家族を失う悲しみほど、つらいことはないでしょう。
15年前、わが子を失い、一昨年、従兄弟が亡くなられた岡本さんは、こう語ってくださいました。
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忘れられないのは、15年前の暑い夏の日のことです。
「岡本さん、今すぐ来てください!!」
病院の待合室にいた私を、看護師さんが慌てて呼びに来ました。
新生児集中治療室へ行くと、そこには、人工呼吸器のチューブをつけられた、痛々しい姿のわが子が、小さな体を震わせ、その目に涙をためながら、呼吸困難で苦しんでいました。
妻のおなかにいた時から、数万人に一人といわれる、肺と腎臓が未形成になる「ポッター症候群」
という病を患っていると分かっていましたが、私たち夫婦の希望で出産したのです。
次第に、心拍計がほとんど振れなくなっていきました。
そのいたいけな、やわらかい小さな手をしっかり握ると、気持ちが通じたかのように、また心臓が動き始めたのです。
しかしそれもしばらくして止まり、再び動きだすことはありませんでした。
わずか一日半の命でした。
どんなに苦しかったことでしょう。
「よく頑張った、よく頑張った」
と、わが子の手を握り締め、涙ながらに褒めてやりました。
火葬場でだびに付する前、それまで人前で一度も泣いたことのなかった私でしたが、この時ばかりは声を上げて泣きました。
涙が止まりませんでした。
人はなぜ死なねばならないのか。
あまりにも短い一生のわが子に教えられたのは、「病の苦しみ」「死の苦しみ」です。
また一昨年、母方の従兄弟が亡くなった時、火葬場で遺骨を拾って骨壺に入れていると、何ともいたたまれない気持ちに襲われ、
「いずれ自分もこうなる」
「人の一生は何と、はかないのか」
と、悲しみで一杯でした。
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岡本さんは、一昨年の8月に、お仕事の関係で仏教関係の施設を訪れた際、部屋から聞こえてくる仏教の語らいに懐かしさを感じ、それが御縁で、親鸞聖人の教えを学ばれるようになりました。
「無常を身をもって教えてくれたわが子の死を無駄にしたくない」
と法話会場に足を運ばれ、いつも笑顔で前向きに生きておられます。
(プライバシー保護のため、個人名は仮名にしてあります)

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