦歌Ⅰ

①の続き。
元々はこちらのみだったものに前日談と後日談を作ったようです。
流れは前回書いてありますが、続けてみるとストーリーがわかりやすいですね。

時間を経て
彼からの便りを待つ女性の耐えがたき精神状態が伝わってくるんですよね。
ここの黒井さんがまさに役者って感じで素晴らしい!

後日談が気になってなりません。
来年に持ち越しでしょうか。



[1-4]お下劣過激団『ロミオジュリエット あわらVer.

各日1回目に行われた4人によるチームショー!
本香盤の見どころ!
今回のお目当ての1つでした。

要約すると
あわらの小ネタと劇場の空間・舞台装置を大いに活用した
笑いあり、涙あり(?)、エロスもありのラブロマンス!


悲劇なのか?
喜劇なのか?

あのシェイクスピアの物語も過激団の手にかかれば
空前絶後のエンターテインメントと化すのです!

今後、再現されることはなさそうなので流れを書いていきます。
配役が絶妙といわざるえません。


あわらの地には
老舗旅館であるあわら園と高級な芦原ロイヤルホテルがありました。
競合他社ということで互いにいがみ合っていたのです。

あわら園には跡取り息子であるロミオ(akeさん)がいました。
パッと見イケメン。
台詞回しは……オ〇ドリ〇春日。
このあとに他の演目を観ると、別人に見えてなりません。

芦原ロイヤルホテルには箱入り娘のジュリエット(黒井さん)がいました。
迫真の演技をみると、黒井さんは女優だなー、と思ってしまいます。


物語は
あわら園の女将(eyeさん)とあわらロイヤルホテルの支配人(箱館さん)が口論するところから始まります。
ちなみに演劇で台詞回しは北陸弁


ロミオとジュリエットは互いに惹かれ合うも
双方の宿は敵対関係。
格差もあり。
二人の恋路にあわら園のロミオの乳母(箱館さん)が横槍を入れるのでした。


再び、あわら園の女将とあわらロイヤルホテルの支配人が言い争いをします。
ここでは劇場ネタがふんだんに扱われています。
手洗い場などの設備事情や募金云々。
下〇泥棒とか踊り子が潤うとか。


そうこうしているうちに
ロミジュリといえばこれ! というシーンに移ります。

芦原ロイヤルホテルのバルコニーにジュリエットが佇みます。
劇場の2階部分の空間を活かすとは!

「あぁ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」

という例の有名台詞が飛び出します。
北陸弁で。
シュール過ぎます。

ロミオが舞台に現れます。
住居不法侵入して。

このシーン舞台の高低があって
あわらでないとできないですね。
浅草ロック座や東洋ショー劇場も広い劇場ですが、たぶんできません?

つるっぱげ」というワードが出てくるのですが
箱館さんの演目の『一休さん』のこと?


場面が転換されて
ロミオの乳母が怪しげな占い師(eyeさん)のところへ行きます。
ロミオとジュリエットを引き離そうと画策します。

ここで乳母が特殊な性癖があることがわかります。

占い師主導で乳母が攻められていきます。
ここが結構濃厚なレ〇ショーなんですよねー。
占い師が来るXデーのために準備するのでした。


ロミオとジュリエットは逢引していました。
ロミオがジュリエットの手を引いて
バルコニーから螺旋階段で下りていきます。

ここから展開されるのは言わずもがな。
シンプルで王道な絡みです。
このあとを踏まえると……。


Xデーがきました。
ロミオが占い師の元へ。

ロミオは占い師に勧められた北陸の地酒を飲みます。
しかし、この地酒。
本当は媚薬だったのです!

だまされたロミオ。
身体が研ぎ澄まされていき、火照っていき

「ちん〇……ほしい!!!」

と完全に理性を失うのでした。
ロミオは占い師の手に堕ちるのでした。
この場面のロミオの狂乱ぶりも見物でしたね……。


「裏切った……?」

ロミオが性に溺れた姿を見てジュリエットは愕然とします。
どうもジュリエットは前のが初体験だった模様。

ジュリエットは今にも東尋坊の崖から落ちようとしていました。
自暴自棄になり、置かれていた地酒を飲むのでした。
置かれていたその酒は……媚薬。

ジュリエットも研ぎ澄まされていきます。

「ちゃんぺすっか!」

と叫ぶロミオ。
栗 鳥巣さんの例のOP曲が流れます。
その背中には『崖っぷち』の文字。
ちゃんぺとは……察してください。

この場面、全力でふざけにいっていますね!
笑うしかない!
私は爆笑しました……。


後日談。
あわら園と芦原ロイヤルホテルは合併します。
現在、日本で問題になっている少子化対策に一役買ったとか。
めでたしめでたし!


エンドロールは――

「ジュリアナ?!」

出演者全員出てのジュリアナでした。
ジュリエットに掛けていると思われます。

その後は合同ポラへ。
1枚2000円でしたよ。

ネタ豊富で面白すぎました。
黒井プロデューサーが敏腕ですね!
お下劣過激団の次の公演をお待ちしております。



あわらミュージック
初めて来ましたが、舞台装置がいいですねー。
残すはDX東寺のみ。


この日はスタッフHさんお手製の竹田の油揚げおにぎりを。

1個200円で2個食べました。

福井県の名物だそうで。
香ばしくてやさしい味わいでした。
小腹を満たすのにちょうどいいですね~。

機会あればまた食べたいものです。



お読みいただきありがとうございました。