筑○川のブラックバス

 

 

 

食べてみた件

 

久しぶりのブログ更新ですね^^;

ご無沙汰してますういんぐです。

 

今回は筑○川本流で釣ったブラックバスを食べてみようと思います。

 

まあ今更感満載のテーマですが

せっかくバス釣ってるのに

捌いて味わって体験できる機会があるのに

やらないのは損なのでは?

人生の損失なのでは??

でわでわ???

 

まあ、そんな感じなんですがさっさと本題へ入りますねw

 

 

STEP.1ブラックバスを食べる為に

今回ブラックバスを食べようと思って機会をうかがいました。

 

まず、他の人がブラックバスを食べた感想

 

・思ったより美味しい

・臭い!ドブの臭い

・身は淡白でクセがない

・皮が臭い

・(浮袋上部にある)黄色い脂肪が臭い

 

大体こんな感じでしょうか?

 

ブラックバス料理を出してくれるお店もあるようですね

白身の川魚なので淡白なのは間違いなさそうです。

ただし、やはり臭いが気になる場合が多いみたいなので少し気になります。

 

ういんぐは臭う系の魚は苦手でして川魚の鮎やチヌやスズキはちょっと苦手です。

嫌な臭いが無ければいけるんですがちょっと臭うだけで食欲減退。

 

手についたバス臭くらいなら平気でもそれがお皿にのると美味しくいただく自信がないです

せっかくバスの命をいただく予定なのですからどうせなら美味しく食べたいです。

 

なのでどういうバスが美味しくいただけるのかを考えてみました。

 

 

 

 

スズキを例として考えてみる

 

 

まず、居着きの魚はよくないと思います

回遊してる方が臭みは無さそう

 

とは言ってもバスの習性からして周回魚を狙って釣るのはなかなか大変そうです。

ましてや丘っぱりからなので

 

なのでここはもうなるべく広い場所に居る個体を狙おう!

ならばやはり近くにある本流という事で筑後川の本流バスを狙う事にしました。

 

 

 

 

次は時期

 

 

SNSでの体験談はうまいまずい臭い…意見はまちまちですが

私はこう考えました

魚に旬がある様にバスにも食べるのに適した時期があるのではないか?と

 

大体の魚が美味くなる冬

・バスはどちらかというと夏の魚では?

・そもそも真冬のバスあまり美味しそうに見えない

・というか釣る自信も釣れる保証もない

・半年後までこの企画を放置したらもう…w

 

では夏

・釣るのは多分大丈夫かな

・でも夏の川は臭い水そのものが臭い

・バスも臭くなってそう?

 

では秋

・釣るのはオーケー

・荒喰いの時期で脂肪を蓄える

・脂肪が臭いと言われている

 

最後に春

・メスは産卵時期で身が痩せてる?

・オスは絶食する時期

・ではメスの産卵後の回復時期はどうだろう?

・今の時期としては二回目産卵前の回復時期

・田植えの白かき直前でまだ水はキレイ

 

 

今でしょ?

 

今でした!

後付けみたいですけどそうじゃないですたまたまですwww

 

 

 

 

 

STEP.2バスを釣ります

 

 

釣ります!

最近めっきり魚影の減ってきた筑後川本流バスですが気合で釣ります。

つかじーさん主催のデカハネGPに今年もエントリーさせて頂いてますが

デカハネお休みして本流で投げてました

 

その甲斐あってようやくなんとか釣れました!

