Slumdog MILLIONARE

プロットが素晴らしいオムニバス形式。

クイズの答えに思いを巡らすとき。
主人公、ジャマールのすべてが明らかになる。そしてまた、ムンバイの姿も。

年間映画制作数は、ハリウッドを遥かに凌ぐボリウッド。
彼ら最大の娯楽は、映画とクリケット。

しかしいずれも。わたくしがしばしばインド滞在した頃は、
単調で同じ内容に感じ。
どちらも、エンディングを観るには忍耐力が必要だったが。
10年の歳月、ボリウッドも進化し。いつの間にか、

こんなに複雑かつ巧妙なストーリーを刻むようになっていた。

だけど。そこにはやはり、不変不朽のボリウッドがあった。
HappyEnd、超美少女、そして、エンディングの吹き替え歌とダンス。

なんだかほっとした。

人気クイズ番組、ミリオネアにかけて。
深層心理、しあわせ、信頼、富、愛憎。成長の裏側に生きる人々に、ひとの持つ感情を載せた秀一なプロット。
一見スラムドックを描きつつ。誰にも共通の感覚。

ムンバイのAirportから、市内中心部へ抜けるには。
まずは広大なスラムを抜けなくてはならない。
市街地に入れば。
マダム！と手を車に差し出す夥しい数の子ども。
あの光景は、今でも変わらないのかな。

次のおやすみは、インドに行こうかな。