【浄土真宗の歴史に学ぶ】
浄土真宗の教えを全国津々浦々に浸透させたのは、
中興・蓮如上人(れんにょしょうにん)です。
蓮如上人は、1415年、本願寺7代目・存如上人の長子として生を受けました。
今でこそ、京都駅からほど近くにある東本願寺 と西本願寺 が、
その威容堂々たる伽藍を構えており、京都の名所となっていますが、
当時の本願寺は、京の都で、近隣の人々に尋ねても、余り知られない寺院でした。
本堂は三間(約5.5メートル)四方の質素なもので、
庫裡(くり)はもっと粗末だったといいます。
それが、蓮如上人の時、わずか一代で、
全国津々浦々に、正しい親鸞聖人の教えを広めたのですから、驚きです。
蓮如上人の築かれた
・吉崎御坊(福井県)
・山科本願寺(京都府)
・石山本願寺(大阪府)
の三大仏法都市は、500年前の聞法ドメインといえるでしょう。
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◆聞法ドメインとは?
ドメインとは、拠点・領域をあらわします。
親鸞聖人の教えを聞き、学び、語り合って、
ともに人生の目的
(人界受生の本懐)を果たすための場所が、聞法ドメインです。
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当時そこでは、何が行われていたか。
蓮如上人は、どのようなことを教えて下されたのか。
親鸞学徒の鑑(かがみ)である蓮如上人に学びましょう。
吉崎御坊(福井県あわら市)は、
それまで各地を転々としてこられた蓮如上人が、最初に建立された布教拠点です。
中心となる御堂ができると、
周囲には宿舎である「多屋」が建てられ、
門徒や商人もどんどん移住し、200軒近い多屋や民家が軒を連ねました。
自然とそこは各地から集まった同行たちの、
法を語らう会合の場となったのです。
今日でいえば「支部」に当たる「講」という門徒組織があり、
講単位で集っては、『御文章』が朗読され、
活発な信仰問答が交わされたといいます。
しかし、中には趣旨の徹底されていない講もあったのでしょう。
『御文章』一帖目十二通は、
「近ごろ、会合の本来の目的が果たされていないではないか」
とのお叱りがあります。
* * * * *
「しかるに当流(とうりゅう)に於て
毎月の会合の由来(ゆらい)は、何の用ぞなれば、
在家(ざいけ)無智(むち)の身をもって
徒(いたずら)に暮し徒(いたずら)に明して、
一期(いちご)は空しく過ぎて、
終(つい)に三途(さんず)に沈まん身が、
一月に一度なりとも、
せめて念仏修行の人数ばかり道場に集りて、
わが信心は・ひとの信心は如何あるらんという
信心沙汰(しんじんざた)をすべき用の会合なるを、
近頃はその信心ということは
かつて是非の沙汰に及ばざるあいだ
言語道断あさましき次第なり。
所詮(しょせん)、自今已後(じこんいご)は
かたく会合の座中に於て信心の沙汰をすべきものなり。
これ真実の往生極楽を遂ぐべき謂(いわれ)なるが故なり」
* * * * *
〈大意〉
浄土真宗において、
毎月の会合をする目的は何か。
在家で知恵もなく、
無益に日々を送って一生はむなしく過ぎ去り、
ついには三悪道に沈もうとしているわれらである。
せめて月に一度でも、法友が集まり、
「自分の信心は、ほかの人の信心はどうか」
と、信心の沙汰をするのが会合である。
しかし最近は、その信心の是非について
話し合われていないのだから、
言語道断、あきれて物が言えない。
今後は会合で、信心の沙汰をしなさい。
これは真実の極楽往生を遂げるに大事なことである。
* * * * *
これは吉崎御坊完成から2年ほどあとに書かれたものです。
このお手紙も、それぞれの講で読み上げられ、周知徹底されたはず。
当時の同行が、御堂で聞法したあと、
バラバラに帰っていったはずがありません。
多屋と呼ばれる宿へ移って、
とことん互いの信仰を語り、不審を晴らしたのです。
そんな多屋が一つや二つではない。
何百とあったのだから、当時の活況が目に浮かぶようです。
■
平成の親鸞学徒 もかくありたいですね。
聞法のあと、二千畳 から同朋の里 へ移って、皆で心ゆくまで語り合う。
蓮如上人が、そうお勧めになられたのは、
往生浄土の本懐を遂げるのに、極めて大事なことだからです。
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