今週末には田植え始まって濁る直前の日

30〜40㎝のバスを狙ってましたがギリ40㎝

 

 

 

 

でもまあバス釣りの本場 アメリカ人曰く

「バス食べるなら15.6インチ」らしいのでドンピシャではあるw

 

ヒットルアーはスピナーベイト。シマノのバンタムスウェイジー1/2ozを中層では無くテトラ護岸のブッシュに絡めたポイントです。

 

 

 

STEP.3バスを捌く

 

 

 

釣れたばかりのバスをその場で活ジメして血抜きまで済ませました。

 

近くの釣り人と野良らしきネコの視線がどちらも痛かったです。。。

 

 

クーラーボックスを家に忘れて来ていたのでカーエアコンガンガンに冷やして持ち帰りました。

この時点では結構臭いがします。

いわゆるバス臭というような青臭いスイカの様な匂いでそんなに嫌ではないですが

家族も乗る車なので後でなんか言われそうだな(汗

 

家に持ち帰るとまず軽く流水で流して冷蔵庫で二時間ほど冷やして身を落ち着けます。

生きた生体はまず血抜きと冷却が大事だと実家の近所の猪猟師が言ってました。

死後のぬるい状態が一番身を傷めるそうです。

 

さて、釣った魚はまず凍らない程度に冷やしてから調理します。

冷蔵庫で冷やすと臭いもあまりしないような感じになりました。

 

 

 

 

ここから捌いていきます

 

バスもやっぱり川魚ですねー

ぬめりが酷いですがこれも冷やしてるとマシな感じに。

 

一説ですが川魚がぬめるのは水が日上がったり飛び出たりして陸地に上がる確率が海に比べて高いのでぬめる成分を体外に出して滑りを良くして保湿しつつ水に戻れる確率を上げる為なんだとか。

陸上での酸欠にも淡水魚の方が耐性が高いと言われています

肺呼吸や疑似的な肺呼吸(ベタのラビリンス器官が有名)を持つ魚も淡水に多いですもんね。

 

さて、話が脱線しましたが進めていきましょう

 

 

 

 

まず頭を落として腹わたを抜きます

 

お腹の中 キレイ

 

この時ついでにストマック(胃)調査を行いました

これずーっと気になってましてほぼ間違いない候補があるんですが素人の私では魚を殺さずに調べる事が出来ませんのでモヤモヤしてたんですよね!

 

ではさて!筑後川本流のバスのメインベイトは!!

 

デデン

テーナーガーエビーーー

 

 

 

やっぱりw

いつっも口門から覗いてるいもんこの髭がwww

小さめのテナガが2尾とほぼ消化された小魚とよくわからない小さいものが入ってました!

 

と脱線しつつも

 

内臓の上部、スズキ科独特の浮袋を処理…

 

 

 
 

 

しようとしたら無い!

スズキにあるあの嫌な匂いの元になる脂肪が全く無く白く輝いてました。

これは、目論見が当たったかも知れませんね。

産卵後回復したばかりなので次の卵に栄養を回していて未だ脂肪が落ちたまま

 

しかし身はハリを取り戻りつつある状態…なのかも?(都合よく考え過ぎでしょうか)

 

二枚おろしにして骨なし半身は皮を引いて寝かせます。

 

 

 

 

骨側の半身は鯛などで定番の臭み取り処理の湯霜をして鱗とヒレのぬめりを取ったのち



上から万遍なく熱湯をかけるだけ


一部を皮ごと切り身にして残りは皮ごと寝かせます。

 

切り身の一部はそのまま皮ごと塩焼き(1日目)

 

 

 

STEP.4そして実食

 

臭いは全くありませんね

ドブ臭くも青臭くもありません生臭さもほとんど無い(と言っていいと思う)

皮目はパリッと焼いたつもりですが少々弾力が強くゴムっぽさがあります

匂いは気にならないレベルです。海の魚でもこれより臭いのはいっぱいいますね。

 

ただ身はよく言えばお上品。淡白な白身で旨味はあまり感じません。

初日なので身は硬く歯応えも強いのに味が無いといった感じです

これはやはり白身のお魚によくある

熟成してこそ真価を発揮するタイプの味ですね。

 

ご馳走様でした
 
 

というわけで臭みの発生は心配ですが一般的な白身魚の熟成期間

5日を目標に熟成後の味と匂いの変化を見ていこうと思います。

 

 

3日目です。

今日は先日の骨なしの方の切り身でフィッシュ&チップスを作りました。

 

