朝、鳥が鳴いた頃。僕は、目を覚ました。
ベッドから身を起して窓を開けると、涼しい風が吹き抜けた。外は、雲一つなく青空が広がっていた。
「ふー。今日も良い天気だな」
僕はそう呟いて、外を見ていた。僕は、この木造のアパートで小さい弟と一緒に暮らしいる。両親とは、訳ありで別々に暮らしている。弟は、今年で小学校に入学したばっかりだ。ちなみに自分は、高校になったばかりだ。10コ離れていると、なんだか照れる。
数分時間が経って、僕はリビングへと向かった。弟のと自分の弁当を作るためだ。俺は料理が好きだ。だから、何かある時以外は常に弁当を作っている。冷蔵庫を開いて中を見てみると、
「よし、今日の弁当の中身はこれでいけるな。そして、朝ごはんはこれにしよう」
僕は、冷蔵庫から材料を取り出して弁当を作りだした。
トントンと野菜を切る包丁の音。やっぱり、料理をしてこの音を聞くのは心が落ち着く。でも、この音を聞いて、よく母親が料理をしているところを思い出すことがある。今思い出しても、哀しくなった。
あんなに僕と弟と、父と母で仲良く笑い合っていた。でも、いつしか母と父のすれ違いが多くなった。お互い顔を見合わせると、いつも喧嘩ばっかし。そして、それが僕たちにも巻き込むようになった。僕は、顔に傷を負ったり、弟は僕に縋っていつも泣いてた。そして、僕たちはバラバラになった。僕は、弟を連れてこのアパートに、両親は今どうしているかなんてわからない。僕は、この小さい弟を守ることを決めた。いつも、陽だまりのような笑顔を見せる弟。泣いている姿を見ていたくない。弟を傷つけるやつは許さない。どうか、俺に弟を守れるような力を身につけたい。そうあの日、僕たちがこのアパートに引っ越してきたときに僕は心の中に誓った。
そして、弁当と朝ごはんの準備は整った。次にやることは、弟を起こすことだったが…
「おにいちゃん、おはよー」
弟は、いつもの笑顔で僕に言った。
「おはよう。朝ごはんの準備はできたから、顔を洗っておいで」
そう言うと、弟ははーいっと言って洗面台へ行った。僕は、机に作ったものを皿に盛り付けて、二人分のご飯を盛っていると、ちょうど弟が来た。
「あらってきたよー」
「わかった。じゃ、座れよ。ご飯にするから」
弟は、定位置に座って、それを確認すると、二人は手を合わせて、
「「いただきまーす」」
二人は、朝ごはんをおいしく頂いた。
それから三十分後、二人はご飯を食べ終えた。僕は、食べ終えた皿を持ち流し台に行こうとした。弟もそれを見習って、残りの皿を持ち始めた。俺が皿を流し台に入れて、
「はい、おにいちゃん」
弟が、残りの皿を渡してきた。俺は、
「ありがとうな。…そろそろ学校行く準備してこい。これを洗い終わってから、行くからよ」
「はーい」
弟は、そう言って自分の部屋へと向かった。俺は、皿を洗い始めた。
母や父がいない分、俺が弟の面倒を見ないといけない。それが、俺は嫌じゃない。けど、友達を遊びたいっていうのもある。だけど、弟を一人にするのも嫌だ。俺は、遊ぶのも我慢をして弟の世話や家事をしている。俺しか、弟を護るものがない。それが、俺のやるべきことなんだから。でも、たまには遊びたい。
僕は、皿を洗い終えて指定の制服に着替えた。弟も準備ができたようで、俺はどこもかも鍵を閉めて、自分の部屋の電気を消して、そしてどこもかも確認して、
「じゃ、行くぞ」
「うん、いくぅ」
俺は鍵を閉めて、弟の手を握って学校へと向かった。これからの生活を楽しむために…
END
