謹賀新年 | Hack or Fuck ?

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いつの間にか年は明け2013年がやってきた。

いつの間にか三が日も終わってしまった。

街に出ても正月特有のざわついた雰囲気はあまり感じられなかった。もしかしたらこうした静かな時間こそが正月の本来の姿なのかもしれない。

過ぎた事はすぐに忘れてしまうタチなので備忘録代りにこの3日間を振り返ってみる。

元日はジャニーズカウントダウンの番組で迎えた。山口から遊びに来ていたハタチの女の子とカミさんと娘が盛り上がっている中、おれは一人庭に出て寒さに震えながら、港から聞こえてくる汽笛の音に耳を澄ませた。
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何とか新年を迎えることができたと、満月にやや欠けた月にお礼を呟く。

ひと眠りして、午後から伊勢山皇大神宮に初詣に行く。
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長い行列に加わり参拝の順番を待った。1時間くらいしてやっと境内に入れた。ちょうど1年前にこの境内で割と大きな地震に見舞われたことを思い出す。あれからもう1年が過ぎたのかと思う。時の流れが加速していると思う。
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参拝を終えて伊勢佐木町までぶらぶら歩いた。ブックオフが20%OFFセールをやっていたので寄ってみたが、息子がトイレに行きたいと言い出したので何も見れなかった。多くの店が休みで、営業している店はどこもトイレはありませんという貼り紙などしてあって、おれたちはトイレを探して伊勢佐木モールを走るのだった。走りながら息子が笑顔で「トイレってレアだね!」と言った。おれは「もう諦めてビルとビルの隙間でやるのもいいんじゃないか。紙はないけど」と言うと、息子は即座に否定するのだった。常識ある子に育って喜ばしいことだ。

結局、おれ的にはまったく無意味なゲーセンに行き事なきを得たが、息子を待っている間にUFOキャッチャーで200円もムダにしてしまった。

そのゲーセンで印象に残ったのは、二十代の冴えない若者が一人で何かのゲームを終えた後、両替機に千円札を無言で突っ込んでいた光景だ。一人でゲーセンに行き誰とも会話することもなく黙々とゲームをして過ごす元日というのは特に珍しいことではないのかもしれないが、実際目にすると寒々しいものを覚えた。

そしてもうひとつ。伊勢佐木モールでの光景。どこからともなく自転車で現れた男がその日の営業を終えたauショップのシャッターを物凄い勢いで蹴っていた。何かのクレームなのだろう。男は何度も無言でシャッターを蹴り続けていた。もちろん中からは誰も出てこなかった。しばらくして男はまた自転車に乗ってふらふらとどこかへ消えていった。男の背中を眺めながら、ふと、これからあの手の人間は増えてくるのだろうと思った。
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絆だ、応援だなどという言葉がインフレを起こした2012年はあらゆる願いと共にすでに灰になったのだと思った。

帰宅したおれは早速、伊勢山皇大神宮で頂いた天照大御神のお札をわが家の所定の位置に貼って手を合わせるのだった。
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1月2日は、昔の仕事仲間と久しぶりに顔を合わせた。年が明けてもみんなそれぞれ色々と悩みの種は尽きないようだ。おれも含めてまだまだ感謝の気持ちが足らない。

そして今日1月3日。年賀状をプリントし終わったと同時に動かなくなったプリンタにもう一度試しに電源を入れてみると作動音と共に動き出したので、復活したのか!と喜んだのも束の間、プリンタヘッドが何たらですという表示が出たきりでそれ以上の反応はなかった。「そうか君もアセンションしたのか」とおれはCanon MP610に呟くのだった。

その後、日が暮れてから、娘と出かけた古本屋で数冊買い込み帰宅した。
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こうして振り返ってみると、実に地味な三が日を過ごしたような気もするが、これはこれでよかったのかもしれないという気もする。










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