いよいよ、大晦日。

神道・仏門である方は、もはや日本には少ないと思われますが

そこは、八百万の神。みなさま、賀状を書き、お飾りを掲げ

除夜の鐘を聞き、お参りにいらっしゃるのではないかと思います。


母方の親戚は、祖父を含め全てお寺さん、であるにもかかわらず

Catholicで育った私、その家族でさえも

仏壇はもちろんんですが、神棚を掃除し、母と御節つくり、

新しき年を迎える準備を、つつがなく行っているわけであります。


昨日となにひとつ変わりない、一日、一夜ではありますが

何かシュールに、もの寂しい気持ちになり。

明日は、新しい気持ちになるのは、やはり特別な日なのでしょう。


Christmasから、たった1週間、日本人の身の翻し方は

デパートの、街のVMDの変化と同じように、早いものです(笑

でもこのファジーさが、日本人の元来持っていた感覚

自らと違うものを、ありのままに受容する原点であったのでは、ないでしょうか。


それは、さておき。


このような古の行事に対峙すると

やはり、ひとつひとつ、丁寧に。と、しみじみ感じます。

両面印刷をしてしまえば、賀状も時間大幅短縮。

御節も、お料理やさんから頂けば、美味しいし、手間要らず・・・

ではありますが。

枚数もそんなにありません。やはり賀状は手書きでご挨拶したいですし、

御節も、できる限り、自分で作りたいと思うのです。

そうでなくては、お膳に並べる意味もないかなぁ。と。


そんなわけで。今年は・・・・


 
  • 伊達巻
  • 栗金団
  • なまこ
  • お煮しめ
  • 紅白なます
  • 松前漬

    のみですが、手作りといたしました。


  • 数の子
  • いくらの醤油漬け

も、目下作業中。でも、なにより。


祖母から、お寺さんでお配りした、手つきの丸もちが届きました。

今となっては、

お米屋さんでも、古米も混ぜて、伸し餅にしてしまうのがほとんど。
にもかかわらず、新米のみで、手つき。そして、一つ一つ丸めたもの。

ゆっくりとした時間と、積年の技。

年末の定番ですが、なんだか、ほっとした気分で早速一つ頂いて。

あまくて、柔らかくて。噛み締めるほどに美味しいお餅でした。



せっかくの古を慈しむ風習ですから。師も走る慌しい一日ではありますが、

スローな時間に戻る、チャンスでもあります。
今年は、ゆっくりと楽しみます。


最期になりましたが。諸事情によりblog反閉鎖いたしましたが

その間も、その前も。

みなさまには、たくさんのお気持ちと、パワーを頂きました。


ほんとうに、ありがとうございます。

こんなわたくしですが、どうぞ来年もお付き合いくださいませ。

皆様にとって、お健やかな、2006年でありますように。

あ、わたくし本厄だわ・・・・。