今日は僕が子供の頃の話を。


僕は小さいとき三輪車が大好きでした。

たしかブルーを基調とした男の子らしいものでした。

実家の狭い庭を走り回ったり、おじいちゃんと散歩や畑に行くときにも乗っていました。


ある日、僕は両親と近所のお寺へ散歩に行きました。

もしかしたらお墓参りだったのかもしれません。

もちろん僕は愛車にまたがっていました。

まあとにかくお寺へ行き、さて帰ろうかってなりました。


そのお寺は坂道を上ったところにありました。

その時僕は思ったんです。

これで帰りは楽だ!と。

僕にはもう颯爽と坂を下って両親より先に家に着いているというイメージしかありませんでした。


「じゃあ僕先帰るわ」とか言って僕は坂道を意気揚々と下り始めました。

しかし徐々にスピードが出てくるのにしたがって僕は怖くなりました。

今まで味わった事のないスピードで自分が移動しているんです。

それも車とは違い全身で風を感じながらです。

これは怖い、怖すぎる…

あっさりと恐怖に負けた僕は止まろうとしました。

しかしここで大問題が発生したのです。




















ブレーキがない!?

みなさん知ってましたか?

三輪車にはブレーキが付いてないんです。

でもまあそれも当たり前。

もともと三輪車なんて3,4歳?くらいの子供がこいで乗るものです。

ブレーキを必要とするほどのスピードが出るなんて普通では考えられませんから。


しかしその時の僕は心の底からブレーキを必要としてました。

でもない!

 ↓

止まれない!

 ↓

ますますスピードは上がる!

 ↓

怖い!

 ↓

パニック!

 ↓

クラッシュ!!


けがはしましたがこれで三輪車にブレーキがないこと、スピードの出し過ぎは危険だと言う事を学びました。

人はこうして痛い目に遭って学習していく生き物なんですね…