東洋医学では、冬至は**「陰極まって陽となる」**転換点とされます。
​1年で最も「陰(冷たさ・静寂)」が深まった瞬間に、内側で新しい「陽(温かさ・活動)」の気が生まれると考えられており、これを一陽来復(いちようらいふく)と呼びます。
​12月より1〜2月が寒い理由
​東洋医学的にも、生まれたばかりの「陽の気」はまだ弱く、地表を温めるまでには至りません。外側は依然として「陰」が支配しており、内側から陽気が育つのを待つ時期であるため、体感としては1月や2月が最も厳しく感じられます。
​冬の養生(過ごし方)
​「閉蔵」: 冬はエネルギーを蓄える季節です。激しい運動で汗をかきすぎず、陽気を逃さないようにします。
​「腎」を補う: 冬に弱りやすい「腎(生命力の源)」を養うため、黒豆・黒ごま・海藻などの黒い食材や、根菜類を摂るのが良いとされています。
​早寝遅起き: 日が昇って温かくなってから起きるのが、冬の理想的な生活リズムです。