仏教の講師をしていて、一番よく聞かれることがあります。
(これは私の場合ですが)


仏教に関する質問は、時々、受けますが、それは少ない方です。

葬式や法事のマナー、それも、そんなに聞かれることはありません。
むしろ、皆さんの方がお詳しい??


一番多い質問は「(若いのに)どうして仏教の講師になろうと思ったのですか?」です。


講座の会場で、初めて来た参加者を迎えて、開始の時間まで話をしていると、

「ところで、今日、話をされる先生は、どんな方なんですか?」と私に尋ねてくる人が少なくない。

「え?あ、はい。私なんです」と答えて、ビックリされます。

おそらく、イメージとしては、頭は丸めて、おじいさんぐらいの年齢で、衣なんかを着てたり…。

でも、私はたいてい、スーツで、髪もまだフサフサ(のはず)。
おそらく受付のお兄さんと思われた??


「仏教=お年寄り」というイメージなのかなぁ、なんて。

でも、それは仏教への大きな誤解の一つ。

あの有名な蓮如上人は「若きとき仏法はたしなめ」と言われています。


どんなに苦しくても生きねばならない理由は何か、“なぜ生きる”の答えが仏教には教えられているのですが、
葬式・法事が仏教の仕事と思われているためか、若い人ほど敬遠しがちです。


お釈迦さまも、親鸞聖人も、葬式・法事・墓参りはされたことがありませんから、その事実だけでも仏教への誤解ということがわかります。


毎日、同じことの繰り返しで、ただ生きるための人生ならば、

「どんなに苦しくても生きねばならない理由」はいったい何なのか??


「生きる目的」を明示されたのがお釈迦さまであり、親鸞聖人であることを重ねて記しておきたいと思います。

お釈迦さまのエピソードを一つ紹介しましょう。


・・・・・・・・・・


ある日釈尊(しゃくそん:お釈迦さま)が、お弟子達を連れて湖畔を通りかかられた時、大勢の百姓が仕事を終えて食事にかかっていた。


釈尊は彼らの前に、鉄鉢(鉄のおはち)を持って黙然(もくぜん)として立たれた。

すると仲間の頭らしい一人の百姓が、釈尊をからかうように言った。


「よく、あなた達は来なさるね。
 どうです、そんなに大勢の働き盛りの若者達を連れて、ブラブラ乞食したり、訳の判らぬ説法などして歩かないで、
 一つ自分で田畑を耕して、米や野菜を生産したらどうです。

 私らは難しいことは言わないが、自分で働いて、自分でちゃんと食っていますよ」


釈尊は、従容(しょうよう)として答えられた。


「私もまた、田畑を耕し、種を蒔き、実りを刈りとっている労働者です」


「ではあなたは、どこに田畑を持ち、どこに牛を持ち、どこに種を蒔いていられるのか」


反問する百姓に対して、


「私は、忍辱(にんにく:忍耐)という牛と、
 精進(しょうじん:努力)という鋤(すき)を持って、
 一切の人々の心田(しんでん)を耕して、
 絶対の幸福になる種を蒔いている」


釈尊は、毅然(きぜん)として喝破(かっぱ)なされている。


・・・・・・・・・・


すべての人が本当の幸せになる道を説き明かされたのがお釈迦さまだということがわかります。

若きとき仏法はたしなめ。

今より若いときはありません。今が勝負です!!

(*^-^)


○~思い出日記~○


来週は、岡山と大阪で仏教講座をさせて頂きます。


7月21日(月)は、岡山の北ふれあいセンターで講座です。
時間は、13:30~15:30です。


7月24日(木)は、大阪の淀川区民センターで講座です。
時間は、13:30~15:30です。


お近くにお住まいの方、ぜひご参加くださいね。


さて、今朝の天気予報を見ていたら、大阪の気温は35~6度の猛暑日。
う~ん、これは暑い…。

熱中症にならないように、皆さん、くれぐれもお体大切になさってください。

今日は、鳥取から富山に車で向かいます。金沢一泊の予定です。

(今回は思い出じゃなくて、未来のことになっちゃいました)

(*^-^)


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発行人:Hidekuni Moriyasu

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