時間軸は目安程度で、実際はメモを取る余裕など皆無でしたので多少変でもスルーしてください。
そこそこ長いのでお時間のある方向けです。
☆☆☆
6/17 4:00
なんとなく眠れず、うたた寝したところでチョロチョロという尿漏れ感。
ピンクの水が少量流れ出ており、病院へ相談。タクシーで夫と荷物持って病院へ。
5:30
破水と判明。入院。
子宮口はこの時指一本分程度の開き。おしるしは結構出ていて「いいおしるしがきてるね!」と言われた。
夫に報告し、入り口で一言話してからわかれる。(立ち合い、立ち入り禁止のため)
7:30
通された部屋で陣痛待ち。
前駆陣痛かな?程度の頻度がバラバラ気味の痛みが来るようになる。
13:00
痛みが規則的になってくる。10分間隔くらい。
スタッフに伝えるが、あまり考えすぎると陣痛が遠のくからリラックスしていてねと言われる。
15:30
痛みが5分間隔になる。結構痛い。スタッフに伝えるももう少し様子見てみるとのこと。
16:30
3〜4分間隔の痛み。痛い!
ということで内診。
子宮口5cm、おしるし結構出ておりいい感じ。
陣痛室へ移る。
ここからがしんどかった。
17:30
血圧が入院時若干高く、万が一に備えて帝王切開の可能性を考慮して一箇所ルートを取る。(これ後にがめちゃくちゃ功を奏す)
帝王切開の可能性あるため、絶飲食。
陣痛に耐える中、エネルギー補給どころか水分補給も出来ずめちゃくちゃ苦しい。
助産師さんがいる時もあるが基本的に一人。コロナさえなければ…と孤独に耐え続ける。
18-22:00頃
この辺から時間も記憶が曖昧。呼吸で何とか痛みに耐えながら「寝た方がいい」と言われる。もちろん痛みで眠れなかったが、リラックスしないと進まないと言われて痛みの間に失神する?ような形で意識が飛び飛びになる。これが良くなかった気がする。
痛過ぎて陣痛の波と同時に嘔吐するようになる。嘔吐自体はいい陣痛がきている証拠?らしいが、水分補給不可のためめちゃくちゃ辛い。
6/18 0:00
子宮口7cm。まだそれだけ?!と絶望。
陣痛こそずっとあるものの、陣痛の波がどんどん浅くなっている。赤ちゃんがおりてきていない。もう少し頑張ってと言われる。
嘔吐は変わらず止まらない。体にだんだん力が入らなくなっていくのを感じていた。
更にルート確保するよう医師から指示が出るが、血管が見えにくい体質なのと水分が全く取れず脱水を起こしているためルート確保困難に。
たくさんのスタッフがトライするもダメ。2時間位やっていたらしい。
2:00
子宮口7cm、赤ちゃんおりてこないどころか若干遠のく。嘔吐止まらない。衰弱していく感じがする。
2:15
赤ちゃんはずっと元気だけど、子宮が長時間の痛みに疲れ始めており、陣痛が微弱になりつつあるため誘発分娩を提案される。了承するも、誘発分娩の為のルート確保が更に必要。
しかしルート確保できず手を尽くすも更に2時間経過。
陣痛は続くが微弱になっているらしい。めちゃくちゃ痛いのは変わらない。嘔吐も止まらない。
ルート確保の為に何度も腕を針で刺されている為、腕の大部分が青色になってしまっていた。
赤ちゃんが心配すぎて何度も確認するが、NSTで元気な心拍がずっと聞こえているのが頼りだった。
4:15頃
微弱陣痛のため分娩停止、緊急帝王切開を提案される。最初に取ったルート一箇所が使えるらしい。
体力、精神ともに限界だったので了承し、準備に入る。
準備を待つ間も陣痛と嘔吐が続く。
夫に連絡してもらう。
時間不明 5時前?
