【浄土真宗の歴史に学ぶ】
■山科本願寺建立(3)
山科本願寺の本堂の建築が始まって以来、
近隣諸国の門徒が、代わる代わる手伝いに訪れ、
ついに本堂が落成した。
蓮如上人は、全身、喜びにつつまれ、明け方まで眠ることができなかった、
と『御文章』に記しておられます。
さて、本堂が落成すれば、
次は、親鸞聖人の御真影をお迎えしなければなりません。
すべてがスムーズにゆくかと思われていました。
しかしここで、大きな障壁にぶつかるのです。
御真影は、京都の本願寺が破壊されて以来、
大津の三井寺(みいでら)に預けられていました。
その三井寺が、今になって、
御真影を返さぬと言い出したのです。
ここ十数年、親鸞聖人の御真影があるため、
多くの真宗門徒が、三井寺を訪れていました。
その参詣者のもたらすお賽銭が、かなりの額ということもあったのでしょう。
何度も交渉される蓮如上人に対し、三井寺は、
「どうしても返してほしいなら、
人間の生首を二つ持ってこい」
と、できるはずのない条件をつきつけてきたのです。
蓮如上人は、大変悩まれました。
「ああ、祖師・親鸞聖人に申し訳のないことになってしまった。
何かいい手立てはなかろうか。
蓮如の首一つで済むならば、すぐにでも差し出すのじゃが……」
蓮如上人が困り果てておられるお姿を拝し、
「今こそ、ご恩返しのときだ」
と、ひそかに決意する者がありました。
堅田の源右衛門(げんえもん)です。
「阿弥陀仏に救われて、無碍(むげ)の一道へ出させていただいたときより、
この命、機会あらば仏法のために捧げたいと常々思っていたところじゃ。
この白髪首一つ、何で惜しかろう。
だが、三井寺は、生首二つと言っている。
あと一つ、さて、どうするか……」
11月も半ば過ぎ、特に夜風が身にしむ日。
「何としても、今月21日からの報恩講に間に合わせたい……」
源右衛門は、思案にくれながら、山科から帰途につくのでした。
>> 蓮如上人に学ぶ 山科本願寺の建立(4)
(←クリックしてね)
皆さんのクリックのおかげで、ランク上昇中です。
本当にありがとうございます。
今日も、あなたのクリックに感謝
すてきな一日をお過ごし下さい
★ミニまぐでメルマガ配信中!(ほぼ日刊です)
【昨日より今日が前進 言葉で親しむ仏教講座】
詳しい案内は、こちら からどうぞ。
ここに空メールを送ると登録されます。
↓
□━●━○━●━□
ぴょんたの
ひまわり日記
■━○━●━○━■
▼ 日記は、希望するアドレスにメールで送信できます。
毎回、読みに来るのがちょっと面倒、という方は登録をオススメします。
解除もメール1本で簡単です。
アドレスは配信以外の目的で使用することはありません。
→【メール送信希望フォーム】
▼ 【mixi】
やってます☆
マイミク大歓迎です!!
▼ 【浄土真宗 親鸞会 公式ホームページ】
親鸞会は、親鸞聖人の教えを正しく伝えるための集まりです☆
参加される方の年齢、宗教、宗派は問いません☆
はじめての方に、安心してご参加いただくためにイラストでご案内☆
どうぞお気軽にお問い合わせください☆