久々に涼しい朝を快適に過ごしております。
今週からやっと気温が下がって秋らしくなってくると天気予報で言っていましたが。
今日も30度まで上がるんでしょ……
とはいえ連日35度以上の猛暑だったから30度でも涼しく感じてしまいますね。
慣れって怖いわ。
さて、今回は先週木曜日に参加してきたセミナーについて書きます。
日本政策金融公庫(以前の国民金融公庫、事業を興す人に対してお金を貸してくれるとこです)主催の、女性のみを対象とした起業セミナーです。
前回の記事でも書いたとおり、私自身会社を興そうと思って参加したわけではありません。
実際セミナーの内容も、すでに起業した人や今から起業しようと考えている人にはもちろんなのですが、いつか仕事をしたいと考えている人にも大きな刺激となるだろうなと感じられるものでした。
なので、このブログは今のところ完全に育児ブログではありますが、読んでくださっている方の中にはすぐではなくても職場復帰や再就職を考えている方もいらっしゃるので、参考にしていただけるかもしれないと思って記事にします。
興味ないなーという方はスルーしちゃってくださいませ。
まず第一部として、福岡県男女共同参画センター館長の村山由香里氏の講演がありました。
村山氏は福岡市を中心に発行されているフリーマガジン『アヴァンティ』を立ち上げた方で、今春から現職に就かれています。
雑誌編集社の副編集長を辞めて独立した経緯や会社経営の実際について、つまりご自身の起業経験談が主な講演内容だったのですが、起業する上で本来なら必要な資金や手続きの知識等がほとんどないまま起業なさったということで、なかなか波乱万丈な内容でしたね。
私も約10年前に見切り発車状態で独立したクチで、仕事が軌道に乗るまでわずかな貯金がどんどん減っていって心細いやら情けないやらという思いをしましたので、この話の無謀さはよーく理解できます
それまでの仕事の実績と経験を生かす形での起業だったからこそ、「彼女ならやれる」と周囲からフォローを得ることができたのかなと感じました。
そして何より村山氏ご自身の意欲の強さが印象的。
「福岡の女性を元気にしたい、そのために女性たちが本当に求めている情報を発信してそのお手伝いをしたい」という思いをぶれることなく持ち続けるというのが、すでに凡人とは違うなーと
しかし「自分は何をしたいのか、何ができるのかを常に考える」「自分が今していることの意義は何か(周囲に与える影響等)を自問する癖をつける」といった部分は、私でもやろうと思えばできそうな感じ。
失敗談も盛りだくさんで笑いがたえなかった約50分の講演はあっという間に終わってしまいました。
第二部はパネルディスカッション。
税理士・中小企業診断士として事務所を構え活躍されている権藤説子氏がコーディネーター(司会役)。
家事・育児の派遣サービスや保育施設運営等の育児支援コンサルティング会社の代表である池内比呂子氏、セラピールームのオーナーセラピストである張陽子氏、村山氏の3人がパネリストでした。
コーディネーターから出された質問にパネリストがそれぞれ答えるという形式で、私が気になってメモに書きとめたのは次のような話でした。
自分がしたいことに対する情熱を持ち続けることは大事、そしてそれを周囲にアピールし続けることも大事。
(情熱がないと長期スパンでの計画達成はなしえない、また計画達成のために周囲の援助を受けるのはけして恥ずかしいことではない)
やっていて自分が楽しい、面白いと思える仕事のやり方を常に模索し実行する
(周囲のアドバイスはあくまでもアドバイス、起業したのは自分自身)
これをやりたいという目的、目的を達成するための目標を公言する
(公言することで単なる目的だったものが「志」になる)
異業種の人と知り合う機会を大切にする
(違う価値観・視点の人の意見は自分を高める材料になる)
日々の仕事において大事なのはぶれない判断力と早い決断力。
起業し自分が代表となった場合と企業に就職して働く場合とでは立場上違うこともたくさんありますが、共通することもけっこうあるんですよね。
それに代表だから好きなようにやれるのではなくて、代表だから自分が軸にならなければ法人だろうと個人事業主だろうと周囲や顧客の信用は得られないですし。
このディスカッションを聞いていて一番ずしーんときたのはこちら。
失敗しても卑屈にならず、成功しても尊大にならない。
これは男女性差のテーマでディスカッションが進んでいた時に出てきた一言です。
女性というだけで、ビジネス社会においては不利な状況に立たされることは少なくありません。
「今夜二人だけで飲みに行こう」と某工務店の社長に言われ、断わったら仕事を途中で契約解除された経験が私にもあります。
代表や営業職の女性が増えてきた今でも、セクハラまがいの言動をとるオヤジはやっぱりいるようですが、こういった相手から仕事がとれなかったとしても卑屈になることはないんですよね。
違うケース、たとえば何度も営業に通った顧客の契約を他社にとられたとか、接客がうまくできなかったとか、伝票を切り間違えたとか、仕事をしていれば失敗はつきもの。
失敗した…と自分を責めるだけでとどまるのではなくて、同じ失敗を繰り返さないようにその失敗から学んで自分の糧にできる人間になりたいなと思いました。
個人的には、コーディネーターの権藤氏のベテランらしい迫力と落ち着きのある雰囲気に大いに惹かれました
「何かをしたいけどこれというものが見つからない、皆さんのように私もキラキラしたい、これからどんな仕事が伸びると思いますか」というパネリストへの質問が出た際に、
「パネリストの方々が輝いておられるのは強い使命や理念を持って起業なさったからであって、輝くために起業したのではないでしょう」とやわらかい、しかし毅然とした口調でおっしゃったりして。
今度は権藤氏の話が聞きたいなーと思っちゃいました。
このセミナーに参加するに当たっては託児を利用。
保険料として300円/人必要ですが、15時のおやつ付きだったので割安です。
セミナー会場と同じ施設内にあるこどもルームに預けられたのも便利でした。
預ける時も迎えに行った時もちびたは号泣。
特に迎えに行った時、私を見つけた瞬間からこれまでにないくらいの激しさで泣いたのには私もびっくりしました。
人見知りとも後追いとも違う、知らない人に抱っこされたくない時期はまだ続いているようです……。
ちびこは預けた直後からおもちゃに夢中で私を振り返りもせず。
迎えに行った時は別室で爆睡中。
こちらは自由奔放であります
約3時間おちびたちと離れていたわけですが、いつも一緒にいるせいか何かが欠けたような感覚は今回もありました。
でも少しずつ、こういう機会をつくってみようかなと考えています。
私は気分転換になるし、おちびたちは同年代のお子さんたちと遊んだり私がしたことのない遊びを保育士さんから教わったりできるから。
この日の夜夫にそう話したら「じゃあうちの母さんにもっと預けたらいいじゃん。向こうも世話したいだろうし」と。
そっか…そうきますか
義母がおちびたちの面倒を見てくれることにはあまり抵抗ないけど、義母が来るともれなく義父がついてくるわけで。
そこが嫌だってとこはなかなか伝わらないんだなー、残念。
あまり盛り上がらない記事にここまでお付き合いいただきありがとうございます。
セミナーに参加して、とりあえずは今私ができることは何かについてもう少し本腰入れて考えようという気になっています。
夫の転勤の影響を受けないようなワークスタイルはないかな~とかね。
今からご近所のお母さん宅に数人で集まる予定なので、皆さんからいただいたコメントへの返事は帰ってきてからさせていただきます。
晴れてきたせいか気温が上がってきました…暑さ対策はしばらく必要みたいね。