今日の業務の目処を立てる19時ごろ。一通のPOP-UPmail。

差出人は、カンパニーのCEO。内容は、下記の通り。

-----------------------


Dear all,

On the occasion of Ms.○●'s departure,

we would like to have a farewell cocktail as an acknowledgement of

her years of service and to wish her every success in xxxxxx.

Farewell Cocktail
On Friday Jan. 20, at 7:00 PM
ABC Room (●F)

Your participation will be highly appreciated.


-----------------------


そう。

慌しく忙しい日々。すっかり忘れていた。

今日は、またお別れの日でした。


最近、すっかり「お別れ」づいているわたくし。涙腺が緩みます。


この方、とても素敵な女性なのです。

柔らかいものごし、温かい笑顔。穏やかな表情。

いつも明るく、お声を掛けてくださる方でした。

さらには、私の担当するブランドの大ファン!を名言してくださっていて

いつも、「これがいいですよね」「あれも買っちゃいました」「あれも好みです」

など、嬉しそうにお話をしてくださったものです。


わたくしがリマインドメールを受け、慌てて上階に向かった時には

champagneを手に、staffがフロアに溢れ。既に、ご本人が見えない人垣。

心から皆さんに惜しまれる、彼女のお人柄ですね。 人徳。


外資ですから転職、異動は日常茶飯事ですが、

ポジションのある方でも、Farewellに大勢が集まることは珍しいのです。

さらに、彼女はご主人の転勤に伴い海外にお引越しなさるのですが

お引越し先の異国でも、同じ会社の別法人にて、籍が決まっています。

ご本人の異動ではない転籍は、とても珍しいケースです。


人垣の向こう、山のような送別の品々に埋もれて

珍しく感情的に、嗚咽する彼女のお声。

涙で一杯の彼女を見たら、わたくしも・・・・。


そんなわけで。たくさんの方に囲まれていらっしゃったので

会釈をし、「お元気で」と、遠くからそっと声のない会話を交わし

オフィスに戻りました。



すると。


30分ほどして、誰もいないはずの室内に、人の気配。

私は社長秘書ゆえ、deskはオフィスの奥にあります。

高いパーテーションに仕切られたブース。入り口からは、見えません。


顔を出すと、彼女のお姿が。


すっかり泣きはらした、赤い目を押さえて

わざわざ、お手紙を持ってきてくだったのです。


そして、オフィスに一人ぼっちで働く私の姿を見て

「gluちゃん、頑張り過ぎないでね。体が、第一よ」

「誰も見てないと思うでしょ?でもね、頑張ったら。必ずいいことあるのよ」

「お仕事も、Privateも、精一杯やってね」


心ばかりのギフトを手渡しつつ、またメールを交換し合うお約束を交わし。

彼女は優しくそう言って、オフィスから去っていったのです。


そこには、そこはかとない暖かい風と

表現し難い、柔らかいかおりが残って

殺伐としていたわたくしの気持ちを、ふうわり。

あったかくしてくださったのでした。


こんな女性に、なれたらいいな。


そう思った金曜の夜。お別れの、ひとこま。




・・・・そんな憧憬を胸に抱く、私のデスクの下の、ひとコマ。

買ったまま放置プレイの紙袋。頂いたお酒、お化粧品、雑誌、水、靴・・・。

(このmiumiuのデニムと、MARC JACOBSのラウンドは、快適!会社仕様)


あぁ、暑苦しく見苦しい。これじゃ、素敵になれないわ・・・・。

大反省。