「南無阿弥陀仏」について詳しいお話があったので、
南無阿弥陀仏について書きたいと思います。
「南無阿弥陀仏」という言葉は、日本人なら、誰もが耳にしたことがあると思います。
でも
「南無阿弥陀仏って何?どんな意味があるの?」
と聞かれるとどうでしょう?
「う~ん……、何かのおまじない?」
ほとんどの人は答えられません。
しかし、それもそのはず。
なぜなら「南無阿弥陀仏」の六字には、
仏教のすべてがおさまっているからです。
「南無阿弥陀仏」というと、世間では何かの呪文か、
キリスト教の"アーメン"のような祈りの文句のように思っている人も
あるようですが、それは間違いです。
文字だけ見れば、
「南に阿弥陀仏が無い」
当たり前じゃないか、阿弥陀仏は西の方にましますと説かれているのだから、
と思う人もあるかもしれません。
※『阿弥陀経』には、弥陀の浄土は、西方十万億の仏土を過ぎたかなたにある、
と説かれています。
実は、お釈迦さまが45年間説かれたことは、
「南無阿弥陀仏」の大功徳一つであった、とおっしゃっています。
仏教は今日、7000冊以上の膨大なお経(一切経)となって残っていますが、
一切経は、「南無阿弥陀仏」の解説書なのです。
しかもお釈迦様は、
「45年間説いたけれど、とてもその大功徳を説き尽くすことはできなかった」
と言われています。
ですから、一切経は「南無阿弥陀仏」におさまりますが、
「南無阿弥陀仏」は一切経におさまり切りません。
親鸞聖人は『正信偈』に、この六字の名号(南無阿弥陀仏)のことを、
「功徳の大宝海」
とも言われています。
「そんなにものすごい宝とは、とても思えませんが……」
という声が聞こえてきそうですが、そういう人が多いので、
室町時代に活躍された有名な蓮如上人は次のように易しく教えられています。
『南無阿弥陀仏』と申す文字は、
その数わずかに六字なれば、
さのみ功能(くのう)のあるべきとも覚えざるに、
この六字の名号(みょうごう)の中には、
無上甚深(むじょうじんじん)の
功徳利益(くどくりやく)の広大なること、
更にその極まりなきものなり。(御文章)
"「南無阿弥陀仏」という文字は、たったの漢字六字だから、
そんなすごい働きがあるとは思えないだろう。
だがこの六字の名号には、この上ない(無上)、
甚だ深い(甚深)、私たちを絶対の幸福にする、
広大無辺な力があるのだよ"
そのように言われても、本音を言えば、
「でも、私はお金のほうがありがたいなぁ……」
ということになるでしょう。
ただ、心静かに考えてみてください。
すべての人は幸せを求めて生きています。
しかも一時的な幸せではなく、その幸せが永遠に変わらないことを願っています。
ところが、金を得ても財を築いても、名誉や地位を手に入れても、
常に不安が絶えません。
明日はどうなるか分からない不安が去りません。
この世の一切は、無常だからです。
たとえしばらく続いても、死んでいく時にはすべて置いていかねばなりません。
そんな儚い幸福しか知らず不安に苦しむ私たちを、
未来永遠変わらない絶対の幸福に救うのが
「南無阿弥陀仏」の六字の力なのです。
ここで、こんな誤解にも答えておかねばならないでしょう。
「念仏さえ称えていれば、極楽へ往ける」
そう思っておられる方が多いようです。
これは、大変な誤解です。
世間では「南無阿弥陀仏によって救われる」と聞いて
「念仏さえ称えたら、死ねば極楽へ往ける」と誤解している人がほとんどです。
ここは間違えやすいところですから、蓮如上人も繰り返し、
「ただ声に出して南無阿弥陀仏とばかり称うれば、
極楽に往生すべきように思いはんべり。
それは大に覚束なきことなり」(御文章)
と、戒められています。
では、「南無阿弥陀仏によって救われる」とは、どういうことでしょうか。
次で解説したいと思います。
■┓徒然なる ●┓
┗● ひとり言┗■
今日は、母の日でした。
昨日、発送した「氷見うどん」が、もう今日の午前に届いていて、
母からメールがありました。
いやはや、宅急便は早いです。
最近、勉強会の問合せをよく受けます。
「富山までは行けないんですけど、北海道でありますか?」
「東京在住なんですが、都内で勉強会はありますか?」
などなど。
「学びたいけれど、時間がなくて……」という方が一番多いかもしれませんね。
ところで、身近に接する同輩で一目置く人物が私には何人もいます。
自分が30代後半でつかんだスキルを
すでに20代にして使いこなしている人、
40代になってもまだ身につけられない心得を
30代で身につけている人
そんな人と接すると軽い衝撃を受けるのですが、
同時に尊敬の念がわいてきます。
そんな同輩の一人が、中村僚、です。
東大物理学科を卒業してから仏教講師になった変わり種です。
アドバイザーでもあり、親友でもあります。
ちょっとまねできない発想と言動
海外の著名人ともやりとりする行動力は、
いつも刺激をもらってます。
その彼が仏教通信講座を始めるとのことで
さっそく私もとってみましたが、これがおもしろかったです。
おそらく共感や反発を感じながらも魅了される方も多いことと思います。
仏教のことが知りたいけれど、時間がなかなかなくて……、という方は
まずは無料メルマガを登録してみてください。
私のブログとはまた違った、味のある文章です。
こちらに空メールを送ってくださいね。
↓↓↓↓↓↓
▼空メール登録
h@all.buddhism.ne.jp