Tさんにお説教された後は、図星なことを言われて悔しかった。


たぶん、Tさんの前で悲しそうにすることで、Tさんにかまってほしかったんだと思うけど、それが見事違う方向に行っちゃったので、余計悔しかったんだと思う。


Tさんのお店で愚痴ってたことも後悔していた。


でも、最終的には、それでよかったと思っています。たぶんあの日、敢えてTさんに指摘してもらっていないと、まだまだ自分の情けないところに気づかないふりをして、負のスパイラルにはまっていたきがするから。



その日のうちに謝りたくて、お礼が言いたくて、Tさんにメールしました。


けど、返信は来ず。


まあ元々細かくメールする人ではないんで、さほど気にしないようにしたけど、でもこういうときこそ返してほしかったと正直思う。



で、翌日。



朝起きたら、昨日泣いた分目は痛いし頭も重かったけど、気持ちはとてもスッキリしてました。



そんで仕事をしながら思った。



Tさんに直接お礼が言いたい。



普段あまり行動派ではない私ですが、こういうときはフットワークが軽いのです。



仕事の帰り、さっそくお店に行きました。



Tさんは開店の準備してた。



私に気づいたTさんは、私が挨拶するよりも先にこんにちは、と声をかけてくれました。


「Tさん」


いつもより少し大きめに声をかけた。照れ隠しだ。


「こーゆーときに連日来れるあたり、私って根性あんなって思うんですけど」


いつも言いにくいことがあるときに、いらん前置きを置くのは私の癖だ。

Tさんも本日のメニューを筆ペンで書きながら、少し笑ってくれた。


「直接お礼が言いたくて」


気分がすっきりしてた分、どうしても顔がにやけてしまった。


なかなか次の言葉が出ない私に、Tさんが促してくれた。


「すっきりした?」


私は大きくうなずいて、「久しぶりに」と付け加えた。


「それはよかった」


Tさんはメニューを書きながら穏やかに言ってくれました。


私は「ありがとうございました」と、少し大げさに頭を下げました。


一気に緊張が解けて「あー、緊張したっ」って心の声が漏れた。


「今日のうちに言っておかないと、次に来づらくなる気がしたので」


正直な気持ちを言うと、Tさんは笑ってくれた。


メニューを書きながら、私の方を向くことはなかったけど、いつも通りに笑ってくれた。



ほっとした。嬉しかった。



それから少しだけ雑談をしたけど、「今から怒涛の開店準備やから、ほっとくで」といわれました。


それは、いつも言われてること。「たまに準備中に来てのんびりするのはいいけど、話し相手とかにはなれへんで」って。


もちろんそれは当然のことで、私もかまわず居座るときもあるのですが、今日のところは帰ることにしました。


だって、Tさんは14:00~18:00まで、一人で無言で黙々と、開店準備をしていたい人。


もともとそれは知っていたし、今回もその話をされたので、私は今いちゃいけないな、と思って帰ることにしました。


「もう今日は言いたいこと言えたので帰りますね」


というと、私が気を遣っていることに笑ってくれて、相手できんくてごめんな~みたいなことを言ってくれました。


「いえ。これでもだいぶ、相手してもらってる方だと思うので」


もう少し話したい気持ちはあったけど(だってこの時間じゃないと二人で話せないので)、でも昨日の今日だし、聞き分けがいいフリをしました。

Tさんの前ではなるべくそういう子でいたいので。


もちろん、相手してもらってる方だというのは、本心でもあります。

ホントは黙ってひたすら仕事したくて、たまにかかってくる営業電話さえすごく嫌うTさんが、こうやって少しでも笑ってしゃべってくれているんだもの。


すごく、ありがたいこと。


帰り際、変わらずメニューに目を向けながら、気をつけてな~って声かけてくれました。


「はーい」って、いつもより元気に返事した。


治ったところを見せたくもあり、Tさんと普通に話せたこともあり、お礼を言えて満足なところもあり、いつもより元気に返事できた。



帰り道は土砂降りの雨だったけど、足取りはすごく軽かった。



正直、もう一月くらいTさんとキスしたりしてない。(詳細はまた書きますが・・・)


もうそういう意味では私に興味ないのかな?と思うこともある。


でも、今はそれでも平気な気がした。


Tさんと、いい関係が築けている。


まずは私は私で頑張らなきゃ、と思える。


そう思えるきっかけをくれた。





・・・あーーーーもう!!





Tさんが、大好きだ!!!







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その後の話ですが、私が家に帰ったあと、旦那さんも帰ってきました。


翌日は久しぶりに旦那さんと休みが重なる日です。


模様替えでもしようかっって話を前々からしてたのですが。




「明日早朝から仕事入った・・・」




またかい!!!


と私は思わず叫びそうになりましたが、一旦深呼吸。


だって、旦那さんのせいじゃないもんね。


それどころか、過酷な勤務体系で、頑張って働いてくれているのだ。


帰ってきてすぐ寝てしまって、翌日まで決して起きない旦那さん。


「つまんないな~」と思う気持ちはあるけれど、今日は快く寝かせておいてあげようって気になれる。


これも、気持ちが切り替えれたおかげ。


Tさんや旦那さんに依存する生活は脱出しなきゃ。


私は私の生活をつくらなきゃ。


さあ、この気持ち、どこまで維持できるかが問題ですが、とにかく今は前向きに頑張ろう。




そうだ、愚痴り相手として白羽の矢を立ててしまった後輩にも、メールで謝りとお礼を言おう。



旦那さんにもTさんにもろくに会えないけど・・・



私って、恵まれている。