【Q】

無明の闇(むみょうのやみ)とは何でしょうか?


【A】

この無明の闇が、人生を苦に染める本当の原因であると、

仏教では教えられるのです。


これが分からなければ、

阿弥陀如来の素晴らしいお力も分かりませんので、詳しく説明しましょう。



人は皆、苦をいとい、幸せを求めて生きています。


物質が豊かになることが人類の幸福だと信じた20世紀の科学は、

それまでなかったさまざまな便利なものを生み出しました。


洗濯機、電子レンジの発明で、

家事の負担はどれだけ軽くなったことでしょう。


飛行機の登場で、

海外旅行も簡単にできるようになりました。


電話インターネットで、

世界中の人と瞬時に会話ができます。


携帯電話は、小学生でも耳に当てています。

電話が村に一台だった時代がうそのようです。


一家に一台の白黒テレビが、

今や一部屋一台のハイビジョンテレビになり、

薄型テレビ、壁掛けテレビ、携帯電話でもテレビが見れるようになりました。



人間の欲望を、二十世紀の科学は、次々と実現してきたのです。



ところが、肝心の幸福感はどうでしょうか。


「便利だな」

とは感じても、


「ああ、幸せだ」

と心から実感している人はどれだけあるでしょうか?


先進国日本の自殺者は、今や年間3万人を超え、

交通事故死の実に6倍にもなります。


生活水準が米英をしのぎ、生活上の不安は何一つないといわれる

フィンランドやスウェーデンなどの北欧諸国も、

自殺率は世界の最上位に位置しています。


衣食住が満たされなかった時代よりも、

心の焦燥感、不安感は一層、深刻になっているのではないでしょうか。


無ければ無いで苦しみ、有れば有るでまた苦しむ。

仏教ではこれを


有無同然


といいます。

ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-有無同然(大無量寿経)



こんな笑話があります。


昔、飲み水を売る水屋という職業があった。

休みはなく、賃金も安いうえ、重い水の入った桶を運ぶので、

年を取ると大変だった。


ある水屋が、たまたま富くじを買ったら、

見事に千両が当たった。


麻の風呂敷きに包んで持ち帰り、


「これで水屋から足を洗える」

と大喜び。


ところが、小判を隠す段になって、はたと困ってしまう。


つづらの中の古着に隠したらいいか、

仏壇に隠したらいいか、どこも心配だ。


結局、縁の下に隠すことにした。


だが、周りが皆、盗人に見え、風呂に行くのも気が気でない。


おちおち寝ることもできない。


床に就けば、夢の中で強盗に殺される。



仕事の前には、

縁の下を棒でつついてコツンと当たるのを確かめて、出掛ける。


夜、寝る前にも確認し、夜中にが覚めると、縁の下に行って、

コツンとやらねば安心できない。


フラフラになって、それでも、毎日コツンと確かめているうちに、

それを見ていたヤクザな男が、その秘密を暴いて、

そっくり盗み出してしまった。


水屋が後で、荒らされたのを知り、慌てて確かめると、


さあ大変。


金はすっかりなくなっていた。


これを見た水屋が一言、


「ヤレヤレ、これで苦労がなくなった」






無ければ無いで苦しみ、有れば有るで、また不安の種。

健康だ、金もある、財もある、恋人もいる、

和楽の家庭もあると言っても、

所詮はシャボン玉のふくらむ楽しみでしかありません。



何を求めても、何を手に入れても、

なぜ、心から安心できないのでしょう?

満たされないのでしょうか?




その原因は、「己の暗い心にある」と、仏教では教えられています。


『王舎城の悲劇』と言われる

2600年前のお釈迦さまのおられた時代の話から

お釈迦さまのご説法をお聞きしてみましょう。


「人は、苦をいとい、幸せを求めている。

 だが、金を得ても、財を築いても、常に苦しみ、悩んでいる。

 王や貴族とて皆、同じである。


 それは、なぜか。


 苦しみの原因を、正しく知らないからである。


 金や名誉で、苦しみはなくならぬ。

 無ければ無いで、苦しみ、有れば有るで、苦しむ。

 有無同然である。


 毎日を不安に過ごしている。


 例えば、子供のない時は、ないことで苦しみ、子供を欲しがる。

 しかし、子供があればあったで、その子のために苦しむ。


 この苦しみの原因は、どこにあるのか。

 それは、己の暗い心にある。


 熱病の者は、どんな山海の珍味も、味わえないように、

 心の暗い人は、どんな幸福も、味わえないのだ



この暗い心を、仏教では「無明の闇」というのです。



無明の闇を晴らすお力を阿弥陀仏は持っておられる、と教えられますが、

阿弥陀仏以外にもたくさんの仏様はおられます。


私たちの苦しみの根元である無明の闇を晴らす力は

阿弥陀仏にしかないのでしょうか?


続けて学んでみましょう。


>> 苦悩の根元である無明の闇を晴らす力は阿弥陀仏にしかない?







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