葬式の日取りのことで、親戚たちともめた良作さん。

友引や三隣亡に葬式をするなんてのはもってのほか!


と息巻く親戚たちに対し、


良作さん「日の善し悪しなんて関係ない」と主張。

では、根本に立ち返って、


仏教を説かれたお釈迦さまは、どのように教えておられるのか学んでみましょう。


良作さんは、妻のハルさんを連れて、親鸞聖人のもとへ相談に行きます。

親鸞聖人にお会いし、


はるばる山科から来た理由を尋ねられた良作は、事情を話します。


妻のハルさんは、親鸞聖人に疑問を尋ねました。


「夫は、日の善し悪しなど迷信だ、都合のよい日に葬式出せばよいのだ


 と言うんですが、親鸞さま、そんなことすれば、


 何かのたたりでもあるんじゃないんですか?」


確かに、心配されるハルさんの気持ち、よくわかります。

結婚式も、やっぱり縁起のいい大安でした方が、と考えるのも


同じような理由でしょう。

宝くじを買うなら、金運がアップするこの日がいい、というのもありますね。

開店日、リフォーム工事開始日、地鎮祭をする日などなど、


何かの行事と日の善し悪しを結びつける事例は山ほどあります。


親鸞聖人は、諭すように、ゆっくりとハルさんに言います。



「日が善いとか、悪いとか、一切迷信だと、


 お釈迦さまは、教えられているのですよ」



お釈迦さまは、涅槃経に次のようにおっしゃっています。

「如来の法のなかに吉日(きちにち)・良辰(りょうしん)をえらぶことなし」


日の善し悪しを選ぶのは迷信である、と


キッパリおっしゃっているのです。



例えば、ぼんやり歩いて、お金を落とした人は、


「ああ今日は悪い日だ」と思うでしょう。

そのお金を拾った人は、「今日は良い日だった」と思うでしょうね。

では、その日は良い日?悪い日?

そう考えれば、日に善し悪しがあると考えるのは、


理屈から言ってもおかしなことです。


『徒然草』の作者、吉田兼好も、


日の善悪について、次のように言っています。


「この日は縁起が悪い」と言って、特定の日を嫌って避けている人が多い。

なぜならば、


その日に言ったこと、やったことは成就しない、


手に入れたものもなくなってしまう、


などと信じているからだ。

誰が言い始めたのか知らないが、実にバカげたことである。

わざわざ吉日を選んでやったはずなのに、


成就しなかったものが、どれだけあるかしれない。

その数を数えてみると、縁起が悪い日にやって成就しなかったものと、


きっと同じ数であろう。

吉日であっても悪を行えば、必ず悪い結果がやってくる。

縁起の悪い日であっても善を行えば、必ず善い結果が起きる。

幸、不幸は、その人の行為によって決まるのであって、


日の善悪とは関係ないのだ。

(第九十一段)


