【浄土真宗の歴史に学ぶ】



■山科本願寺建立(4)



 >> 山科本願寺建立(1)


 >> 山科本願寺建立(2)


 >> 山科本願寺建立(3)




山科本願寺の本堂が落成し、


あとは親鸞聖人の御真影を、


大津の三井寺(みいでら)から返してもらい、お迎えするだけ、となったとき、



「生首二つ用意しなければ、返さぬ」


との無理難題が……。



悩んでおられた蓮如上人のお姿に心を痛めた


堅田の源右衛門(げんえもん)は、


心にある決意を秘め、帰宅したのでした。






「どうしたのです。明かりもつけず……」



帰って来たのは、源右衛門の一人息子、源兵衛でした。



貧しい漁師ではあるが、父子そろって、仏法を聞き求め、


弥陀の本願を喜ぶ幸せな家庭でありました。



父は今日、蓮如上人のご法話を聴聞に行ったはず。



その父がふさぎこんでいる。




「蓮如上人に何かあったのですか」




「実はな、三井寺が御真影を返してほしくば、



 生首二つ持って来い、と無茶苦茶な条件をつきつけてきたのじゃ」




「エッ!?」




「蓮如上人も困り果てておられる。



 そこで、驚くなよ、源兵衛、ワシは、この白髪首を差し出すことに決めたぞ」




「お父さん!」




「こんな罪深い我が身を救ってくださった阿弥陀仏のご恩は、


 寝てもさめても忘れられない。



 ワシにとって、これ以上の御恩報謝の場はないのだ。



 しかし、三井寺の要求は、生首二つ、あと一つがのう……」




ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-源兵衛は「まず私の首を」と願い出た



「分かりました。お父さん。私の首をお使いください。



 吉崎炎上の折、身を捨てて『教行信証』を護った


 本光房了顕殿に、負けてはおれません」




「源兵衛、よう言うてくれた。


 しばしの別れとなるが、弥陀の浄土で、再び会おうぞ」




御恩報謝の念に燃える父子の決意は固かった。



ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-.源右衛門は息子の首を手に



かくして、まず、父・源右衛門が、息子・源兵衛(24歳)の首を打ち、



涙をふりしぼって、三井寺へ急いだのでした。




親がわが子の首を打つ、それが、どれほど悲壮な決意であったことでしょう。




「これは可愛い息子の首、もう一つは、この白髪首でござる。



 さあ、バッサリ切り落としてもらいましょう」




源右衛門の気迫のこもった真情に、さすがの三井寺も、たじろぎました。




返す言葉がない。



自らの無謀な要求を深く恥じ、御真影を源右衛門に引き渡したのでした。




11月18日未明、東の空が、ようやく明るくなり始めたころ、



源右衛門は、親鸞聖人の御真影とともに山科へ向かい、



21日からの報恩講(ほうおんこう)にギリギリ間に合ったのでした。



若き命を仏法に捧げた源兵衛の生首は、大津に葬られ、



今に至るまで、真宗人の鑑(かがみ)と仰がれています。





新築された山科本願寺での、初めての報恩講が目前に迫りました。


本堂ができても、周囲の工事は、まだ完成していません。




それでも、蓮如上人が報恩講を勤めてくださるとあって、


山科は、参詣者でふくれあがりました。




気がかりなのは、比叡山の動向です。


かつて、急速な発展をねたんで、京都の本願寺を破壊した僧兵たち。


はたして、再び、暴挙を企てているのでしょうか。


 >> 蓮如上人に学ぶ 山科本願寺の建立(5)  (←クリックしてね)






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