「チョイ悪」のLEONのパートナーとして、2004年9月に創刊されたNIKITA。


「モテ」るためのテクニックが満載された、煩悩前面露出の誌面。

「モテ女に必要なのは、若さじゃなくて、テクニック」「乳間」等々、新しいメッセージを届け。

LEON同様、さもすればコンプレックスになりそうなオトナ女子の強い見方となった

「オトナ系女子」雑誌ブームの火付け役ともいえるパイオニア。

LEONとともに、直感直脳系の、ハズカシイ造語を数多く生み出した主婦友の牽引車。


LEONは、昨年に創刊以来5年間編集長を務めた岸田さんが退職し、

次は、NIKITA。

寂しいことに、来年1月売りの3月号にて、休刊となる。


艶女の時代は、F-1がベビービームから去るとともに、終わってしまうのだろうか。


今年もまた、数多くの雑誌が創刊され、休廃刊されてゆく。

雑誌の世界も、栄枯盛衰。消費者のインサイトは、なかなか読めないということでしょう。


以前も書いたのですが。

見本誌を見たときの衝撃ったら、なかったですよ。


文言は定かではありませんが。カヴァーは


「素敵な女になりたいですか?」と、スーツのお姉さん。


そこには、仕掛けが。

Wカヴァーをめくると、

「モテる女に、なりたいですか?」とドレスのお姉さん


ああ、まさに。これぞオトナの女のプライドと本音。

神と悪魔の二律背反する囁き!

と思った記憶があります。

一貫して「コムスメに、勝つ」と、

ロリータカルチャー満載=若さ絶賛の日本文化を蹴飛ばし

オトナならではの愉しみを、提案しようとする

そのCutting-Edge的存在。

既存概念や、表層的で面の皮の厚い「セレブ」カルチャー流行に

ガツンとパンチを入れたようにも思え。

一種、爽快感を感じた、独自路線は、ある意味さわやかであったと私は思います。


同じ「モテ」キャラでも、エビちゃんとは対極。

Massを目指すのではなく、edgyに徹し。

煩悩と本能を丸出し剥き出しにしたその姿は

ある意味潔く、好きだったのにな。

売れまくる姉Canとは対極的に、出稿量は減り紙面は薄くなった。


そして、さらに飛び込んできた

「TITLE」休刊のニュース。2月売りにて終了。


一般受けしない雑誌、メディアは、

こうやって淘汰されていく時代なのだろうか。

肉特集や、今の雑誌特集など、好きなfeatureが多々あったのに。

残念でなりません。


何にせよ。

ひとつの文化をつくり、津波のように引いてゆく。

もう少しMatureな世代誌の創刊が相次ぎますが、

いずれも魅力的には見えず、カラーは似通っているようにも。母娘同一カルチャーや、F1シフト等

「イマ」の文化を表しているのかもしれませんが、長くは続かないように思います。

また、何かビッグウェーブが到来し、時代が変わるのかもしれませんね。


気骨ある、新しい雑誌の創刊を楽しみにしつつ

さよなら、アデージョ。


あたくしは、いつでもモテる女でいたいと思います。


でも。


いま、アタシに必要なのは。


間違いなく、睡眠時間です。