読了~

「小説 秒速5センチメートル」(角川文庫)
大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督の2007年に公開されたアニメーション映画の小説化だそうです。
映画は10年前だけど小説はH28.2.25初版なので約1年前。
ストーリーは、小学生時代から親の転勤で転校の多い遠野貴樹を軸に、3つの短編から構成されてます。
第1話「桜花抄」
小4~中1時代で、場所は東京。
転校生同士で仲良くなった明里(あかり)という少女とのエピソード。
自分も種子島に引っ越すことになり、
先に栃木に引っ越した明里に会う為、電車を乗り継ぐが、大雪になり電車が止まる。着いたのは深夜だったが、明里は駅で待っていてくれた。
貴樹の視線でストーリーが展開する。
第2話「コスモナウト」
高3時代、場所は鹿児島・種子島
貴樹は中2から種子島に転校。
彼に恋する同級生のサーファー少女・花苗からの視線で書かれ、それはそれは切ない想いが綴られる。
第3話「秒速5センチメートル」
場所は東京。貴樹は大学進学で上京し、卒業してから5年近く経っていて社会人になっている。
この話は第三者の語り口で表されている。
上京してからも何人かの女性と付き合ったがいずれも破局という結果
不器用なのか、引っ越しの繰り返しでその土地に馴染めなかった子供時代からの諦めの気持ちからか
自分を好きになってくれた相手の気持ちを
理解はしていても知らないうちに傷つけ、本当の自分になりきれない貴樹。
心の奥底では、第1話での明里が忘れられなかったようだ。
詳しいあらすじは「秒速5センチメートル」-Wikipediaをどうぞ。
感想
まず最初に「これは読むアニメーションだ
」と直感した。
アニメーションがそのまま文字となり、
情景や人物たちの表情や感情がおのずと浮かんでくる。
・桜の花びらのハラハラと舞い落ちる様子
・電車の窓の外にどんどん降り積もっていく雪の様子と、貴樹の不安な気持ち、雪の中の寒さ
・波の音や潮の香り
・空気や汗のにおい
・ロケット発車の轟音
読みながら五感がフルに使われる感じ。
「君の名は。」で観た繊細な作画のように細かい表現力は見事です。
秒速5センチメートルというのは桜の花びらの落ちるスピードだそうで、第1話で明里が貴樹に話しています。
Overflows
3編のうち、私が最も好きなのは第2話「コスモナウト」
コスモナウトとは、ソ連の宇宙飛行士の意味らしい。
(コスモナオトじゃなくて残念
)
舞台が種子島でロケット打ち上げのくだりもあるのでそれに関連してなのか。
この話は貴樹を想う花苗の気持ちが一途で、本当に切なすぎる
いつも一緒に帰ったり、いつもとても優しくしてくれて。
でも意を決して好きだとコクる瞬間、
「彼は私ではなく、もっとずっと遠い何かを見ている」ことに気づいてしまう。
貴樹が上京する時の花苗の
「それでも、明日も明後日もその先も、私は遠野くんが好き。やっぱりどうしようもなく遠野くんのことが好き。遠野くん、遠野くん、私はあなたが好き」
という、溢れ出しちゃってる気持ちが
「それでもやっぱりナオトが好き。やっぱりどうしようもなくナオトに会いたい。ナオト、ナオト、あなたに早く会いたい
」
という私の気持ちとオーバーラップして
切なすぎて泣けた


そして大至急、ナオトのOverflows~言葉にできなくて~を聴いた
もう、胸キュンスカッとの10倍くらい、胸キュンキュン

泣けたわ~


あははははー
寒すぎて心臓がキュンキュンしてんじゃないの~
こらー、笑うにゃー
誰のせいだと思ってんの~

第3話の最後では奇跡
と思わされる描写で終わるところも心憎い
全体的に映画と小説では少し違ってるらしく
「相互補完的になっている箇所や、映画とは意図的に違えた箇所もあり」
と新海監督のあとがきに書いてあるので、両方見るとより内容を味わえるのかもしれません。
という訳で、返却期限ギリギリ、1日で読みました


