こんにちは。お読みいただきありがとうございます。

 

実家の父から宅急便が届きました。ラーメンのブログにするつもりはないのですけれど、開けてみると

 

 

広島の中華そばの老舗『陽気』と『すずめ』の中華そば(チルド品)でした。どちらもプラスチックトレイに液体スープと生麺を載せて横ピロ包装されており、ぱっと見で同じメーカーのシリーズ品かと思いましたが、『陽気』のほうはアイランド食品、『すずめ』のほうは日清食品でメーカーは別でした。『陽気』のほうは同じアイランド食品から常温で保管できるお土産用の箱入りの製品も出ています。実店舗の味を知っている身としては、まあこんなものかなという感想ですが、こういった商品はどんどん出てきてほしいですね。

 

全国各地にその土地その土地のラーメンがあって、北海道、喜多方、博多などは全国的に有名ですよね。広島にも独自のラーメンがあって、地元の人たちは“中華そば”と呼んで親しんでいます。“広島 中華そば”といったキーワードで検索してみてください。2017年の大晦日に放送された『孤独のグルメ 大晦日スペシャル〜食べ納め!瀬戸内出張編』で、愛媛・広島で仕事を終えた井之頭五郎がこじんまりとした焼き肉店に入り、焼き肉の〆に中華そばを頼む場面がありますが、まさしくあれです。広島ロケでお好み焼きではなく中華そばをチョイスした制作スタッフのセンスは素晴らしいと思いました。

 

ラーメンのタイプとしてはとんこつ醤油になるのだと思いますが、あっさりとしてしつこくなく、それでいてきっちりコクがあって老若男女を問わず愛されています。わが家の下の子どもはラーメンが大好きですが、初めて完食したのが小学3年生のときに連れて行った『陽気』でした。

 

観光客に人気の広島の食べものとしてはお好み焼きがナンバーワンなのでしょうが、私はぜひ中華そばをお勧めしたいです。お好み焼きであれば広島以上に本格的で美味しいお店が首都圏にもありますが、広島の中華そばを提供するお店は首都圏にはないのです。中華そば以上に広島のお好み焼きが好きな私ですが、このような理由から帰省したときにお好み焼きを食べることはほとんどありません。代わりに時間が許せば中華そばを食べに行きます。現存する老舗としては『陽気』『来頼亭』『上海総本店』といったところでしょうか。『陽気』は中心地から離れた中区江波(えば)という町に本店が、横川、大手町に姉妹店があります(猿猴橋町にもできた?)。江波の本店に関していえば、メニューは中華そばの1点だけです。大盛もチャーシュー麵もありません。量はそれほど多くなく、2人連れで3杯注文しているお客さんを見かけたことがあります。この1杯を晩ご飯の1食にするのはちょっと無理があるかなあ。横川や大手町の姉妹店はおにぎりなどのサイドメニューも提供していたように記憶しています。

 

陽気(大手町)の中華そば

 

一方、中華そばの老舗ではないのですが、広島市内に展開するうどん屋さんで『ちから』というチェーン店があります。ここはうどん以外に広島の中華そばを提供しています。なんだチェーン店かと思いきや、これがどうして広島の中華そばの基本をきっちり押さえていて侮れないのです。単身帰省の折、『陽気』まで足を延ばすことができないときは『ちから』に寄るのですが、満足度はとても高いです。

 

ちからの中華そば

(もやしとネギを増量)

 

広島に行くことがあれば、ぜひ中華そばを食べてみてください。

お好み焼きについてはそのうち別記事で書きたいと思います。