コロナが少しずつ勢いを無くしつつあります。
良い傾向ですが、いつかまた感染者が増加に転じる可能性は大いにありますよ。
韓国のクラブがクラスターとなり再拡散したニュースが報道されていました。油断大敵ですね。
とにかくウイルスにうつらにこと、うつさないこと。
そのためにコロナ対策に今必要なのはワクチンでしょう。
ワクチンとは病原体を元に無毒化あるいは弱毒化された抗原を投与して、体の中で病原体に対する抗原の産生を促して免疫を獲得するの医薬品のこと。
毎年、インフルエンザの予防接種で痛い思いをしていますが、おかげさまでこの20年間はインフルエンザに罹ったことがありません。ワクチン、スゴい!
早くコロナウイルスのワクチンが完成しないかなあ・・・。
まだ届かないアベノマスクはもう要らないから、その億単位の経費をワクチン開発につぎ込んで欲しいものですよ、本当に。
そのワクチン療法の基礎を築いた人の誕生日が今日なのです。
1749年5月17日生まれ
医学者 エドワード・ジェンナー
「近代免疫学の父」と言われ、人類が病原菌と戦うための一つの武器をもたらしてくれたのです。
ジェンナーの功績は、牛由来の「牛痘」を接種することで天然痘を予防したことです。
天然痘は天然痘ウイルスにより伝播し感染力が強く、致死率が20~50%という恐ろしい伝染病でした。
ジェンナーの生まれる前から、天然痘患者の膿み成分の液体を予防的に接種する「人痘法」が行われていたそうですが、接種された人の数%が天然痘を発症し死亡していたそうです。決断力のいる治療だったのですね。
牛痘にかかった婦人の調査をしているジェンナーさん
一つ前の絵はジェンナーさんの肖像画ですが、遠景に牛が描かれていますよ。
人体実験的な研究により牛痘による天然痘予防法が確立したのが1798年。その後、この種痘法はヨーロッパから世界に広がり、天然痘患者は激減していきました。そして1980年、WHOは地球上から天然痘が根絶されたことを宣言しました。
めだたしめでたし・・・。
この世には、まだエボラウイルスをはじめ危険なウイルスが存在しています。人類が存在する限りウイルスとの戦いは永遠に続くのでしょう。
将来はコロナウイルスと共生共存しなくてはならないと言われていますが、もっと踏み込んだ解決法を模索するべきでしょうね。
天然痘を根絶できた人類ですから、コロナを根絶することだってできるはずです。
個人同士、国家同士が利権をめぐっていがみ合っていては、コロナ根絶どころか人類滅亡に陥ってしまいます。
感染症を克服するというジェンナーの熱い気持ちに報いるために世界が一致団結する必要があると思います。
そんな気持ちにさせてくれたジェンナーに感謝です。