最近、ちょっと落ち込んでいる。

人にまだ語れないこともあるのだが、ひとつ、放出。


話せる = 既に、過去のもの なのかしらん。


bedhalfface


2年前まで、曲がりなりにも 「モノツクル」 仕事で、生業を立ていた。

今は、全く別のお仕事をしているわけであるが

時々、privateで、ものをつくることは、ある。


それが最近、どうも痛い目に遭うのだ。


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1件目:


バツイチ⇒3年前、5歳年下の彼と再婚 ⇒ 神戸へ。 結婚3ヶ月で、肘粉砕骨折

をした友人がいた。
彼女は、ちょっと苦手なタイプ。いつも、振り回された挙句、「がっかり」する。
自我の強い、自己主張の強いタイプ。 妙にお姉さんぶりたいタイプ。

そんな彼女が、手術のため実家に帰省していた。
お見舞いに行った。
二度とは、肘が完全に曲がらないとか。 かなり、凹んでいた。

退院後、再び会った。
彼女は、私がいつも身に付けている、ルビーやカラーストーンを入れた、

ゴールドのクロスのネックレスを、いたく気に入ったようだった。

彼女にせがまれ、同じものを作ってあげる約束をした。
お見積もりを渡し、納期を知らせた。

そのクロスは、手元にあった材料で、気の向くままに手を動かして作ったもの。
金の板や棒を打ち出し、模様やたわみをつけた、いわば、偶然の産物。

もちろん、1点もの。 同じ物を作るのは、結構大変な作業である。

それは要するに、私の気持ちと時間を込めた、私の、分身である。

3ヵ月後。
私は、法事で京都に行っていた。
2日間の短い滞在の合間を縫って、クロスを渡すため、待ち合わせをした。
中間の梅田辺りで、ランチの約束をした。

当日朝。彼女からのメール。
歯が痛いから、芦屋まで来て欲しいと。
夕方、家族で会食が会ったため、あまり時間が無かった。
でも、私はやむを得ず、快速電車に飛び乗った。

芦屋に着き、駅構内のカフェで待つこと、1時間半。
やはり芦屋に住む別の友人から、電話を貰った。


「ありえんわ。そんなん最低とちがう?今から10分で迎えに行ったるから、

もうその子と会うの、やめとき。どこまでお人よしなん?」


そう言われて、席を立とうとした時、彼女が現れた。

歯が痛いせいか、異常な不機嫌。

駅ビルのレストランに入り、急いでランチを頼む。食べている間は、大阪では友達ができないこと、周囲の性格の悪さを、延々と聞かされた。

とても、美味しくないランチだった。

食事が済み、クロスを渡した。自分のものと、寸分違わぬものだと思っていた。

しかし、それを見た彼女は


「なんかさぁ、思ってたより可愛くない」
「あなたがすると、可愛いのに。私、似合わないみたい」


そう言ったのだった。

時間の無い私は、お見積り通りの請求書明細を渡し、また電車に飛び乗った。
暗い気持ちで電車に乗っていると、彼女から電話が掛かって来た。

「ちょっと、どういうこと!!??」


「・・・え?」


「15,000円って言ってたのに、倍以上するじゃない?!」


「15,000円なんて、言ってないよ。それじゃ、材料費にもならないよ・・・・」
「私自信の分は、材料費ゼロ。コストは外注の石留代15,000円くらいだった

・・・って言ったけど。その金額じゃ無理って、お見積、了解もらったよね?」


「えー。聞いてない。高いよ。保険入ってなかったから、手術代自費で

ぜんぜんお金ないって言ってるのに。ひどいじゃない」

完全にノックアウトされた私は、
「いい。もういいよ。押し売りする気は全く無いから。」
「すごく喜んでくれるなら、ギフトに、と思ったけど。明日、実家宛てに送っといて」

そう言って、電話を切った。
しかし、それっきり。クロスもお金も、連絡すら届かなかった。



それが、なぜだか。 先週、彼女からメールが来た。

「元気?東京にいます。15,000円送ります。友情にヒビが入らないことを祈って」

・・・・・・・・・・・・はぁ、何でしょう?

忘れていた、苦々しい思い、やりきれない思いが、俄か鮮明に蘇る。

とりあえず、15,000円では譲れない旨

もう今となっては過ぎたこと、好きなように、気の済むようにして頂けばよいと。

ただ、あまりに残念で、悲しい思いをしたとだけ、伝えた。


彼女から返信が来たが、「悲しい思いは私も同じじゃない」と書いてあった。

それ以降は、読む気がしなかった。

そして、忙しい日々。返信が2日ほど空いた。

「送ったから。一方的な言い分を言われて、驚きました。

支離滅裂。辻褄が合ってないし。もう終わりにして」

と言うメッセージと共に。


・・・・・忘れよう。そうだ。忘れてしまえばいいんだ。

そう思っても、何とも腹が立ち、心乱される。

あのね、金無垢10gup+天然のPigeonBlood、血赤ルビーが10pcs以上、

Bangkokでも、15,000円では、無理よ。

彼女、値切る技術は、大阪商人になりきっているのだろうか?



(大阪の皆さん、気を悪くされたらごめんなさい)