ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-9月10日の朝の空


( ↑ 9月10日の朝、ふと空を見上げたとき、撮りました )


9月10日は、世界自殺予防デーです。


世界保健機関 (WHO)と国際自殺防止協会が2003年に


スウェーデンのストックホルムで開催された世界自殺防止会議で、


会議初日の9月10日を「第1回世界自殺防止の日」として制定したのが始まりです。



自殺に対する注意・関心を喚起して、


自殺防止のための行動を促進するのがその目的です。



そして、国内では、平成19年6月に閣議決定された「自殺総合対策大綱 」で、


世界自殺予防デーにちなんで、毎年、9月10日からの1週間を


自殺予防週間として設定されました。


国、地方公共団体が連携して、幅広い国民の参加による啓発活動を


強力に推進するためのものです。

参照: http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/kou-kei/week.html


私は、富山県に住んでいますが、ラジオのCMでも、


自殺防止を呼びかけるメッセージが流れていました。



国内の自殺者は、平成10年に年間3万人を超えてから、


昨年まで11年連続で3万人超を記録しています。


「WHO世界自殺予防デー」シンポジウム というイベントも、


今年で5回目だそうで、9月6日(日)に東京ビッグサイトの国際会議場で


行われたようです。


東京大学大学院教授の姜尚中 さん、


首都大学東京教授であり社会学者の宮台真司 さん他、


ゲストを迎えてのパネルディスカッションもあった模様。


姜さんいわく、


“何のために生きているのか”という問いかけに対して、誰が答えられるのか」


という内容にもふれて話をされたとか。


しかし、ディスカッションの中心は、政策や、経済問題、医療のかかわり、


地域の取り組みであったようです。


自殺を防止する上で、政治、経済、医学の取り組み、


また、お互いの人間関係をどうするか、などの問題は重要です。

当然、議論されなければならないことは、言うまでもありません。


しかし、自殺する人の立場に立ってみたとき、


何が根本的な問題かをしっかり考えなければならないと思います。


政治が悪いから自殺するのでしょうか?

お金がないから自殺するのでしょうか?

精神科医の不足によって自殺するのでしょうか?

悩みを打ち明けられない人間関係が自殺の原因でしょうか?


それらは、自殺の根本原因ではなく、間接的な要因に過ぎないでしょう。



自殺率が先進国で1番高いのが日本です。

私も海外で生活した経験がありますが、


他の国に比べて、政治がそんなに悪いとは思いません。

治安もいいし、保障もしっかりしていると思います。


いくら不況とはいえ、諸外国と比べたらお金はある方です。


医師不足の問題もありますが、それも比較の問題でしょう。


カウンセラーやいのちの電話、各団体の取り組みもありますから、


本当によく努力していると思います。



自殺の問題は、ここ2、3年のことではなく、冒頭にも記したように、


様々な取り組みを行っているにもかかわらず、


11年連続で年間3万人超の自殺者があるのです。

未遂者を含めれば、その10倍以上になると言われます。



今月4日、埼玉県熊谷市で、中学1年生(13歳)が硫化水素自殺をはかり、


死亡しました。

しかも、しかも息子を助けようとした父親も、その硫化水素によって死亡した


といういたたまれない事件でした。

自殺した少年は、「生きていくことに疲れた」と遺書をのこしていたそうです。

少年の通っていた学校によれば


「運動部に所属し、欠席もなくいじめなどの相談もなかった」


と言います。


また、先月30日、静岡県藤枝市で、2人の中学2年の女子生徒が


立体駐車場最上階の6階(地上約16メートル)から飛び降り自殺をしました。

同じく先月21日には、愛知県名古屋市の路上で、


中学3年の男子生徒(14)が焼身自殺をしました。



「生きていくことに疲れた」


「苦しいのに、何で生きなきゃいけないの?」


「生きる理由がない」



昨年、4月に、東京で2人の女性が一緒に飛び降り自殺を図り、死亡しました。

メモには、


「死ぬ理由もないけど生きている理由もない。しいて言えば疲れた」


などと書かれてあったそうです。



理由なき行動に、疲れを感じない人はないでしょう。

苦しむ理由がわからなければ、これほどつらいことはありません。

苦しみに耐えられるのは、その目的がハッキリしているからです。


スポーツの厳しい練習、受験勉強、仕事、病苦など、


人生にはいろいろの苦しみがあります。


しかし、意味もなく、ただそれらの苦しみを乗り越えていくことが出来るでしょうか?


