円相場について、一旦下げ止まって再度円高に振れたとはいえ、昨年までの超円高水準に比べると少しは今後の景気回復の兆しになるかと期待させる値動きです。
日本の輸出産業が一気に好転するなどのニュースも手伝ってか、FX市場に参入する人が着実に増加しているようです。
為替相場や株価の大きな変動は投資市場の再燃のきっかけには欠かせません。
他にも投資信託など金融商品は多数存在しますが、改めて投資への人気が再燃している背景を考えてみると、やはり景気動向が読めないことから誰もが将来の先行きに不安を持っていることに対する自衛策としての要素が一番大きいと言えるでしょう。
かつての高度成長期以降の好景気時に一般の人の間で株式投資が流行した背景とは、全く正反対の動機で投資市場が盛り上がりを見せる時代になりました。
勿論それだけではなく、インターネット環境が家庭に当たり前に普及したことや、経済的自由を実際に手に入れた成功者の出現なども投資市場を盛り上げる背景の大きな要素です。
日本人の昔からの保守体質は、未だに投資は悪いこと、手を出さない方が安全、という認識を持つ人が多く存在する根源となっています。
自己責任で資金管理が出来ていても、投資をやっているだけで先入観を持たれる事も少なくないでしょう。
しかし、あくまでも投資はギャンブルとは異なり、資産運用の一部です。
資産運用に対する自助努力をどれだけするかで、資産の向かう方向は大きく変わるでしょう。
FXを始め、各金融商品も小額で開始することが出来ることから一気に裾野は広がっていますが、販売側のセールストークに煽られるが余り、投資を本質的に勉強するような体制は未だ諸外国に遅れを取っています。
拡販と同じ位にリスクヘッジの重要性をアピールし、単なる流行ではなく一人一人の資産運用の手段の一つとしてFXが広まることが望ましいでしょう。
銀座の税理士事務所で働くスタッフのブログ
