経済のお話 | Bein' aware of wisdom

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高認取って大学受験した人のブログ

経済学部志望と言う事なので、ただ単に「受験科目だから」という理由で国英数や日本史、生物などを勉強しているだけでは、本当に教養のある人にはなれないでしょう。

(もちろんこれから勉強する「政経倫理」、「世界史A」もですね。)



なので、経済の本を読んで「ためになったな~」と思うことを、復習感覚で書き起こし、それに対する自分の感想を書いたり、また、もっと沢山勉強して自分なりに考える経済についての議論をこの「経済学」というテーマで書いてみたいと思います。


なので、これはあくまで「自分に対する復習」ですね。誰かに読んでもらうために書いたわけではないです。

(というか、読んでもらえるぐらい高尚な経済学の議論はまだまだ僕には到底できませんから^^;)


ということでまだまだ経済学初心者なので、他の方からすれば「ハァ?そんなもん常識だろうがks」って感じかもしれませんが、そこは大目に見てやって下さい。


今日はマクロ経済学における「市場と政府の関係」についてです。



①効率性について


ベンサムなどに代表される功利主義などにおいては、基本的に市場原理が起こす結果(効率性)が社会的な望ましさを図らずとも実現してくれるという理論が基本となっています。


確かに経済を活発化させるということを念頭に置いた場合には、「効率性」を求めることが必要であります。


しかし、「効率性を求めること」(=市場に経済を任せること)だけでは、本当に市場は上手くいくのでしょうか?



②-<A>政府の市場への介入 -市場の失敗-


アダム・スミスの「国富論」における有名な理論に「神の見えざる手」というものがありますね。


これは「とりあえず市場に任せときゃなんとかなるべ。皆が自分の利益に向かって動いてれば、まるで神様が導いてくれるように経済は勝手に良い方向に動こうとしてくれるんだかんなー。」というものですね。


確かに市場においてはそのような役割もあるでしょう。

ですが、時たま市場も失敗することがあります。こういう時に政府が介入するわけですね。

また、たとえ市場が安定していたとしても、そこに政府の役割があります。



「市場の失敗」とありますが、これは市場が人間のように「やっべwwwミスったwww」ということではなく、「市場が上手く動かない状態」ということを意味します。


原因としては、以下のようなものがあります。


・外部効果

・公共財

・費用逓減(ひようていげん)

など。


外部効果については分かりやすいと思います。

例えば、ある工場から川へ流出する汚染物質などが、規定値を超えてしまっている場合などです。


この汚染物質の量は、その工場から言わせれば「丁度いい量」であり、つまり「企業の観点から見て効率性を求めようとした結果できた値」であり、これは市場原理に則ってると言えるでしょう。


しかしながら、川の住民からしたらハタ迷惑な話です。

この時には、明らかに市場原理が働いていませんね。


つまり、これを一般化すると


「供給を生み出す際に生じる別の効果(つまり外部効果)も、需要者に対して影響を及ぼしうる」ということです。

このときの「外部効果」については、市場原理は対応してないわけなんですね。




そして他にも上で言ったように「公共財」や「費用逓減」に対してもこういう風に「市場じゃどうしようもねぇな」っていう状態が出てくるわけです。


逆に言えば、市場の失敗(failure)は、このぐらいなので、他の多くを市場原理が片付けてくれるので、市場は凄いと言えば凄いんですけどね。



で、まぁこういった状態の時に市場を上手く動くようにするために必要なのが「政府」です。


経済学の観点から見る「政府」とは、「経済を上手く回すためもの」であるという要素が強いのではないでしょうか。



例えば上の外部効果で言えば、政府が企業に対して汚染物質の量を超えた場合に賠償金を支払うことを義務化したりするわけですね。


で、ここからが僕の考えですが、経済学的な観点から言えば、


この時に要求すべき賠償金は、「工場が単位あたりの汚染物質量を放出することで得られる利益よりもギリギリ高く」なければならないと思います。


まぁ当たり前と言えば当たり前ですね。


だって、いくら賠償金を払うといったって、それが「利益」よりも安かったら、


企業はどっちかと言えば「はいはい賠償金さえ払えばいいんでしょ。ほらもってけもってけ。」

みたいなノリでかかってくるに決まってるでしょう。 それが「効率性」を求めるということですからね。


利益よりもギリ高いぐらいにしとけば


「おいおいマジかよ。そんなら汚染物質を流すのをやめた方が安上がりだな。」


ってなりますよね。



というわけで、政府は「市場が上手く動かない」「市場原理では解決できない問題がある」場合などに、お助けマンとして出てくるわけですね。




さて、だいぶ長くなりました。


でも、いい復習になりますね。

自分で書きながら、「あれ?ここはこれで合ってたっけ?」っていう風に参照すれば、それもまた勉強になります。


次の「経済学」のテーマでは


②-<B>政府の市場への介入 -所得再分配ー


③価格はなかなか下がりにくい? -有効需要の法則-


について話をしていきたいと思います。