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死産に関するブログです。

閲覧は自己責任でお願いいたします。

※このブログは2018年4月末、18週2日で初産で死産をしたことの記録をするものです。
はじめての方はこちらの記事をご覧ください。

 

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※全ての記事に心情の付記がありますこと、あらかじめご了承ください。

 

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私にとって文字を書くということ、気持ちを文字にすることは精神安定の方法のひとつです。

死産直後はほぼ毎日ブログを更新していましたが、最近は少しずつ減ってきました。

それはきっと、私自身が落ち着いてきたからだという証拠とも思います。

書きたいこと、記録しておきたいことはたくさんあるのですが、他にも「出来る」ことが増えてきて、手が足らないのかもしれません。

前は本当に「書く」ことだけで自分を保っていたなあと思います。

 

今は出来ることが増えました。

完璧ではないけど家事も大体回せるようになってきたし、外に出ることも出来るようになった。友人に会えるようになった。笑えるようになった。

少しずつ少しずつだけど、進めているように思います。思いたい。

 

そして進む為にひとつやっておきたいと思っていたことがありました。

不育症の検査です。

私の死産は病理検査をしたものの原因不明となっています。(死因の可能性についてはいくつか候補がありますが、結局確定事項はありませんでした。詳しく書いた記事はこちらです)

不育検査をしたからといって原因がわかるとは限らないですが、何かあってもなくても今後後悔をしない為にしたいと前々からずっと考えていました。

 

産院でも他の婦人科でも「一度の死産で不育症の検査を受ける必要はない」と言われましたが、どうしても気になっていました。

ネットでも検索をたくさんしましたし、不育症の検査をした方にお話を聞かせて頂き、受けよう受けようと思いながらも時間が経ってしまいました。

 

レイを産んで7か月が経ちました。本来ではもっと早く受診すべきだったのかもしれませんが、そこには葛藤がありました。

ひとつは、夫婦で産婦人科・婦人科の医療全体へ物凄く不信感を持ってしまっていたことにあります。

産院での酷い対応はたくさん書きましたし、婦人科でもあまり真剣には話を聞いてもらえませんでした。

 

「また相談しても邪険にされるだけなのでは?」

 

そういう不安が大きいです。お金も無駄になり、心にまた傷がつく。

私は産院がトラウマとなり、医療機関に行く前に嘔吐する癖が少し前まで治りませんでしたし、夫も私が産婦人科にかかること自体で身体にも精神にも負担が大きすぎると言ってGOを出しませんでした。

 

もうひとつの懸念は当時のことをしっかりと伝える時の精神的負担です。

私はひどい重症妊娠悪阻で当時の記憶や時間の移ろいについてが曖昧であまり思い出せません。つまり、死産に至るまでの記憶を夫にも思い出してもらわねばなりません。

それが私には出来ませんでした。

夫は本当にレイのことを愛していて、私よりもずっとずっと傷ついて、辛い想いをしたと私は思っています。夫にこれ以上辛い想いをさせたくないという気持ちがとても大きくありました。

 

今年ももうすぐ終わります。そして、レイがお腹に宿ってくれた1月がもうすぐやってきます。

もうそろそろ、動かなきゃいけないな。

そう思ったのです。

 

意を決して病院を予約し、夫と行くことにしました。

明日行ってきます。

 

私は妊娠中色々ありすぎたので、一応それも伝えた方がいいだろうと思い、テキストにまとめることにしました。

……が。

なかなか手が動かないし、思い出そうとしても思い出せない。いつ入院したんだっけ?いつ救急搬送されたんだっけ?……思い出せない……。

やっぱり夫にお願いするしかありませんでした。

 

書くときは黙々と書いていた夫。

一応確認してね、と書き終わった文章を読む私。

そうだ、この時はこんなことがあったね、あんなことがあったね。そんな風に会話をしていきました。

死産というあまりにも悲しい混乱でひとつ夫に伝えていなかったことがありました。

レイの心拍停止が確認される前夜、お腹が少しチクっと痛んだことです。

そのことを夫に初めて話しました。

 

「レイがその時お腹の中で最期にお母さんありがとうって伝えてくれたのかもしれないね」

 

胎動を一度も感じることが出来ずにいってしまったレイ。

そのレイが一度だけ出したサイン。

それはヘルプだったのかもしれないし、夫の言う通り、最期の挨拶のようなものだったのかもしれません。

 

「レイは本当に優しい子だね」

 

夫は堰を切ったように声を上げて泣きました。

夫が声を上げて泣くのは、いつぶりだろう。

私もたくさん泣きました。

夫の止まらない嗚咽を、丸ごと抱きしめることしか出来ませんでした。

 

「レイとお話したい。1分でも10分でも、少しだけでもいい。会いたい」

 

夫は泣きながらそう言いました。

お空の上は寒くないか、お腹いっぱいミルクを飲めているか、寂しくないか――。

たくさんたくさん話したいことがある。会いたい。レイに会いたい。

 

私はうまく言葉をかけることは出来ませんでした。同じ気持ちでした。

二人でたくさんたくさん泣いて、いつしか寝てしまいました。

 

起きてから夫にやっぱり辛い想いをさせてしまったと謝ると、二人のこと、いや、三人のことなんだからいいんだよと言ってくれました。

いいお父さんで、私の自慢の夫です。

この人がレイのお父さんで、私の伴侶でよかったと思いました。

 

夫は普段涙を見せることはなくなっていましたが、こうしてずっとレイのことを大事に思っていてくれることをレイの母として嬉しく思います。

当たり前のことかもしれないけど、本当に。

 

またまたまとまりのない文章になりました…すみません;

 

最後に今日の空。

 

 

くもりの寒空です。

週末は随分冷え込みましたね。

 

お空の上、寒くないかな。レイちゃん、たくさんあったかくしてねんねしてね。

お母さんもお父さんも、ずーっとレイちゃんが大好きだからね。

見守っててくれたらうれしいな。

大好きだよ、レイちゃん。