エンロン・ワールドコム事件、やれやれあの巨大なアンダーセンが潰れ
てしまったと思ったら今度は中央青山です。ご存知の通りカネボウ粉飾
事件に加担していた容疑で中央青山監査法人の会計士が逮捕される騒
ぎに。中央青山監査法人の解体説も囁かれています。同じ会計士として
恥ずかしい、かつハッキリ言っていい迷惑です。
なんでこんな(幼稚な)事件が起きてしまったんでしょう?
世間では監査報酬を企業から貰っているという体質が指摘されています
が、それはそれでもっともなこと。しかし、やはり本質的には会計士の
”質”の問題でしょう。
私が日本で会計監査のいちスタッフとして働いてきた際にも、”古きよき”
会計士と企業との異常なまでに緊密な関係は散見されました。某大手
都市銀行担当チームなどは総勢20名ほどおり、このため新人の主な
仕事は、
現金カウントと監査メンバーのお弁当の注文を間違いなく企業の
方に伝えること。
もちろんお弁当代は銀行もちです。そしてそのような何もしない弁当係
の新人会計士の時間単価まで監査報酬には当然含まれています
(自給1万円くらい)。また担当代表社員は何の用事もないのに、
暇だから○○銀行までお茶でも飲みに行こうか
と言ってその銀行まで行き、漏れなく夜の接待の相伴に預かる、と
いった具合です。ちなみにそのような代表社員の計算上の
時間給はおそらく5万~6万円で
計算されているはずです。
このような事が行われていたとしても、普通の良心のある専門家で
あれば、監査上の判断と企業との緊密な事情は切り離して考える
ことでしょう。
しかし、会計士の多くは学生の頃から勉強し、そのまま社会に出ず
に会計士”先生”になり、日々先生、先生と言われて過ごしています。
そして企業より持ち上げられ接待されそれが社会の、会計士という
仕事の当たり前の姿と勘違いしている人間が非常に多い。
このためどうしても良くしてくれる企業に対して甘い判断をしてしま
おうか、などのとんでもない感情が沸いてきてしまう。また企業側
もそれが分かってて接待攻勢に出る。
このような会計士であっても大きな問題を起こさなければリストラ
もなく、そのままヌクヌクと給料を貰い暮らしていける、という実態が
残念ながら未だにあります。
(お恥ずかしながら私も日本で手厚い接待を受けた記憶は多々
あります。)
これではいつ今回の中央青山と同じ事件が起きてもおかしくなく、
今回の件は全く持って氷山の一角であると考えます。おそらく
次は自分の番かと思い、夜も寝れない会計士も多いことでしょう。
さて、次はどの監査法人でしょうかね。監査法人内の”膿”の話
はつきませんのでまた次回。