さて、「幸せの法則」番外編の後編です。
いきなり、歴史物語を紹介しましょう。
戦国の名将・武田信玄は、甲斐(山梨県)を本拠とし、
信濃(長野県)制圧を目指していた。
全軍が、まさに出陣しようとしていた時である。
一羽の鳩が飛来し、庭の大樹にとまった。それを見た兵士たちは、皆、
「わぁー」
と歓声をあげて喜んだ。
不審に思った信玄は、老臣に尋ねた。
「なぜ、兵士たちが、あんなに喜んでいるのか」
「出陣する際に、この木の上に鳩が来たならば、大勝利間違いなしと、
昔から伝えられております。
大変、縁起のいいことです。
兵も必勝を確信し、沸き立っているのでございます」
老臣もうれしそうだ。
しかし、信玄は表情を変えない。
黙って鉄砲を手に取り、たちまち鳩を撃ち落としてしまったのである。
「殿、何をなされますか。吉兆が凶兆に変わってしまうではありませんか」
老臣は驚いて詰め寄った。
「かりに、鳩に吉兆があるとしよう。
では、次の合戦の時に、もし、鳩が飛んでこなかったら、
おまえたちは、どんな心境になるのだ」
「……」
老臣は答えられない。
信玄は、出陣する兵士に諭した。
「鳩が来たら縁起がいいと喜ぶ者は、
鳩が来なかったら、今度の戦いは危ういのでは、と不安を抱くに違いない。
そうすれば全軍の士気が下がる。戦わずして、負けたも同然ではないか。
ささいなことを信ずる惑いを解いてやったのだ。
むしろ、普段から戦いに備えて自己を錬磨し、必勝の信念を持つべきである」
(『こころの道』より引用)
仏教を説かれたお釈迦さまは、
人相、手相、印相、墓相、家相、星占い、日の善悪などは、
私たちの運命とは一切関係がない、とキッパリおっしゃっています。
浄土真宗で有名な、室町時代に活躍された蓮如上人が
大阪に石山本願寺(現在の大阪城は、もともと石山本願寺の建っていたところ)を
建立された時のことです。
工事開始の前日に大工たちが
「明日は大悪日。延期すべきです」
と、悪い日に工事を始めると不幸や災難が起きるのではないかと恐れたのですが、
蓮如上人、毅然として、
「如来の法の中に
吉日良辰(きちにちりょうしん)を選ぶことなし。
日に善悪はない。
明日、工事にかかりなさい」
と指示なされました。無論、工事中、何の障りもなく、石山本願寺は完成しました。
「如来の法の中に吉日良辰を選ぶことなし」(涅槃経)
「如来の法」の
「如来」は「仏」のことです。
「法」とは「教え」ですから、
「如来の法」とは「仏の教え」=「仏教」のことです。
「吉日良辰」とは、「日の善悪」ということです。
仏教では、日の善悪を選ばない、問題にしない、
と言われたお釈迦さまの言葉です。
お経では、どのようなことで、説かれてあるのでしょう?
お釈迦さまご在世の当時、
父であるビンバシャラ王を殺害したマガダ国のアジャセ太子は、
全身に悪瘡を生じて、耐え難い苦痛の中にありました。
薬も何も効き目がありません。
側近のギバが言う。
「この悪瘡は親殺しの報い、いかなる良薬も無力です。
お釈迦さまによらねば、如何ともしがたいでしょう」
するとアジャセ太子、
「わかった。しかし今日は日が悪い。明日、まいろう」
それを聞いたギバは、
「如来の法の中に吉日良辰を選ぶことなし、とお釈迦さまは常々仰せです。
重病に名医を求めるのに、日の善悪を選んではなりません。
悪日吉日は人によりて日によるのではありません」
ギバの強い勧めに従い、アジャセはその日にお釈迦さまを訪ねたのでした。
善い日になるか、悪い日になるかは、
その人の心がけ次第によるものです。
日の善し悪しが、その人の運命を決めるのであれば、
大安を選んで結婚する夫婦に離婚の悲劇は起きません。
財布を落とした人は、
「なんて今日はついてない日なんだ!」
と思うでしょうし、その日に財布を拾った人は、
「今日はついてるぞ!」
と喜ぶでしょう。
その日は、果たして善い日なのか、悪い日なのか?
お釈迦さまは、深い仏の知恵によって、
人間の幸不幸は各自の行為(業)の結果であり、
日の善悪にはよらないと説き切られました。
不幸な結果にくよくよすることなく、
それは自らの行為の結果と過去の種まきを反省し、
よりよい未来に向かって善い種を蒔く
ポジティブな人生を歩みたいものです。
吉田兼好の『徒然草』にも学んでみましょう。
徒然草の第九十一段の内容です。
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「この日は縁起が悪い」と言って、特定の日を嫌って避けている人が多い。
なぜならば、その日に言ったこと、やったことは成就しない、
手に入れたものもなくなってしまう、などと信じているからだ。
誰が言い始めたのか知らないが、実にバカげたことである。
わざわざ吉日を選んでやったはずなのに、
成就しなかったものが、どれだけあるかしれない。
その数を数えてみると、縁起が悪い日にやって成就しなかったものと、
きっと同じ数であろう。
吉日であっても悪を行えば、必ず悪い結果がやってくる。
縁起の悪い日であっても善を行えば、必ず善い結果が起きる。
幸、不幸は、その人の行為によって決まるのであって、
日の善悪とは関係ないのだ。
(『思いやりのこころ』より)
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運命の因果について、正しく学んで、正しく実践しましょう。
(*^-^)
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
もし、私がいきなり
「ファイトー!!」
と叫んだら、おそらく8割の人が(何を根拠に??)
「イッパァーツ!!」
と答えるでしょう。
そもそも、何で「ファイトの数え方」は「一発」「二発」なんでしょうか?
「ファイト一個」
「ファイト一本」
「ファイト一丁」
「ファイト一匹」
う~ん、どれもしっくりこない……。
やはり、「一発!」ですよね。
『リポビタンD』の発売は1962年。
発売と同時にスタートしたCMのコピーは
『ファイトを飲もう!』
でした。
翌年から王貞治選手を起用したCMが始まり、ここで使われたのは
『ファイトで行こう!』
でした。
王選手は
『走れ! ここだ! 一発だ!』
というナレーションとともに、豪快にホームランを放つ作品。
「ファイト」は発売当時から、
また、「一発」は王選手のホームランからきた言葉で、
それまで互いの道を歩んできたものの、
77年に合体し、「ファイト一発!」となったわけです。
昭和37年に発売から平成20年末までの累計販売本数は235億本。
11日から始まる新しいリポDのCMは、400本目。
ちなみに、リポビタンDの名前の由来は、
「リポ」は、Lipoclasis(リポクラシス)、Lipolysis(リポライシス)で脂肪分解の意味。
発売当時は、強肝・解毒という効能があり、
肝臓についた脂肪を分解するという意味で使っていました。
「ビタン」は、ビタミンの略。
「D」は、デリシャス(味の良い)、ダイナミック(動的)の意味を込めました。
と大正製薬のホームページにはありました。
脂肪分解ビタミン摂取デリシャスでダイナミックなドリンク剤ってことですね(笑)
今日も、ファイト一発がんばろう!!
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ぴょんたの
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