おねえちゃまのお引越で、2日間家を空けた。

深夜2時過ぎ。久々の自宅。帰宅したものの、眠れず。


寝付いたのは、4時過ぎ。


疲れているはずなのに。


私は、何をやっているのだろう。


大切な人に、掌を返され。

守っていたものは、壊れ。

求められていたものから、拒まれる。

予想だにしなかった、手痛い仕打ちと攻撃を受ける。

闘うどころか、立つ力さえ失するダメージを受ける。


いつも、同じ。


そろそろ、やり方を変えなくては。


マルハダカ、武器を持たず丸腰で戦いに挑むのは無謀なのだと。

ドラマティックで情熱的なのは、最初だけ。そんな恋愛など、もういらない。

じわじわと噛み締める深い味わいを、出すために。

真剣に自分を正当評価するフィールドを吟味するか、真剣に相手を改革するか。それしかない。

強く愛を表現されることなど、嬉しくも無い。その気持ちが一日でも長く続く方が、どれだけ嬉しいか。


沸々とわく想いで眠れぬままに迎えた朝。浅い眠り。また空気が震えたのを感じた。


電話の向こうはManhattan。


兄からの他愛も無い、いつもの様子伺い。

この人は、不思議だ。30,000キロ向こうから、私の窮地をいつも察する。


2時間近くもおしゃべりして、ちょっと元気をもらった。

本当は、今頃並んでCentralParkで、ミニチュアダックスqooのお散歩しているはずだった。


諸々の事情で、急遽渡米を止めた。

楽しいはずの連休が、最悪のお休みになってしまった私に、風のにおいだけを、届けてくれた。

その地に立って話しているかのような、5月のManhattanが見えたような気がした。


今日は、全力でよい一日にしよう。

明日は、今日よりちょっと良い一日にしよう。


女は、母である。

母は、強くなくてはならない。

強くあろう。愛してくれる人の力と、愛する人への力で。