ベッドに乗せられてオペ室へ移動。
麻酔科医から説明を受け、署名を求められる。陣痛の合間にサインしたが手に力入らず寝たまましたため字になってなかった気がする。
たくさん人がいた(15〜20人くらい?)
手術台に寝かされ、横に体位を移されて嘔吐してしまう。
陣痛も来る中、麻酔処置が始まるが、動くと危ないから絶対に動かないで!と言われ戸惑う。必死に体を強張らせつつ陣痛に悶絶。嘔吐も気合で止める。
麻酔処置自体もまあまあ痛いがそれどころではなかった。
処置中、胎動を感じて泣きそうになる。頑張らねばと自分を奮い立たせる。
麻酔処置終わると陣痛が感じられなくなり落ち着く。
足がポカポカしてくる。麻酔が効いているかのチェックを受ける。
首から下が見えないようにタオルとシートが掛けられる。
もうすぐ赤ちゃんに会えますからね!とたくさん言ってもらう。
お腹を切られている感覚などは全くなかったが、執刀医が「押しますよー」と言ってから胸〜腹辺りをドンドン押して赤ちゃんを押し出す時の圧が凄かった。
「赤ちゃん出まーす」
その声のすぐあとに「ほにゃ…」と小さく泣き声が聞こえた。
「すぐ泣いたね〜」
「おめでとうございます!5:33です」
その間もほにゃーほにゃーと弱く泣いているのが聞こえてくる。私からは全く見えないので本当にお腹から赤ちゃんが出てきたのか信じられない。
女性スタッフから綺麗にしてからお連れしますねと言われる。
一方でお腹を閉じる等の作業が既に始まっているらしく、私の体の上では何やら忙しい。
(後から聞いたら出血が結構多かったそう)
声は大きくないがずっとほにゃほにゃと泣き声が元気に聞こえてくるのが不思議だった。
数分ほどでむにちゃんが私の枕元に来た。
「すごく大きいですよ!」
とスタッフさんに言われて顔を見たら真っ赤な大きい赤ちゃんで、ほっぺが落ちそうなお顔だった。
恐る恐る手で触って「頑張ったね」と声をかけた。涙が勝手に出てきた。
ずっとそうしていたかったけど1分程度で終わってしまった。また後で会いましょうね、とスタッフさんに言われた。
なんだか脱力してしまい眠くなってきた。
度々麻酔科医に気分を聞かれるが眠たいと言うと寝ていいですよ〜後で起こしますから!とのこと。
何となく寝れなかったが安心したのかぽわーっとした気分だった。
お腹を閉じるのに結構時間がかかり、待ち疲れたな〜なんてことを考えていた。
8:00?
オペ室から産科へ、ベッドに乗って戻る。
道中で赤ちゃん3800gオーバー、胎盤は900gとめちゃくちゃ立派だったなどと教えてもらう。
ガラスのドア越しに夫が待っていた。
むにちゃんも私の側に到着。
ドア越しにだが夫が「お疲れ様!ありがとう!」といい笑顔で言ってくれた。
私は腕に乗せるような形でむにちゃんを抱かせてもらう。柔らかくてあたたかかった。
助産師さん方がスマホで写真をたくさん撮ってくれた。
10分くらいで面会は終わったけど、夫にむにちゃんを見せられてよかった。
帝王切開で生まれた為、むにちゃんはその後1日GCUへ入院。
母体である私も点滴やら何やらたくさんつけて丸1日安静。
大変だったけどむにちゃんに無事会えたことが本当によかった。
出産は何があるかわからないと改めて実感しました。
今、むにちゃんが私のベッドの横のコットですやすやと寝息を立てています。
すごいことなんだなあとこの小さな(赤ちゃんとしてはだいぶ大きな)おててを見ながらいろんなことを考えます。
とにかくむにちゃん、生まれてきてくれてありがとう。
これから一緒にたくさんたくさん笑おうね。