昨年の2度目のリストラで同僚が亡くなった。
そして1年余り経過した。
3度目のリストラが行われ、私の所属する部は崩壊した。
課長も退職。
製造関連はほとんど外注化された。
社長は会長になり、会長の息子が社長になった。
会長の息子は中国の子会社の社長だった。
会長は常々人は切りたくない。というようなことを行っていたが、結局は大規模なリストラは行われた。
それでも、リストラ対象者には多少上乗せされた退職金が支払われたからいいほうなのだと思う。
私の所属する部の人達は、仕事に熱心だった。
会社は結局、創業者の物だった。従業員はなんだったのか。
振り返ると。 会社の幹部、役員の判断がおかしかった。
同業他社の譲渡にともなう、買収金額が大きすぎた。
同業他社の従業員もそのまま引き取った。
言葉は譲渡だが、買い取るということだった。
破格の金額だった。
新規事業と称して、シリコンバレーから意味不明なシステムを買って日本で独占販売しようとしたときの、費用も大きい。
大々的に新聞発表もされた。
まったく売れなかった。
車の事故防止のシステムも開発していたが、売れる見込みがなく終了した。
ある製品を長い年月をかけて研究開発して超小型化した。
しかし、小型化したがその製品自体が社会で必要なくなっていた。
その他色々、会長は自分の成功体験に基づいて行動した。 会長は、自分の考えに賛成する人材を色々な業界から引き抜いて、抜擢するのが好きだった。
自社の人間は信用しなかった。
その結果がこれだ。
無謀なことはしないで、本業だけを細々とやっていればこんなことにはならなかったかもしれない。
ただ、本業の製品ももう世の中の需要が少なくなっている。
それが分かっているから、会長はつねに挑戦し続けたのかも知れない。