良い日になるか、悪い日になるか。その人の心掛け次第です。


「日の善悪」以外にも、いろいろな迷信があふれています。

姓名判断、人相、手相、家相、墓相、印相、星占い……。


それらの善悪が、自分の運命にかかわっていると思うわけです。

でも、それらが私たちの運命を決める、ということには、


何の根拠もありません。


姓名判断は、外国の人には通用しませんし、


人相も国が変われば価値観も変わりますから、あてになりません。


手相は、障害や事故で手を失った人には無関係ですし、


手のシワが問題ならば、グローブにだってシワがあります。


家相も墓相も、これもその文化を有する国でしか通用しません。


ホームレスに家相は関係有りませんし(ダンボールの向き?)、


墓を持たない人も無関係です。

印相があるのは、印鑑を使う国だけ。

星占いにしても、大宇宙のことがまったくわかっていなかった時代に


生み出されたもの。

立体的にはそれぞれが何万光年、何億光年も離れた星々であり、


地球の何倍も大きい星たちが、相互作用しあって地球上の


一人一人の人間の運命を左右する、ということ自体、おかしな話。

星座の一角をなす星も太陽も同じ恒星と考えれば、


星も太陽も並列の扱いになるはず。


それを別々のように考えていること自体も変。

と、占いファンの人たちからは、おそらく大変な非難を受けそうなことを


書き連ねましたが、これは仏教を学ぶ前から持っていた素朴な疑問であり、


周囲の友人たちとも話題に出た話。

いつの時代でもどこの国でも通用する道理としての説明が欲しいところです。



それにしても、自分の運命を、


あてにならないものにゆだねざるを得ないのも、


私たちの運命が


どのようにして生み出されるかを知らないからです。

仏法では、因果の道理に立脚して、


永遠不滅の業(ごう)の存在を教え、


私たち一人一人が過去に造った業によって、


この世の一切の果報が定まり、


さまざまな運命を持つようになると教えています。


業とは、私たちの体、口、心によってなされる一切の行為をいいますが、


過去の私たちの行為の善し悪しが、


現在の私たちの運命をつくった原因なのです。

自分の現在の運命を生み出したものは、


かつて自分の意思によってなされた行為なのです。


善因善果、悪因悪果、自因自果の鉄則の通り、


まかぬ種は絶対に生えません。


ですから、


悪い運命に立ち向かえば、自分の過去の行為を反省し、


善い運命に恵まれれば、より精進努力するように、


無限の向上に努めずにおれないのが、


仏の教えを学ぶ人の生活態度でありましょう。

因果の道理について、詳しく学びたい方は、過去の日記をご覧下さい。

http://ameblo.jp/go-go-pyonta/entry-10311364586.html


■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■

昨日は、富山県射水市親鸞会館 にて、


親鸞学徒追悼法要 がつとめられました。

浄土真宗親鸞会 の年に一度の行事。

高森顕徹先生 からお釈迦さまの説かれた


「父母恩重経」について聞かせて頂きました。

昨年、仏説父母恩重経の「親の大恩十種」について、


自分の体験も交えて記事でも一つ一つ紹介しました。

ブログにインデックスを作りましたので、


詳しく知りたい方は、そちらからアクセスしてください。

http://ameblo.jp/go-go-pyonta/entry-10313434857.html


子が親を殺す悲惨な事件が、いくつも思い出されます。



特に印象に残っている事件の一つは、


2006年7月に起きた母校の阪大で起きた事件。


大阪府豊中市の58歳の主婦が、三男の阪大工学部4年の息子によって


ハンマーで殺害されたのです。

「ちゃんと大学を卒業し、就職した兄2人と比べられ、


 母親へのうっぷんがたまっていた」

と、殺害に至る経緯を語っていました。

3人の息子が国立大学に入り、幸せを絵に描いたような家庭。

しかし、三男はパチンコ通いで2回留年、


そのとき卒業単位の6割しか取れていない状況。

兄たちと比較されたストレスの蓄積が爆発して、


母親をハンマーで殺害してしまったという事件でした。


どれだけ親の恩を説き、孝行しなさい、と言い聞かせてもダメでしょう。

今がつらくてつらくて仕方がない人は、産んだ親を恨むからです。

「苦労したとか、大変だったとか言うくらいなら、


 初めから産まねば良かったじゃないか」

という暴言に、返す言葉がありません。

人生の目的を果たさせて頂いて、


「人間に生まれて本当に良かった」という大満足を獲てこそ、


産んで育てて下さった両親に対し、心からの感謝の気持ちが起きるのです。

その時、孝行の大切さもまた知らされることなのです。


人生の目的をハッキリ教えられた親鸞聖人の教えを、


一人でも多くの皆さんに聞いていただきたいと願わずにおれません。


【おまけ】


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-花火.jpg

昨日の夜は、新湊での花火大会でした。

海王丸パーク で打ち上げられた花火を知人と見てまいりました。

夏の風物詩を味わい、これで今年の夏は、仕事に専念!!

がんばります☆


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-蜜いも

もう一つの画像は、蜜いも。

朋ちゃんハッピーdialy の筆者から頂きました。光栄ですっちゃ。

ありがとうございました!






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 ぴょんたの
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