まだ夜明け前の5時半、ウィーンの
エルドベルク バスターミナルに定刻通り到着。
夜明け前とはいえ、雪灯りで真っ暗でもなく。
ひゃー、寒い寒い寒い!早く電車の駅に入ろう!
今回は滞在も長いし、いちいちチケット買うのも
面倒くさいから一週間定期券買っちゃいましょ。
まずは地下鉄U3でラントシュトラーセ駅まで移動してみよう。
Sバーン(快速電車)の非常に大きなウィーンミッテ駅に直結してるから、
ここなら6時位から何か一つくらい店が開くはず。
そして今回私達が借りたアパートメントまでも電車で一本。
時間を絶対潰すならここ!
なにせまたスーツケース引きずってるので、あまりウロウロは出来ません。
スーツケースを夫に任せてミッテ駅のショッピングセンターの
フードコートを見に行ったら、ピンポンピンポンピンポン♪
オシャレなカフェと我らがツーリストの味方マクドナルドが営業を開始していました。

このマックには快適なソファ席や電源がとれるモバイル席など充実してる。
勿論無料wifiも完備。はああ、有り難や。
これで温かい朝食がとれる、熱いコーヒーが飲める、
スマホで調べ物しながら9時のアパートの受け付け開始時間を待てる!
しかも、ここのフードコートにある綺麗なトイレは無料なのよ!

朝マックを頼んでみて気がついたんですが、
オーストリアは付加価値税に軽減税率を採用しているんですね。
基本的に内税方式なのでユーザー側にはあまり関係ない話ではありますが、
カフェラテは嗜好品として20%、
一方で、食事のカイザーセンメルブレッドとスクランブルエッグは
生活関連物資として10%。
同じレシートの中に二つの税率の物が書かれてあります。
なかなか興味深くてまじまじとレシート眺めてしまいました。
調べてみたら、日本なら贅沢扱いにされそうなオペラや書籍、
これらは全て文化と見なされ、10%なんだそうです。
なんて知的で文化的な国なんでしょうね!

さて、そろそろ9時だし、スマホも充電出来たし、
スーツケースを預けにアパートのオフィスに移動しますか。
今回は、前回泊まったホテルの駅と同じSバーンのRennweg駅周辺で見つけたアパートメントです。
ああ、それにしても今度は私が猛烈喉が痛い。
一方で、夫はバスでそれなりに寝られて体調戻ってきた様子。

懐かしい駅から雪道を半ば無理やりスーツケースを引きずりオフィスまで移動。
駅には凍結・スリップ防止の為の小石や砂が撒いてあるので、
スーツケースのコロに噛んでしまって、ロックしてしまうの。
うぐう、でも私バックパック好きじゃないから仕方ないよなあ。
バックパックじゃお土産買えないし、割れ物も入れられないんだもん。

オフィスの女性流暢に英語話す方で良かった。
たぶん私がメールでやりとりしてた女性だわ。
とりあえず無事荷物を預けて、街へ繰り出すことに。

{A359561C-E37C-493F-B037-6137647BEA5F:01}

そう言えば、前回の旅行の最終日もウィーンは雪景色だったな。
ちなみに、ウィーンは意外にもあまり石畳ではないのです。
本来なら歩きやすい道なんだけれど、今日はだめ、
昨夜までに降った雪でグチャグチャ&ニュルニュルなんだもん。

{D0CF1DFB-613A-4926-80EB-AB99CADDFF83:01}

買ったばかりのスノーブーツはあっという間にドロドロ、
乾いたらブラッシングして泥落とさなきゃな。
でも流石のグリップ力で全く滑らず!
今回はこの一足だけで全てを賄ってます。
オシャレな場所にも履いていけるデザインだから。
靴余分に持って行くのも重いし場所とるもんね。

{A108CB6D-CF15-4BE8-BB08-15D28F838BE8:01}

71番のトラムを待っていたら遠くからパッカパッカパッカパッカ♪
おお、これぞウィーンの音!結構なスピードなんですよ。
たぶん軽車両扱いなのでしょう、堂々と車に混じって車道を走って行きます。
馬車はウィーンの街のどこを見回しても沢山いるので、
そのうち見慣れてきて、さほどテンション上がらなくなるので、
写真とるのはいつも最初だけ。笑

