女性版の五十嵐貴久とか山田悠介ってところだろうか。

サスペンスです!って感じのわかりやすい展開でした。

このところ面白いのはそれなりに出会えてるけど、文句なく絶賛!ってのがなかったので、ハズレのない森博嗣を選びました。

もちろん面白かったし、こういう存在ってありがたいね。


今回の私に響いた文章


それぞれに生活があり、仕事があり、しかし、大きな振幅もなく、時間が滑らかに流れた。

このミス系出身作家だけど、出版は光文社。

理系モノ、ミステリ、ノワールってな好きな分野は一杯ありますが、やはり私はこのテイストが一番好き。青春&アウトロー。登場人物の感覚が若く、テンポがよく、しょうもないバカな表現が一杯。

そして満足感一杯で読み終えた後の解説ではアノ垣根涼介が私と同じくこの作家と作品を褒めちぎってた。



前半分は文学的な向きが強く、なかなか進まないなぁと感じながら読んでましたが、後ろ半分で一気にエンタテイメント色がでてきてそこから先はあっという間でした。が、序盤なんだか東野圭吾の「秘密」とか浅倉卓弥の「四日間の奇跡」に似てるぞ?と感じてたら、中盤から東野圭吾の「パラドックス13」にそっくりだ!って展開に。時系列としては「パラドックス・・・」よりはこちらの「ターン」のほうが先。まぁそういう物語ってことだな。

宝島社のこのミス系。

根拠なんてどこにもない、いわゆるなんでもありホラーだ。以前なら「小説なんだからそれでいい」って思ってましたけど、数年前に道尾に出会ってからは一切響かなくなってしまった。

垣根涼介の一番面白いテイスト。アウトロー以上でハードボイルド未満かつ日本が舞台の南米マフィアものだけどノワールほどエグくない。

展開の途中にやったら回想シーンがおおくて、そういう形式で思い出話風にコロンビアやら南米の歴史のウンチク・講釈が挟まれるから、若干もういいよ!って感じる人もいるかもね。でもこの分野こそが垣根さんなのでそれを含めてもやはり好き。

大沢在昌や楡修平の登場人物と絡ませてみたい物語。そういう想像をかきたてられるのは読者としてとても楽しい時間ですからいい作品でした。


今回の私に響いた文章

(分かりやすく平易な言葉で説明する精神科医が登場したくだりで)

信用できると感じた。どんな世界でもそうだ。わけの分からぬ専門用語を平気で使う人間に限って、ロクなやつはいない。

ふむ。良いねぇ、高嶋氏。今回も日本人作家っぽくない展開でした。

コンピュータ、ハイテク、原発ってなスリリングなテーマだけど読みどころは父親と息子の男同士の物語ってところだろうか。

高嶋さん、ディザスター系だけじゃなく何を書いても面白いね。ますます他著も読みたくなりましたよ。


今回の私に響いた文章。は4箇所ありましたが、長いので略。

君たちに明日はないの続編。垣根って去年ハマっていくつか一気読みしましたが、私の好きなアウトローもいいけど、こうしてちょっと経済っぽく社会っぽい作品も上手です。背景やら設定やらは幅広い垣根作品ですけど、どれも登場人物が魅力的で、私と同世代の人たちが多くて、その感覚の若さにひきつけられてるんだろうと思いますよ。

相変わらず私の要チェック作家であることは間違いなし。面白かった。

「Y」の悲劇ですがあまりにも有名なエラリー・クイーンではありません。有栖川、篠田真由美、二階堂、法月のアンソロジーです。

実は私、読書好きとか言っていながら、これほど有名なのにこの4人の作品をまだ読んだことがなくて、その意味で少しずつ一回で読めるならってな動機で選びました。

期待通り巧い物語が4つ。お徳感ありました。

読みたいなぁとはずっと思いつつ、しかもノワール好きな私だから真っ先に飛びついても良さそうなのに、意外と敬遠していた梁石日。これはノワールとかってな分野じゃないな。余りにも理不尽でちょっと気持ちが悪かった。しかもこれが実話なんだって?なんて世界なんだ。

初めての1冊なので他著は読みます。その上で、どんな作家なのかかみしめよう。