昨今のESC(アンプ)に関して各メーカが色んなタイプの物を開発、そしてリリースしてきています。レース主催者としては非常に楽しみであり、物を選択できる楽しみ、セッティングの面白さを十分に堪能出来るのではないかと喜んでいます。MSTとしましてもメーカの開発や研究にも出来るだけ協力し、ユーザーが求める物への企画や販売に出来るだけの応援をしていきたいと考えています。
情報の共有やイコールコンディションの中で良いものが沢山ありその中で購買意欲を掻き立てるものをメーカーに作ってもらいたいと
思っています。一部のワークスやベテランドライバーだけの意見に偏らず出来るだけたくさんの意見を取り入れたほうが圧倒的に良い物づくりが出来ると確信しています。
各サーキットレースで独自のレギュレーションを決めるのは色んな物を使ってもらいその情報交換や走行テクニックなどを共有し、みんなで楽しくラジコンができる事からとMSTは考えています。
限りなくイコールでないと楽しくない~
そんなことからMSTではナイトレースのエンジョイツーリングとバスタブツーリングのレギュレーションを一部訂正、変更いたします。

現在のレギュレーションは
■モーター・アンプ:以下のいずれかの組合せ
 [A]タミヤ TBLM-01S(16T)/タミヤ TBLE-01S
 [B]ヨコモ ZERO17.5T(Rは不可)/各社ブラシレスアンプ(ブースト・ターボ禁止)となっています。
この内容を忠実に守れてない事がヨコモアンプの設定よってはあることが判明しました。

ヨコモブラシレスアンプのBL-PRO2Turbo に関してYB2プログラマー
photo:04


の④でADVANCE TIMINNGがあり通常1以上10までの数値を選択、許可していました。取扱い説明書上MSTレギュレーション上のノンブート、ノンターボに値すると考えていたからです
しかし実際には他のアンプからいうと0タイミングではなくブーストが入っている状態になります。ブースト・ターボ禁止である以上
ゼロタイミングでなければなりません。ヨコモアンプはPRO、 PRO2、も同様にADVANCE TIMMING(以下アドバンスタイミング)よってレギュレーション違反となるのです。しかしながらタミヤTBLS-01Sは生産時に既にヨコモでいうアドバンスタイミングは進角全開設定状態です。他メーカーでいうゼロタイミングでは無いことになります。ユーザーでは一切コントロールできません。しかしタミヤにおいてはモーターをタミヤ製に限定しモーター自体の個体差の為に非常に解りづらいものとなっていたため気づきませんでした
それらの事を踏まえ何種類かのアンプを用意し測定しました

電圧   7,25V 固定 安定化電源より供給
photo:03



KV値測定器    ホビーキングK1  P1 モード
photo:02



にて測定した結果

PRO2TURBO   
アドバンスタイミング10 3320KV (モーター進角最大)
アドバンスタイミング8  3220KV
アドバンスタイミング0  2680KV

PRO2
アドバンスタイミング0  2680KV

SANWA
SUPER VORTEX ZERO
ゼロタイミング設定時(モーター進角最大)
          2680KV
ホビーウイング V3
ゼロタイミング設定時
          2670KV

タミヤ TBLE-01S
アンプ設定は出荷時のまま   2680KV(モーター進角最大)
               2480KV(モーター進角変更無)
という結果になりました
各モーターの個体差はありますので何種類かを測定しましたがほぼこの数値となりました。
このままでもよかったのですがタミヤアンプが使用不可になることや、スピードがあまりにも低下しタイムも低下、アンプも最新能力を発揮できているようにどうしても思えないのでKV値規制を設けて上位入賞者は車検を受けていただくことにしました。
エンジョイツーリングはモーターKV値を3000KVまで
測定方法は上位3位入賞者はレース終了後車検場にて即、下記の
方法でKV値測定をいたします。
モーターアンプ発熱誤差及び測定方法誤差を考慮しプラス80KVとします。この値を超える車両に関しては失格とし繰り上げ順位とします。4位入賞者が繰り上がった場合同様に測定しますのでご注意下さい。
なお測定器は車検時に行う方法のまま皆さんが普段自由に計測できようMSTで用意いたします。測定器自体の誤差もありますので車検時に使う測定器を使って測定されることを推奨いたします
このレギュレーションの3000KVという数値をPRO2TURBOにて設定するとモーターによって個体差がありますので必ずしも合うとは言えませんがアドバンスタイミング1~3でモーター進角全開より1目盛りから1,5目盛りマイナス側に戻す程度で調整できます。店舗に10日水曜日以降準備します。しかしながら逆接続やショートの危険性、またモーターの無負荷運転等、危険もある程度ありますので充分気を付けて個人責任の上行うようにして下さい。また私が店舗在中の際で測定希望の方はいつでも測定いたしますので見かけたら声をかけて下さい。
KV値を合わせるレギュレーションであるということは少々くたびれてきたモーターでも充分使用可能になると思います。
MSTとしては無駄な出費を抑え、使えるものを使い切れるようなレースを目指しています。
そしてレースをエンジョイしてもらいと考えています




なおバスタブクラスもエンジョイツーリングレギュレーション変更に伴いKV値測定を行います。
ただし、KV値の上限は2800KVとし車検時は2880KVといたします

F1クラスにも同様の事態が想定されますので変更いたします
詳細については後日発表いたします

最終的にMSTホームページ上のレギュレーションに記載いたしますのでご確認ください