古今東西変わらない人間の真実のすがたを譬えられた





お釈迦さまのお話を解説しています。








※例え話はこちら






※たとえ話を動画でご覧になることができます。





「松の木」に譬えられたのは、私たちが





「これさえあれば幸せ」





と思っているものすべて。








しかし、どんな幸福も、死を前にすると、一切の光を失います。








お釈迦さまの例えは、何を表わしているのか、前回に引き続いて解説しましょう。








私たちは、幸福を求めて生きています。







生きるのは、幸せになるためです。







しかし悲しいかな、その幸福は、うたかたの、はかないもの。










夏の夜空を彩る花火を思い出します。





華やかなのは一瞬で、消えたあとの静けさは一層重く、





深い闇となって、何ともいえないむなしさが心を襲います。








「歓楽極まりて哀情多し」








で、快楽のかげにも、無常の響きがこもっています。











どんな幸せも、色あせる運命からは逃れられないのではないでしょうか。











大きな幸福をつかんだ人が、「怖いほど、幸せ」と言います。





手にした喜びが、やがて薄れ、消えていくことへの恐れなのかもしれません。











ここでイギリスの元皇太子妃、ダイアナの、



その短い一生を振り返ってみましょう。











両親は、彼女が8歳の時に離婚しています。





父は再婚、しかしダイアナと義母との相性は最悪でした。








愛に飢えた少女期が、平和な家庭を願わせたことは想像に難くありません。








子供が好きだったダイアナは、幼稚園の保母になります。





チャールズ皇太子との交際も、そのころ始まり、恋は激しく燃え上がります。








「プロポーズされた時、私は夢の中にいるみたいで、




 生まれて初めて、真実の愛がどんなものか分かる気がしました」










昭和56年7月、20歳になったダイアナは結婚式を迎えます。





保母から大英帝国のプリンセスへ。





現代のシンデレラストーリーを、人は「世紀の結婚」とうらやみました。








パレードを100万人が祝福し、式典のテレビ中継は、8億人をくぎづけにしました。





宮殿バルコニーにチャールズが現れる。





寄り添うダイアナに、熱いキスを贈る。








だれもが、彼女の幸せを確信したに違いありません。








しかし、王室に入った日から、





「国の顔」として連日行事に参加する生活に自由は全くありませんでした。








「私は鳥のようにカゴにいたくない……」








しかし彼女を最も苦しめたのは、夫の愛が得られなかったことです。








新婚旅行の時から、ダイアナの幸福には影が差しています。





夫の手帳から落ちた写真に写っていたのは、元恋人・カミーラ夫人。





チャールズと夫人との関係は、結婚後も続いたといいます。








「私の心を深く傷つけたのは、




 一度も私を愛したことはないという彼の言葉でした」










と、ダイアナは語っています。








相談相手も頼れる人もいない。





心の傷をいやすため、彼女は自らの体を痛めつけました。








半年後、妊娠中に、階段から飛び降りています。





最初の自殺未遂でした。





その後も手首を切ったり、ナイフで胸や太股を突き刺したり、





未遂を何度も重ねています。








人前では幸せな夫婦を演じながら、結婚して6年を待たず、私生活を別にします。








15年の忍耐は、「世紀の離婚」で幕を閉じ、慰謝料は推定29億円。





やがて新しい恋人との生活が始まり、真の愛をつかんだかに見えましたが、





それも幻でした。








平成9年8月31日、2人を乗せた車は、時速150キロでトンネルの支柱に激突。








世界で最も多くの写真を撮られた女性は、虫の息で二度、こう繰り返したといいます。








「私を一人にしておいて」














健康だ、金持ちだ、財産がある、地位がある、名声が高い、豪邸に住んでいる、





これらの事実は絶えず変化します。








大きく変化するか、少しずつ変わるかの違いだけで、





この世に変化しないものは何一つありません。








お金を得たという事実も、健康だという事実も、地位名声を得たという事実も、





すべてが、次の瞬間には崩壊につながっているのです。








ダイアナの悲劇は、この真理を我々に教えています。








人は、名誉、地位、金、享楽などの夢を追い求め、夢に酔うことを幸福と信じ、





それがやがて夢と消えゆく悲惨を知りません。








活眼を開いて、人生を達観しなければなりません。








たとえ大過なく過ごせたとしても、





やがて一切から見放される時が、すべての人にやってきます。








これをお釈迦さまは、一つの例え話をもって教えておられます。











昔、ある金持ちの男3人の妻を持って楽しんでいた。











第一夫人を最もかわいがって、寒いと言ってはいたわり、





暑いと言っては心配し、ゼイタクの限りを尽くさせ一度も機嫌を損なうことはなかった。











第二夫人は、それほどではなかったが、





他人と争ってまで手に入れたので、いつも自分のそばに置いて楽しんでいた。











第三夫人は、何か寂しい時や、悲しい時、困った時だけ



会って楽しむ程度だった。











ところがやがて、その男が不治の病に伏すようになった。







刻々と迫りくる死の影に恐れおののいた彼は、





第一夫人を呼んで心中の寂しさを訴え、



ぜひ死出の旅路の同道を頼んだ。








ところが、








「ほかのこととは違って、



 死の道連れだけはお受けすることはできません」