{AA632825-5DD7-4D3C-89F6-63D6CB4DE532:01}

みてみて、マカロンがペンダントになってる。
可愛いなー、ここのカフェ、気になるよ。
私がウィーンに来たら必ずまず最初にするのは、
ホテルザッハーの近くにあるツーリストインフォメーションに行って、
フリー冊子 月刊ウィーンを手に入れて熟読する事。
ウィーン中の今月のイベントが網羅されてるから、
これとフリーマップさえあれば、ウィーン滞在は何倍も楽しくなるの。
今回は下調べもしてあったので、そんなに目新しい情報はなかったけれど。笑
次に絶対見たいものから順にチケットを購入して回る。
楽友協会に、王宮礼拝堂にとウロウロ。
この辺りはもう慣れ親しんだ景色なのて全く地図不要。

この頃から雪娘寒くて寒くて、帽子目深にかぶって、
フードすっぽりかぶって、中にフリースまで着てるのに
身体の芯からガタガタ震えが止まらなくなってきました。
そろそろ昼だしどこかで熱いスープでもとお店を探すも、
意外とこれが気軽にスープともう一品だけをシェアで
気軽に頼めそうな店というのが見つからない。
どんどん寒さで血の気が引いて、青ざめていく私。
いかん、これ以上我慢してると胃痙攣になるぞ。
いっそアパートのオフィス近くで探した方が見つかるかもしれないと、移動。
でも、こちらでも見つからない。それなら、手持ちのスープがあるじゃない。
オフィスの人、部屋の準備出来次第鍵くれると言ってたから、
オフィスに行ってみよう!もう一時だし。

しかし、2時まで待たなくても早めに来てみてって言ってたのに、
無情にも彼女ランチ休憩に出てしまった様子。
お迎えの生活雑貨店で待ってみたけど戻る様子なし。
雪娘いよいよ体調悪化。もう立ってるのも辛い。
ようやく見つけたイタリア料理店でやっとやっと暖かな部屋と熱いスープにありつきました。

{329ED3BF-9CAE-4FDE-AC14-D2BABC0AD1DF:01}

あ~~、生き返る~。
ミネストローネと頼んだらトマトの入らない
ただの野菜スープが出てきましたが、いいんです。

{BE416572-E579-40A3-A9ED-613F2D516E80:01}

この際もう気になりもしません。
素朴でさっぱりしていて美味しかったから。

{CA9AF7C8-93B4-444E-9DB7-9B24614E7A50:01}

そしてこちらが夫が頼んだマルガリータ。でか!
ではとりあえずスープで少し体調戻った私も少し参加。
うわ!美味しい!なにこれ!
ちゃんとピザ釜で焼いてあるから、生地が軽くて
焦げめがまた香ばしくて、シンプルなトマトソースが程よい酸味で、
見た目よりはるかに軽やかな味わいのピザ!
これなら食べられる~~。
ああ残念体調悪くなければもっと食べるのにな。
気持ち悪くなると嫌だから、かなり控えめでやめておきました。笑

やっとオフィスで鍵とスーツケースを受け取り、
そこからトラムで2駅半離れたアパートメントへ。
食べて暖まったはずの私はまたガタガタ震えが。
もう気合いと根性だけで部屋に辿り着くと、
私はそのままベッドでダウン。
要は寒かった訳ではなく、熱で寒気がしてたんだと今頃気がつく鈍い私。
いやさ、外も確かにかなり寒かったんだよ。
でもね、北極圏で平気でオーロラ観測する私が
普通の都市でここまで震え上がるなんて、何かおかしいなとは思っていたのよ。

そこからは夫は食材の買い出し、ひたすら看病と、家事。
その合間は私が寝ている横で延々とジャンプや
アルペン競技の中継を見続けてました。
夜ごはんは、私には鶏がゆ、夫は中華あんかけか何かだったかな。
日本の食材と薬持ち込んでて良かった。
そんな感じで終わったウィーン初日でしたとさ。