無財の七施について、続けて話をしています。


今回は5番目の「心施」(しんせ)です。


これは、心から感謝の言葉をのべるようにすること。


「ありがとう」


「すみません」


たった5字の音声ですが、


この世の中をどんなにか住みよく、明るくするか知れません。


ところが「たったの5字」なのですが、これがなかなか言えないのです。


先輩や上司から、何かをしてもらったときは、

「ありがとうございました」

と言えても(それでも、最近は、お礼もない場合があるらしい)、


親しい間柄、身内の場合はどうでしょう??



何かしてもらうことが当たり前になって、「ありがとう」の「あ」の字も出てこない。


余裕があるときは、まだ良いのですが、忙しくてバタバタしていると、


せっかく自分のために何かをしてもらっても、

「遅いなぁ、もぉ。こんなのなら自分がやった方が早いよ」

と不満に思ったり、


「してもらって当たり前」になって、


感謝の心も起きない、という場合があるようです。



ひと言ふた言の会話なので、些細なことのように思いますが、


それが大きな人間関係のトラブルに発展することもあります。


テレビや雑誌で、「介護」の問題が取り上げられることがよくあります。

現在、65歳以上で介護が必要と認定を受けている人は、


全国で440万人に上り、


そのうちの約6割は、同居している家族が主に介護をしています。


しかも3軒に1軒は、高齢者が高齢者を介助する、


いわゆる「老老介護」世帯だといわれます。


今年の4月、明るく元気なキャラクターで人気のあった


タレントの清水由貴子さん(49)が、父親の墓前で自ら命を絶ちました。

そばで母親が車椅子に座ったままうなだれていたといいます。

永年、病弱な母親の世話をし、


「介護疲れ」が引き金となったのではないかと報じられました。


ある新聞に、認知症の母親を介護していた40代女性からの


投稿が紹介されていました。


「介護の仕事で認知症の人の世話もしていたのに、


 いざ自分の母親の介護となると、


 母の変わりようが受け入れられず、


 怒り散らすことしかできなかった。


 生まれて初めて人を殺めようという気持ちまで起きた。


 なぜ優しくできなかったのか、と悔やんでいます」

とありました。



“こんなに私が頑張っているのに……”

“どうしてこんなことまでしなくちゃいけないの”


病のためとは知りつつも、苦労が報われないような思いから、


いらだちも深くなるのかもしれません。


近年問題となっている「高齢者虐待」も、


要因の多くは「介護疲れ」だといわれます。


ある老人福祉施設に勤める社会福祉士(30代女性)は次のように指摘します。


「特に認知症の場合は、


 決められたルールが守れなくなり、問題行動を起こします。

 コミュニケーションがうまく取れませんから、


 介護をする人もつい大声をあげたり、たたいたりしてしまうんです。

 すると認知症の人はそれを大げさに話して回りますから、


 おおごとになってしまうのです。

 精神的に参ってしまう職員もあります。


 まして在宅で介護する家族はなおさらでしょう」


相手を大切に思い、


頑張って介護するほど、


心に余裕がなくなってしまうようです。


老後の不安からか、「今から子供に聞かせておきたい」と言う人もあるほど、


インターネットを中心に静かな人気を集めているのが、


『手紙~親愛なる子供たちへ~』


という歌です。

※曲は、こちらで聴けます


作詞者不明(原作はポルトガル語)、日本語訳・角智織


「年老いた私が ある日

 今までの私と違っていたとしても

 どうかそのままの私のことを

 理解して欲しい

 私が服の上に食べ物をこぼしても

 靴ひもを結び忘れても

 あなたに色んなことを教えたように

 見守って欲しい」


老いの現実と子育ての思い出をだぶらせながら、


介護を担う子供へのメッセージが続いていきます。


少しでも力強く前向きに、


介護の苦悩を乗り越えていくには、どうしたらよいでしょうか。

施設利用者の家族で、雰囲気がよいと感じる家庭には、


たいてい共通点があると言います。

「お互いの表情も自然ですし、


 気遣いの言葉にも無理が全く感じられず、


 見ていてほほえましくなります。

 そんな家族には、『ありがとう』 という言葉が多いですね」


「ありがとう」

この5文字が"カギ"といえそうです。


言葉に出さずとも、心から感謝の気持ちで接していれば相手に伝わるものです。


私がこうして大きくなれたのも、


これまで生きてこれたのも、


大きな大きな親のご恩があったなればこそ。



赤ん坊の頃は、お乳を飲ませてもらったり、


一日に何度もおしめを取り替えてもらったわけです。

病気になれば、寝ずに看病してもらったり、


親元離れて暮らすようになれば、いつも心配してもらって成長してきたのです。

世界中のどこに、そこまで自分のことを想ってくださる人があるでしょう?