と、すげない返事。










しかし、寂しさに耐えられぬ男は、



恥を忍んで第二夫人に頼んでみようと思った。








「あなたがあれほど、かわいがっていた第一夫人さんでさえ、




 イヤとおっしゃったじゃありませんか。




 私もまっぴらごめんでございます。




 あなたが私を求められたのは、あなたの勝手です。




 私から頼んだのではありません」













案の定、第二夫人の返事も冷たいものであった。










男は、恐る恐る第三夫人にすがってみた。








「日ごろのご恩は、決して忘れてはいませんから、




 村外れまで同道させていただきましょう。




 しかし、そのあとはどうか、堪忍してください」











と突き放されてしまった。男は独りこの世を去った。










これは、お釈迦さまの『雑阿含経』(ぞうあごんきょう)に説かれている





有名な例えです。










というのは私たち人間。







「不治の病に伏した」とは、人間は生まれた時から、





100パーセント死ぬに定まっていることです。








最愛の「第一夫人」とは、肉体のこと。





暑ければクーラー、寒ければヒーターで体調を崩さぬよう気を遣います。








毎日、風呂できれいに磨き、大事にすることこの上ない肉体を、





欲しいものは何でも与えていた第一夫人に例えられているのです。








ところがその肉体も、死ねば焼いて灰になり、残るのは一つまみの白骨だけ。








生まれてから片時も離れたことのない肉体も、死の道連れだけはしてくれない。





魂は独り後生へと旅立っていかねばなりません。











「第二夫人」金銀財宝です。





人と争い、時にはライバルをダマし蹴落とし、





引きずり降ろして奪い取ってきた金も財産も、





後生には1円玉ひとつ持ってはいけません。








肉体でさえ無理なのですから、なおさらです。





「第一夫人さんでさえ、イヤと言ったじゃありませんか」





の冷酷な宣言は、すべての人が直面する悲劇をあらわにされたものです。











「第三夫人」父母・妻子・兄弟・朋友などのことをいわれています。





通夜に駆けつけ、葬儀に参列し、火葬場まではついてきてくれるでしょう。





しかし、そこまでです。








命に代えて、大事に愛し求めてきた一切のものから見放され、





何一つあて力になるものがなかったことに驚き悲しむ、人間の哀れな実態を、





この「三人の妻」は例えて余すところがありません。








これが人間の実態ならば、人は、何のために生きるのでしょうか?





続けて、お釈迦さまに学びましょう。





(つづく)








■┓徒然なる ●┓


┗● ひとり言┗■






先日、2010年の手帳を遅ればせながら手に入れました。





毎年、使っている手帳「能率手帳クレスト1」を店舗で探したのですが、





富山の手帳コーナーになく、最終手段として、ネットで注文。








しかし、中身を見てショック!!








デザインがリニューアルと宣伝されたその中身、何と六曜が記されていました。





ガーン!!





この手帳を使っていたのは、毎週の予定の欄に





六曜が記されてなかったことが大きな理由の一つ。








ちなみに、六曜というのは、大安、仏滅、友引……、というもの。





最近、六曜が記載されてない手帳は、本当に少ない。








大安吉日なんていわれて、その日に結婚式をあげたり、





友引には葬式をしない、というようなことが世間では常識になってます。








更には、こういうことを教えたのは仏教なのではないか、という誤解まで。





おそらく「仏滅」なんていう言葉が使われているからではないかと思いますが、





仏教とは無関係です。








そもそも、六曜は、まぎれもない迷信です。








離婚するカップルが増加する昨今、





おそらく大安に結婚式をあげたカップルのほうが





離婚数は多いのではないでしょうか?








仏滅に不幸な事件が多い、ということを実感している人はどれだけあるでしょう?








「今日は良い日」「今日は日が悪い」ということはない、





とお釈迦さまは教えておられます。








「如来の法の中に吉日良辰を選ぶことなし」








これは涅槃経に説かれているお釈迦さまのお言葉です。











お釈迦さまは、墓相、印相、人相、手相などの吉凶の占いは、





迷信であり信じてはならない、と教えておられます。








不安な世相の反映なのでしょうか、





これだけ科学が発達した今日でも、占いはなくならないどころか、





ますます流行っているような事態です。





毎朝、テレビで放映される星占い、雑誌の占いコーナーなど、





何の根拠もないことが無責任に言いたい放題です。








その証拠に、何れの占いも、結果は異なるのですから、





それを見た人は、どの占いを信じたら良いのでしょう?








迷ったものを信じたら、信じた人が不幸になるだけ。





「これを飲んだら、どんな病気も治るよ」





と、おかしな薬を信じて飲んだら体を壊すだけです。治る病気も治りません。








信じたければ、人は何を信じてもいいのではないでしょう。








何が私たちの幸不幸を決めるのか?








お釈迦さまは深遠な仏の智恵によって、





人間の幸不幸は各自の行為(業)の結果であり、





日の善悪にはよらないことをハッキリと教えておられます。








購入した手帳の六曜を消す作業、





面倒ですが、まぁ、使い勝手はいい手帳なので、





これからやります。













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