目にする機会があればぜひ。


「小説 秒速5センチメートル」(角川文庫)
大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督の2007年に公開されたアニメーション映画の小説化だそうです。
映画は10年前だけど小説はH28.2.25初版なので約1年前。
ストーリーは、小学生時代から親の転勤で転校の多い遠野貴樹を軸に、3つの短編から構成されてます。
第1話「桜花抄」
小4~中1時代で、場所は東京。
転校生同士で仲良くなった明里(あかり)という少女とのエピソード。
自分も種子島に引っ越すことになり、
先に栃木に引っ越した明里に会う為、電車を乗り継ぐが、大雪になり電車が止まる。着いたのは深夜だったが、明里は駅で待っていてくれた。
貴樹の視線でストーリーが展開する。
第2話「コスモナウト」
高3時代、場所は鹿児島・種子島
貴樹は中2から種子島に転校。
彼に恋する同級生のサーファー少女・花苗からの視線で書かれ、それはそれは切ない想いが綴られる。
第3話「秒速5センチメートル」
場所は東京。貴樹は大学進学で上京し、卒業してから5年近く経っていて社会人になっている。
この話は第三者の語り口で表されている。
上京してからも何人かの女性と付き合ったがいずれも破局という結果
不器用なのか、引っ越しの繰り返しでその土地に馴染めなかった子供時代からの諦めの気持ちからか
自分を好きになってくれた相手の気持ちを
理解はしていても知らないうちに傷つけ、本当の自分になりきれない貴樹。
心の奥底では、第1話での明里が忘れられなかったようだ。
詳しいあらすじは「秒速5センチメートル」-Wikipediaをどうぞ。

まず最初に「これは読むアニメーションだ

アニメーションがそのまま文字となり、
情景や人物たちの表情や感情がおのずと浮かんでくる。
・桜の花びらのハラハラと舞い落ちる様子
・電車の窓の外にどんどん降り積もっていく雪の様子と、貴樹の不安な気持ち、雪の中の寒さ
・波の音や潮の香り
・空気や汗のにおい
・ロケット発車の轟音
読みながら五感がフルに使われる感じ。
「君の名は。」で観た繊細な作画のように細かい表現力は見事です。
秒速5センチメートルというのは桜の花びらの落ちるスピードだそうで、第1話で明里が貴樹に話しています。


3編のうち、私が最も好きなのは第2話「コスモナウト」
コスモナウトとは、ソ連の宇宙飛行士の意味らしい。
(コスモナオトじゃなくて残念

舞台が種子島でロケット打ち上げのくだりもあるのでそれに関連してなのか。
この話は貴樹を想う花苗の気持ちが一途で、本当に切なすぎる

いつも一緒に帰ったり、いつもとても優しくしてくれて。
でも意を決して好きだとコクる瞬間、
「彼は私ではなく、もっとずっと遠い何かを見ている」ことに気づいてしまう。
貴樹が上京する時の花苗の
「それでも、明日も明後日もその先も、私は遠野くんが好き。やっぱりどうしようもなく遠野くんのことが好き。遠野くん、遠野くん、私はあなたが好き」
という、溢れ出しちゃってる気持ちが
「それでもやっぱりナオトが好き。やっぱりどうしようもなくナオトに会いたい。ナオト、ナオト、あなたに早く会いたい

という私の気持ちとオーバーラップして
切なすぎて泣けた



そして大至急、ナオトのOverflows~言葉にできなくて~を聴いた

もう、胸キュンスカッとの10倍くらい、胸キュンキュン


泣けたわ~



あははははー

寒すぎて心臓がキュンキュンしてんじゃないの~

こらー、笑うにゃー

誰のせいだと思ってんの~


第3話の最後では奇跡


全体的に映画と小説では少し違ってるらしく
「相互補完的になっている箇所や、映画とは意図的に違えた箇所もあり」
と新海監督のあとがきに書いてあるので、両方見るとより内容を味わえるのかもしれません。
という訳で、返却期限ギリギリ、1日で読みました



目にする機会があればぜひ。