死海写本と旧約聖書の関係

死海写本についてはwikipediaに詳しく説明されています。

死海写本は紀元前250年から紀元後70年の間のものと考えられています。

※紀元後70年にエルサレムがローマによって滅ぼされる前にユダヤ教徒が死海の洞窟に隠した。
※旧約聖書は紀元前400年に書かれたマラキ書で完成

死海写本の内容は3つに分類されています。
①ヘブライ語聖書(旧約聖書)正典本文
②旧約聖書外典
③宗団文書(クムラン教団の規則や儀式書)

※旧約聖書39巻のうちネヘミヤ記とエステル記以外は揃っています。

死海写本発見まで、旧約聖書の最古の写本は紀元後1008年のレニングラード写本でした。
その写本より1000年も前の写本が見つかったのですから「20世紀最大の考古学的発見」と言われても当然でしょう。

ユダヤ教は旧約聖書+タルムード
キリスト教は旧約聖書+新約聖書
イスラム教は旧約聖書+コーラン

を正典としています。

死海写本の旧約聖書とユダヤ教徒が現在使っている旧約聖書(マソラ本文)とはほとんど変わっていませんでした。
ですから、死海写本の発見によってユダヤ教、キリスト教、イスラム教の教理が変わることはありませんでした。


旧約聖書には、キリストの誕生、十字架、復活などが預言されています。
旧約聖書の預言が、紀元後に書き加えられたり、変更されたりしていないことが証明されたのです。

※新約聖書はキリストの誕生、十字架、復活の預言の成就が記された書物です。
それらの預言は旧約聖書に350箇所に書かれています。


聖書には、世界最終戦争(ハルマゲドン)、キリストの再臨、イスラエルの完全な復興など、まだ成就していない預言がたくさんあります。
それらの預言は旧約聖書に1527箇所、新約聖書に319箇所に書かれています。

聖書の預言は必ず成就します。

※聖書の預言の成就のためにユダヤ人が活動しているのではありません。
聖書を知らないローマ人がAD.30年にキリストを十字架につけて殺したり、AD.70年にユダヤ人の国を滅ぼして生き残ったユダヤ人を奴隷として売り飛ばしたのです。

ユダヤ人が2000年間、他国で迫害を受けることも聖書の預言の成就です。