私のこと②
孤独だったのは学校でも同じ。授業中も空想ばかりしてノートに絵をかいていたから、特に算数がさっぱりで三年生くらいから全然ついていけなくなった。漢字練習とかなんとなく話が面白い国語や社会とかはそこそこできたけど、簡単なルールや数式に当てはめて計算することがわからなくて。忘れ物は相変わらず多くて教室でも浮いていたんだと思う。男子から虐めっぽいこともされた。っでも担任の先生がイイ人で学校は嫌いではなかった。高学年になって、今度は自分がいじめる側になった。ずっと仲良くしてきた友達が「昨日姉ちゃんがあなたは変な子だから付き合わないほうがいいよって言ってきたけど、私はそんなことないって言ったからね」って。その言葉がずっと引っかかって、もやもやして、無言電話とか無視をして。でも、その子は強くて全然へっちゃらって顔してて,家族に愛されて守られているんだな~って思って羨ましかった。高学年になればクラスに好きな子ができたりもするけど、私は自分のこういう二面性を嫌って程わかっていたからこんな自分は受け入れてもらえないだろうって思ってた。もし万が一両想いとかになったら私はどんな自分を演じればいいのだろうって不安だった。中学に入り学力が順位となって出たときの衝撃。私は数学が致命的でどんなに他を頑張っても順位が上がらなかった。数学の時間は虎の巻をひたすら暗記して黒板にすらすら答えを書いてできないのをごまかした。でも時々急に当てられるとまともに答えることはできず、段々と周りにもばれていったと思う。勉強ができない劣等感。何とかしたくてももう何がわからないのかもわからない状態。1年生の終わりの三者面談で担任が塾に行くように言ってきた。当時塾に行くのは飛び切り頭のイイ子って感じで、私が入れられたのは公文式。そこで簡単なテストを受けて「あなたは算数の基礎からやり直ししたほうがいいね。一年生から頑張ろうね」って言われたときは本当に恥ずかしくて。でも変われるかもって希望もいっぱいで、一日に200枚の宿題をこなしてた。簡単な足し算引き算からガンガンプリントをこなし2年生の終わりには中学生の問題まで追いついた。あんなに意味不明だった分数や関数もやり方を知ってしまえばチョロイもので、私は人より速いスピードで問題を解いた。っでも時間のかかる証明問題とかはどうしてもやる気にならない。簡単な計算問題が解けるようになって数学もある程度の点数が取れるようになり、成績は人並みになった。