決して忘れてはならないことですよね。



夫婦の関係でも「ありがとう」の言葉が、円満のカギと言えるようです。

お父さんが、会社で必死に働いて、満員電車に揺られ、ヘトヘトで帰って来る。


(ふぅ、今日も疲れたぁ……)

「ただいま。(部屋に入ると……)

 ん?なんだ!この散らかりようは!

 おまえ、一日中、家にいるんだから、ちゃんと片付けぐらいしろよ」


「そんなこと言ったって、


 この子、ご飯はなかなか食べないし、ぐずるし、本当に大変なのよ」


「そんなの子どもなんだから、当たり前だろ?

 おまえも母親なんだから、もっとしっかりしろよ」


「そんなこと言うなら、あんた、やってみたら?」


「オレは仕事でたいへんなんだ、できるはずないだろ!」


「仕事、仕事って、仕事ばっかり!

 この子は、私だけの子じゃないのよ!」


「そんなこと言っても、仕事しなきゃ、食べていけないだろ!」


「もぉ!ちっともわかってないんだから!

 ご飯は自分で勝手に食べてよね!!」


これでは、お互い、ストレスがたまるだけ。余計に疲れてしまいます。

当たり前のつけどころを間違えると、腹が立つだけ。


もし、

父親「母親は、家事をやって当たり前」と思っていたら、

母親「父親は、外で働いて家に稼ぎを入れて当たり前」と思っていたら、


どうなるでしょう?

家事に対する感謝の言葉は出るでしょうか?

仕事をする父親に対してねぎらいの言葉が出てくるでしょうか?


逆に、もし、

父親「父親は、外で働いて家に稼ぎを入れて当たり前」と思い、

母親「母親は、家事をやって当たり前」と思っていたらどうでしょう?



「ただいま。(部屋に入ると……)

 今日も、一日、ご苦労さん。

 (散らかっているのを見て)

 大変だね。これ、僕が片付けとくよ」

(赤ちゃん、泣き止まず)

「なかなか泣き止まないの?」


「そうなのよ、一日中、ぐずってばかり……」


「そうか、じゃあ、交代しよう」


「あなたも、たいへんだったでしょう?残業、残業で」


「そうだね。でも、家族のためだからね」


「ありがとう、お父さん。

 今、ご飯あっためるから、ちょっと待っててね」


(テーブルについていると)

「今日は、とんかつよ」


「お、うまそぉだなぁ。いつもありがとう」


夫婦の会話は、ガラッと変わることになるでしょう。

(参考:忙しいパパのための子育てハッピーアドバイス


私の先生から、このように教わりました。


〝ありがとう〟の言葉

 自分が一番苦労していると、各自思っている。

 他人の良いところばかりが、目につき腹が立つ。

 ホントは、一番のんびりしているのが私。

 みんなは、ギリギリ一杯努力しているのだ。

 これが事実と思えないから、


〝おかげさまで〟と感謝できず、〝ありがとう〟の言葉が出ない。

『光に向かって123のこころのタネ』 一万年堂出版より)


心からの感謝の言葉を言える毎日にしたいですね。


■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■

インターネットを通じて御縁のあった北海道の方から、


すてきな写真(画像)を頂きました。

富良野の花畑とラベンダー畑です。


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-中富良野の花畑.jpg


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-ラベンダー畑

皆さんのあたたかい励ましのメッセージをいただいて、私も本当に元気になります。

「がんばろう」という力になります。

読んでくださっている皆様に、心から感謝申し上げます。


今日のお昼は、寒天のデザートが出ました。涼やかで美味しかった!


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-寒天のデザート


夕食には、ポンデケイジョピザを食べました。


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-ポンデケイジョ1


ポンデケイジョは、


ブラジルのミナス・ジェライス州で生み出されたパンの一種です。

キャッサバ(タピオカ粉)を材料として作っているので、


ふわふわもちもちした食感がたまらなくおいしい!


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-ポンデケイジョ2


ブラジルでは、朝食によく食べるそうです(私は夕食にしちゃいました……)。

ピザは、前回、利用したときに加えて、


アップルシナモンのトッピングが追加されてました。


ひまわり日記・親鸞会の講師の一人はこんな人-アップルシナモンピザ


富山にお住まいの方、オススメです☆

※お店のブログのURL
http://toyama.areablog.jp/page.asp?idx=1000005472





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 ぴょんたの
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