ニーチェは『道徳の系譜』で、


苦しみの根本原因は、苦しむ意味が分からないことだと言いました。


「なぜ、こんなことをしなければならないのか」


苦労する目的が分からないことほど、つらいことはありません。



目的がハッキリしていれば、つらい仕事や勉強、トレーニングでも耐えられます。

逆に、目的さえハッキリすれば、


「人間は苦悩を欲し、苦悩を探し求めさえする」


とニーチェは言っています。


“生きることがつらい”

“生きることが苦しい”

という人に、もっとも必要なことは、


「その苦しみに耐えて生きる意味」でしょう。


苦しくとも、生きねばならぬ理由は何か?


これが鮮明にならない限り、本当の意味の自殺対策は始まりません。


■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■


なぜ生きる 』(一万年堂出版)の中に、次のような内容が書かれてあります。


◎ 自殺が増えるのは、命の重さがわからないから

 日本の自殺者は、年間三万人を超えました。

 交通事故で亡くなる人の、三倍強です。

 平成十年の急増は、男性の平均寿命を下げるほどの、異常事態となりました。


 長引く平成不況が原因と、早計にはいえないでしょう。

 フランスの社会学者デュルケムは、富豪ほど自殺率が高いことなどから、


 経済的に豊かな人ほど深刻な苦悩にさいなまれていることを、


 各種の統計で裏付けています。


 米国の著名な心理学者チクセントミハイは、「生きる目的」がわからないから、


 どれだけ利便と娯楽に囲まれても、心からの充実が得られないのだと


 説明しました。


 自殺の根本原因も、「人生の目的の重さ」「生命の尊厳さ」を、


 知らないからではないでしょうか。


 「そんなにまでして、なぜ生きるのか」人生の根底に無知であれば、


 ひとは死を選んでも決しておかしくないでしょう。


 一億円の宝くじの当選券を大事にするのは、


 一生働いても得られぬ価値があると思うからです。

 ハズレくじなら、ゴミ箱へ直行でしょう。

 割れたコップや修理のきかないパソコンなどと同様に、


 価値のない物は捨てられます。


 自分の生命が地球よりも重いと知れば、「ハズレくじ」を捨てるように、


 ビルからの投身も、他人の命を虫けらのように奪うことも、


 できるはずがありません。


 「人生には、なさねばならない目的がある。


  どんなに苦しくても、生き抜かなくては」


 と、生きる目的が鮮明になってこそ、生命の尊厳が知らされるのです。


 子供の相次ぐ自殺やエスカレートする殺人に、世の中は騒然としています。

 家庭の問題だ、教育の欠陥だ、少年法が悪い、病んでいる社会……


 解説は十人十色です。

 しかし「苦しくとも、生きねばならぬ理由は何か」、


 肝心の「人生の目的」が抜け落ちた議論がつづくだけでは、


 対策も立てようがないでしょう。




浄土真宗を開かれた親鸞聖人は、生きる目的をハッキリと教えられた方です。

同じく『なぜ生きる』の本から、一節を引用したいと思います。


アインシュタインの言葉も紹介されています。



◎ 真の宗教の使命――訴えるアインシュタイン

 物が豊かになり、暮らしはずいぶん変わったが、それで幸福になれるのではない。

 二十世紀は、それを証明した時代といわれる。

 長足の進歩をとげた科学は、史上、もっとも強い力を持った手段であるが、


 かつてない大量殺戮にも使われ、人間自体を滅ぼそうとするまでに至った。


 科学を何に使うか、その目的を教えるのが宗教の役目だ、


 とアインシュタインは訴えた。

 『私の世界観』という本には、「人生の意義に答えるのが宗教だ」とも書いている。


 二十一世紀が「宗教の時代」といわれるのは、もっとも大事な人生の目的を、


 はっきり指し示す「真の宗教」が、希求されているからであろう。


 人生の目的はあるのか。

〝あるから早く達成せよ〟



 これ以外、親鸞聖人のメッセージはなかった。

 人類のもっとも大切なもの、人生の目的を明示されたのが聖人である。

 聖人が徹底された人生の目的を知れば、なぜ、その生き方に共鳴し、感動し、


 共感する人が多いのか、うなずけるであろう。



読書の秋。

忙しい現代、自分の人生に向き合う時間を、大切にしたいものです。

(*^-^)



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