舌体の外側にある細長いひだ状のものを葉状乳頭、
分界溝の前にある味細胞を含む味蕾が点在している。

嚥下の過程は第1相(口腔咽頭相)第2相(咽頭食道相)第3相(食道相)の段階に区別される。
第1相は、口腔から咽頭への食塊の移送で、随意的な運動である。食物が咀嚼されると、食塊は舌上に集まり
軟口蓋に押しつけるような舌の上後方への圧力によって咽頭に送り込まれる。
第2相は咽頭から食道までの移送であり、反射による不随意な運動である。
食塊が咽頭に送られると、咽頭後壁、軟口蓋、口蓋垂にある嚥下受容体が刺激され、次のような嚥下反射が起こる。
①軟口蓋が挙上し、上咽頭収縮筋が収縮して咽頭と鼻腔との通路を塞ぐ、これによって食塊の鼻腔への逆流を防ぐ。
②両側の口蓋咽頭壁か内側に引き上げられることによって、口蓋咽頭壁が矢状方向に細かい間隙をつくり、
適度な大きさの咀嚼された食塊の通路となる。
③咽頭の声帯が強く接合し、咽頭は上前方に牽引され、咽頭への食塊の誤嚥を防ぐ。
④喉頭の上方への運動すると同時に、咽頭全体の筋が収縮して速い蠕動波