 

 

 

イギリスの軽食で有名なこの料理はタラを使いますが

同じ白身でバスも美味しくいただけるのではないかと思ってやってみたら大当たり

臭みも全く無いフワフワでホクホクの白身がフリッターの素材として完璧です。

 

 

これはバスと言われないとただの美味いフリッター

数日寝かせた効果なのか前回の塩焼きよりも味も濃く旨味もちゃんとあるので

塩胡椒をかけたお酢でさっぱりといただきました。(本場はワインビネガーと塩胡椒ですけどそんな小洒落た調味料はうちにはありませんのでw)

他にも醤油やケチャップ、タルタルソースとかも良さそうですね。

 

ちなみに釣ったバスは妻と娘にも試食してもらってますが

このバスのフィッシュ&チップスは娘に大変好評で

家族の夕食の一品として普通に供されました。

 

 

そして5日目、最終日です。

5日置いてても嫌な匂いは出て来てません

(キッチンペーパーは3日目まで毎日取り替えてました)

熟成5日目の切り身を塩焼きでいただきます。

皮ごと焼くつもりでしたがなんとなくヘタれて皮を引きました^^;スミマセンw

 

 

 

 

焼いたのがこちら

 

 

 

感想を一言で言うと

めちゃくちゃ美味しくなってます!

と味がぐんと濃くなってバスが持つ旨味がちゃんと出てます。

嫌な匂いもなく雑味もなくホロホロと箸で取れる普通に美味い淡白な白身です

なんとなくどこかで食べた事があるような気がします。なんだろうなー?

 

あ!わかったあれです

カレイ!カレイを塩焼きや唐揚げで食べるとまんまこんな感じです。

身の柔らかさとかもとても似ています。

 

そうか!ブラックバスはカレイと似た味の魚だったのか!!

なんと言うか一人で納得してしまいました。


食べたあとの骨も鯛や平目っぽい

 

そういえばカレイも肉食で場所によっては臭みのある魚ですもんね。

まあ、海水魚と淡水魚の違いはありますが

カレイの定番の食べ方でもバスが美味しく食べられそうな気がします

煮付けとか案外合うのでは無いでしょうか?

今度やってみるかなーうーんでももう当分バスは食べなくてもいいかもw←(本音)

 

 

 

まとめ

 

 

さて、興味があってバスを食べる機会があるのだしせっかくだから食べてみよう

と、始めたこの企画ですが結構大変でしたw

 

まずバスを釣る事

ただ釣るのでは無く食用に適した魚体&時期(と思われる)バスを確保して

その場で処理し持ち帰り直ぐに下処理をして数日寝かせる。

なかなか大変です

 

その後どうやればより美味しくできるのかレポートするために

数日を置いて調理してみました。

 

そしてそれをブログにする。

文章ヘタなので一番苦労しました(動画も少し考えましたが撮る技術も話術も顔も無いので早々に諦めましたw)

 

 

いかがでしたでしょうか?

いろいろなメディアで取り上げられる事もあるブラックバスの調理

果たして本当に美味いのかそれともやっぱり本当は不味いのか

百聞は一見に如かず

実際にやってみてわかった事

 

おそらくどちらも本当であり嘘なのです。

食べた人の心情、状況、調理法、釣れたバスの状態、時期

そんなもので料理の味はコロコロ変わります

 

ただ幸いなことは

私が釣って今回食べたバスはおそらく大当たりの部類であっただろうと言うこと

本当に美味しく食べる事ができ

家族もバスって美味しい魚だったんだねと言い

最後まで命を無駄にせずにいただけた事は本当に良かったと思います。

 

なので私は今回の実験(実験です私的に今回のこれはただ企画の為では無く実験と実体験が目的でした)を経て胸を張ってこう言う事ができます

 

ブラックバスはとても美味しいお魚です!

ただ食べる時は慎重に『時期』と『魚体』を吟味しましょう!

ごちそうさまでした。

 

 

最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。