今日は午後から大阪で勉強会。がんばります!!

「心」とは難しいものだなぁ、とつくづく感じる今日この頃です。

理屈でわかっているつもりでも、なかなか実行できない。
ちょうど夏休みの宿題のようなもの。

夏休みの最初のうちに片付けてしまえば、後は思う存分遊べるのに、いつも最後になってた私です。
どうも、今もこのクセが治らず、ほとほと困り果ててる始末…。

でも、大事な目的がある人生、そんなことを言ってはいられません。
ただただ、果たすべき目的に向かって全身あるのみ!!

では、今日は、このような話を紹介します。

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かつて講演にゆく、車中での出来事である。
ちょうど車内は、空席が多く広々として静かであった。ゆったりとした気持ちで、周囲の座席を独占し、持参した書物を開いた。

どのくらいの時間が、たったであろうか。
読書の疲れと、リズミカルな列車の震動に、つい、ウトウトしはじめたころである。

けたたましい警笛と、鋭い急ブレーキの金属音が、夢心地を破った。
機関手が踏切で、なにか障害物を発見したらしい。

相当のショックで、前のめりになったが、あやうく転倒はまぬがれた。

同時に幼児の、かん高い泣き声がおきる。

ななめ右前の座席に、幼児を連れた若い母親が乗車していたことに気がついた。
たぶん子供に、窓ガラスに額をすりつけるようにして、飛んでゆく車窓の風光を、楽しませていたのであろう。

突然の衝撃に、幼児はその重い頭を強く窓枠にぶつけたようである。子供はなおも激しく、泣き叫んでいる。

けがを案じて立ってはみたが、たいしたこともなさそうなので、ホッとした。

直後に私は、思わぬほのぼのとした、心あたたまる情景に接して、感動したのである。

だいぶん痛みもおさまり、泣きやんだ子供の頭をなでながら、若きその母親は、やさしく子供に諭している。

「坊や、どんなにこそ痛かったでしょう。かわいそうに。お母さんがウンとなでてあげましょうね。
 でもね坊や、坊やも痛かったでしょうが、この柱も痛かったのよ。お母さんと一緒に、この柱もなでてあげようね」

こっくりこっくりと、うなずいた子供は、母と一緒になって窓枠をなでているではないか。

「坊や痛かったでしょう。かわいそうに。この柱が悪いのよ。柱をたたいてやろうね」

てっきり、こんな光景を想像していた私は赤面した。
こんなとき、母子ともども柱を打つことによって、子供の腹だちをしずめ、その場をおさめようとするのが、世のつねであるからである。

なにか人生の苦しみに出会ったとき、苦しみを与えたと思われる相手を探し出し、
その相手を責めることによって己を納得させようとする習慣を、
知らず知らずのうちに私たちは、子供に植えつけてはいないだろうか、と反省させられた。

三つ子の魂、百までとやら、母の子に与える影響ほど絶大なものはない。

相手の立場を理解しようとせず、己だけを主張する、我利我利亡者(がりがりもうじゃ)の未来は暗黒の地獄である。

光明輝く浄土に向かう者は、相手も生かし己も生きる、自利利他(じりりた)の大道を進まなければならない。
うるわしきこの母子に、“まことの幸せあれかし”と下車したのであった。

(一万年堂出版『光に向かって100の花束』より)
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我利我利では、不幸になるだけ。自利利他の道を、進みたいものです。
(*^-^)

○~思い出日記~○

大阪の本屋に立ち寄りました。

いやぁ、何と言うか「お金」に関する本の多いこと…。
どうしたら貯まるか、儲かるか、稼げるか、という本がいっぱい!!

お金が大事なのは、確かにわかる。

お金がないと、不便なことが多い。

でも、お金はあくまで私たちが利用すべきものであり「手段」であって、
朝から晩までお金のことに振り回されては、「お金のための人生」になってしまわないか??
という心配がある。

自分もまた、お金の飛びつく性分を持っているから、強く自戒したい。


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発行人:Hidekuni Moriyasu(ぴょんた)

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